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平成22年12月第8回定例会 (第 5日12月14日)

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  1. 北栄町議会 2010-12-14
    平成22年12月第8回定例会 (第 5日12月14日)


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    平成22年12月第8回定例会 (第 5日12月14日)   ─────────────────────────────────────────────       第8回 北 栄 町 議 会 定 例 会 会 議 録(第5日)                          平成22年12月14日(火曜日) ─────────────────────────────────────────────                    議事日程                         平成22年12月14日 午前9時開議  日程第1 一般質問       ───────────────────────────────                 本日の会議に付した事件  日程第1 一般質問       ───────────────────────────────                  出席議員(15名) 1番 奥 田 伸 行 君  2番 飯 田 正 征 君  3番 前 田 栄 治 君 4番 井 上 信一郎 君  5番 青 亀 恵 一 君  6番 清 水 進 一 君 7番 山 下 昭 夫 君  8番 津 川 俊 仁 君  9番 浜 本 武 代 君 10番 長谷川 昭 二 君  11番 前 田 正 雄 君  12番 宮 本 幸 美 君 13番 石 丸 美 嗣 君  14番 阪 本 和 俊 君  15番 池 田 捷 昭 君       ───────────────────────────────                  欠席議員(なし)
          ───────────────────────────────                  欠  員(なし)       ───────────────────────────────                 事務局出席職員職氏名 事務局長 ─────── 坂 田   優君  主  任 ───── 清 水 直 樹君 主  事 ─────── 浜 本 早 苗君       ───────────────────────────────               説明のため出席した者の職氏名 町長 ───────── 松 本 昭 夫君  副町長 ────── 岡 﨑   功君                        会計管理者(兼)出納室長 教育委員長 ────── 吉 田 助三郎君        ──── 柿 本   誠君 総務課長 ─────── 三 好 秀 康君  総務課参事 ──── 日 置 昭 彦君 企画振興課長 ───── 田 中 精 一君  税務課長 ───── 松 井 慶 徳君 町民課長 ─────── 鎌 田 栄 子君  健康福祉課長 ─── 手 嶋 俊 樹君 健康福祉課参事 ──── 佐 伯 淳 子君  生活環境課長 ─── 別 本 勝 美君 産業振興課長 ───── 野 村 良 太君  教育総務課長 ─── 杉 川 弘 行君 生涯学習課長(兼)中央公民館長           ── 田 中 英 伸君  農業委員会長 ─── 近 藤 貞 裕君 (併)農業委員会事務局長 ──────────────────── 野 村 良 太君 (併)選挙管理委員会事務局長 ────────────────── 三 好 秀 康君 代表監査委員 ───── 前 田 茂 樹君       ───────────────────────────────                 午前9時02分開議 ○議長(池田 捷昭君) 皆さん、おはようございます。  開会に先立ちまして、傍聴者の皆さんに一言ごあいさつ申し上げます。  本日は、この後、半月残して本年が終わろうというお忙しいときに、このように大勢の方に12月議会を傍聴いただきましてまことにありがとうございます。  きょうは、12月議会で11人、21問の質問が予定されております。皆様にこれから町政にますます関心を持っていただきまして、議会それから町政に対しまして皆様の意見が反映いたしますように皆様方も御協力、御支援を賜りますことを申し上げまして、一言ごあいさつとさせていただきます。  そういたしますと、ただいまの出席議員は15名でございます。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付したとおりでございます。       ─────────────・───・───────────── ◎日程第1 一般質問 ○議長(池田 捷昭君) 日程第1、一般質問を行います。  届け出順によりまして、順次質問を許します。  5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 5番、青亀です。私は、町政について3点の質問を行います。  まず第1に、北栄町農業の今後の振興について農業委員会会長並びに町長に伺います。  北栄町の農業環境は依然厳しい状況にあり、その改善の必要性を痛感いたします。8月に農業委員会が北栄町農業施策に関する建議書を町長に提出されたことも、そのようなことを背景に大きな危機感のあらわれであると考えます。  農業委員会会長には、この建議書を通して展望している目指すべき北栄町の農業とはどのようなものかをお伺いいたします。  また、この建議書に対する町長の考え方は9月議会の一般質問の中で示されましたが、その内容は、現行の諸施策での対応で問題ない、十分というようなものと理解いたしました。農業を北栄町の一産業としてとらえるならばそれでよいかもしれませんが、本町の基幹産業として位置づけるならばより積極的な対応があってしかるべきであります。  この建議書の主要な点は、農業が単に農業者だけの問題ではなく、町民全体の認識のもとに発展させるということにあると考えます。そういう観点からいえば今までの農業政策では対応できず、町民全体を巻き込んだ農業に対する認識の共有を踏まえた振興施策の展開が必要であると考えます。町長の所見と今後の対応をお伺いいたします。  あわせて、現在、日本の農業に対して重大な危機を与えるであろうと言われているTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への参加について所見をお伺いいたします。  次に、学力向上について教育委員長に伺います。  平成22年度の通称学力テストの成績が公表されました。その結果は、総括すれば基本的に基礎学力が低下しているのではないかとの危惧を禁じ得ません。北栄町は、学校等の施設整備、30人学級の導入、拡大など教育環境の整備に関しては他の自治体に先んじていますが、それが十分に生かされていない状況とも言えます。内容の公表とともに今後の取り組みも示されましたが、その内容は総括的なもので、逆に今までにそのようなことが徹底されなかったのかと不思議であり、同時に驚きを感じました。  子供の基礎学力はその後の進路選択において重大な要素であり、後戻りできない取り返しのつきがたいものであります。学力向上は、待ったなしの喫緊の課題であると言えます。北栄町教育ビジョンが定められていますが、その実践の成果と学力向上に向けての今後の具体的対応をお伺いいたします。  最後に、責任のとり方について町長に伺います。  いろいろな行政ミスがここ数年発覚し、その対応が注目されました。しかるに、その対応は形式上の処分と管理責任者の責任をとらない姿勢がうかがえます。責任をとるべきは現場の担当職員はもとより、ともに大きい責任を負うのは管理者のあるべき姿の一つと考えますが、町長の所見を伺います。以上です。 ○議長(池田 捷昭君) 近藤農業委員会長。 ○農業委員会長(近藤 貞裕君) 青亀議員の質問に対してお答えします。  農業委員会は、農地等の利用関係の調整を初め農業生産力の発展及び農業経営の合理化を図り、農業者の地位向上に寄与するために農業全般にわたる問題を総合的に解決していくことを目的として設置されている行政委員会であります。  既に御存じのとおり、8月19日、農業委員会は北栄町農業振興条例の制定及び農業振興基本計画の策定、砂丘地農業の振興等を求める建議書を町長に提出しました。このたびの建議書を提出した背景としては、現在、農業農村を取り巻く環境は農産物価格の低迷、後継者を初めとした担い手の減少、それらを原因とした耕作放棄地の増大といったさまざまの課題が山積しています。特に5年後10年後の農業情勢、または農村の状況を想像しますと、どのようになってしまうのだろうかという非常に大きな危機感を感じております。  このような状況の中で、北栄町における農業農村の健全な発展を図るためには、農業者の営農意欲の高揚と農業に対する町民意識を啓発するような一体的な施策の推進が必要と考えられます。  建議の具体的な内容は、次のとおりであります。  1つ目は、農業が本町における基幹産業であるという認識のもとで、町づくりの柱に位置づけるための農業振興条例の制定であります。町全体のうち農業従事者が43%を占め、農家世帯も34%を占めていることから、農業は紛れもなく町内における第1の基幹産業と言えます。このようなことから、農業に元気がない町は活気がないというようなことはよく聞かれる言葉でもあります。もう一方で、地域における生活環境を保全しているのも農業であり、農業振興を町づくりの柱に位置づけた農業振興条例が必要と考えております。  2つ目に、将来の北栄町農業の道しるべを示す具体的な振興計画の策定であります。さきの条例を具現化するためには、振興計画の策定が必要と考えます。  3つ目には、砂丘地農業の振興、耕作放棄地の未然防止であります。葉タバコは、今年度からの税制改正により需要の低下により栽培面積が減少しています。このようなことにより、耕作放棄地の増加が懸念されます。意欲のある担い手の基盤強化を図るためにも、農地集積活動への支援が必要と考えております。  4つ目として、主力商品のブランドの維持・向上、農商工連携、6次産業化の取り組みへも支援をお願いしたいと考えています。  農業委員会としても、主力商品のブランド力向上を目指して鳥大の教授を招いた研修を計画し、農商工連携や6次産業化について取り組みを始めました。今後、これらの取り組みがより一層進んでいくよう支援をお願いしたいと考えています。  そして、目指すべき北栄町の農業でありますが、今現在全国的な農業情勢はTPPやFTA等の自由貿易協定による関税撤廃という荒波の中にさらされており、非常に先行きが不透明な状況にあります。このような状況下で、将来的に北栄町農業を維持、発展していくためには、まず先ほどの建議におけるそれぞれの意見、要望を1つずつ着実に具現化することから始まるのではないかと考えております。  そのほかに、農家の経営体力を強くするために優良農地の集積化を行い、生産性の向上や経営の効率化を図る農家の育成が必要ではないかと将来を展望しておるところであります。  最後に、TPPへの所見でございますが、12月の全国農業委員会会長代表者集会で、食料・農業・農村基本計画を遵守することとTPP交渉への参加は断固反対という内容の政府への要請決議を行ったところです。日本の食糧の6割は外国産品でございます。それから、日本の平均関税率は11.7%です。日本は、世界一の農産物純輸入国でございます。それから、国内農業の保護額は米穀の約3分の1であります。これ以上下降したら日本の農業農村は壊滅し、地域社会は崩壊してしまいます。だから私たちはTPP参加への反対をするところであります。  北栄町農業委員会としても、今後、県農業会議と連携をとりながら要請活動を開始したいと考えているところでございます。  以上で答弁を終わらせていただきます。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 青亀議員の御質問にお答えいたします。  初めに、北栄町農業の今後についての御質問でございますが、町民を巻き込んだ施策につきましては、北栄町では豊かな農業生産が行われている環境を生かし、ほくえい味覚めぐりを初めとする観光農園、地元の特産農産物を活用した加工品づくり、地産地消の観点から学校給食における地元食材の活用といった取り組みを積極的に推進してまいりました。引き続きこれらの取り組みを一層推進することはもちろんのこと、今後は県の農福連携モデル事業も活用し、障がいを持った方が農業に参加する取り組みや加工・販売事業者と連携し農産物の付加価値を高めていく取り組み、あるいはJA鳥取中央が取り組むアグリキッズスクールのように食農教育という観点から、子供たちが農業に親しみを持てる環境づくりを推進するなど、農業を核とした多種多様な分野との連携、交流が大切であると考えております。  また、本町では平成20年から農地・水・環境保全向上対策を導入し、非農家を含めた地域の方々が地域の景観や農業資源の保全に取り組む事業を推進してまいりました。北栄町では、この事業に取り組まれている組織が24団体にも上り、除草等の美化活動、農業用用排水の維持管理などさまざまな活動に取り組まれており、町内農地に対する面積割合では県下第1となっております。  今月9日には、この事業に取り組まれておる下種ふるさと保全会が今年度の中四国農政局長・最優秀賞を受賞されました。創意工夫を凝らしたため池栓の改修、地域の子供たちも参加したアイガモ農法など特色ある活動が高く評価されたものであります。  このような取り組みを見て改めて感じたことは、本町の多くの地域は農業集落から形成されており、地域のつながりが深く根づいていること、そしてやはり元気な農業者がこのような取り組みの核となっているということであります。現在の北栄町においては、比較的若い農業者、後継者が地域の中核的な人材として活躍されておられますが、10年20年先の将来には高齢、後継者不在等の理由により本町の農業を支える担い手が減少していくことが予測されます。こうした将来に備え、後継者のみならず企業も含めた外部からの新規参入者を確保して、地域に定着させていくことも大きな課題であります。このためには行政による支援も不可欠ではありますが、農地、住居等生活基盤の確保、研修生の受け入れといった面で新規参入者を町全体で育成していくという意識を高め、地域と関係機関の連携体制を一層充実していく必要があるのではないかと考えております。  また、耕作放棄地発生の防止のためには、離農された方の農地を地域の担い手に円滑に集積していくことが重要でありますが、これには農地所有者の理解、協力が欠かせません。今後、農業委員会とも連携しながら、農地の流動化、利用集積を一層推進するための仕組みを関係者一体となって構築していく必要があります。  このように町民を巻き込んだ施策を展開していくためには、将来の本町における農業経営のあり方を展望し、多くの関係者と課題を共有していくことが必要ですが、そのきっかけの一つとなることを期待し、来年1月に町主催で農業フォーラムを開催することを計画いたしたところであります。「~農業が結ぶ地域の『絆』~オール北栄アグリ・フォーラム」と命名し、まさに町全体で農業の将来を考えていくためのフォーラムでございます。今年度は試験的な取り組みではありますが、今後これをさらに発展させ、町の農業を内外にPRできる機会にしていきたいと考えております。  次に、TPP(トランス・パシフィック・パートナーシップ)(環太平洋経済連携協定)についての御質問であります。  菅総理による今回のTPPへの参加表明につきましては、政府を含めた関係者間で十分な議論が尽くされていない等意思決定プロセスに欠陥があっただけでなく、農業輸出大国であるアメリカ等の参加のもと、関税を原則ゼロとする協定が締結された場合、米を初めとする国内の主要農産物の生産に対する影響が甚大であるとの懸念を持っているところであります。  協定の成立は他国の参加への意思が完全に一致しておらず、今後、予断を許さない状況でありますが、将来このような貿易自由化に向けた交渉が一層進むことが想定されるため、町内においても農産物の一層の差別化や町の資源を生かした新たな価値の創造を推進するとともに、地域に根差した持続性のある経営形態の確立を図っていくことが必要であると考えております。  次に、行政ミスに対する管理職の責任のとり方についてであります。  行政ミスに対する管理職を含めた職員の処分につきましては、北栄町職員の処分等に係る審査委員会により北栄町職員の懲戒処分に関する指針の規定に照らし、発生経過、対応、故意または過失の度合い及び生じた損害、不利益の回復などについて事情聴取等の審査を踏まえた意見を参考に、処分の具体的な量定について総合的に考慮の上、判断しておるものであります。  監督の地位にある管理監督者には、職員の非違行為に対して管理職としての責任を認識させ、今後に向け戒めるために処分を行い、再発防止の徹底と危機管理意識の高揚を図るとともに町民に対して失われた信頼を早期に回復させることが管理監督者としての責任のとり方だと考えておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 青亀議員の御質問にお答えいたします。  全国学力・学習状況調査の結果については、小学校第6学年と中学校第3学年の国語、算数、数学において主として知識に関するものと、主として活用に関するものに分けて調査された中で、全国の平均正答率よりもちろん高い領域もあれば低い領域もありますが、生徒の実態、状況が非常によく把握できました。その把握したことをもとに力がついている領域はさらに充実させ、十分でない領域については指導を工夫し、結果を指導に生かしていくことが大事であろうと思っております。このことが本調査のねらいの一つであると考えております。  北栄町の施策として、教育施設の整備、少人数学級の導入、拡大などの充実した教育環境が構築されて、その中で児童生徒は落ちついて学習に取り組み、日々個々の力を伸ばすべく教育活動をなされております。そのことは授業の様子を見ていただければよくわかると思います。幸いにも本町は春と秋に同日公開参観日を設けております。ぜひその機会に参観していただき、いいところはどんどんと褒めていただき、御意見があればこの機会に御指導承ればありがたいことだと思っております。  次に、学力調査の結果に基づく取り組みについてでございますが、学力向上の取り組みは各学校で毎日行われていることであります。この日々の授業の中で調査の分析結果から重点的に指導すべき事柄を抽出し、それを把握した上で指導に当たっております。また、児童生徒の状況を保護者に示すとともに、保護者と力を合わせて伸ばしていくことに力を注いでおるところであります。  北栄町教育ビジョンは北栄町の教育の方向づけでありますが、その基本的な考え方である「確かな心と自ら考え行動する力を持ち、自己実現ができる『人』」ということが4小・中学校の学校経営方針に反映されています。町の目指す方向に沿って小・中学校の方針がつくられ、町全体として同じ方向性で教育が進められていると考えております。  次に、学力向上の今後の具体的な対応についてでございますが、これまでの学校教育推進の大きな柱として、「基礎基本の定着」、「授業改善」、それから学力の下支えになる「基本的生活習慣の定着」の3つが上げられます。これらのことを中心にしながら、各学校で日々熱心に教育活動をしておりますが、今後においても「基礎基本の定着」では「がんばりタイム」、「チャレンジタイム」などの繰り返し学習したり自学の時間、放課後学習などで授業とみずから学ぶ力を結びつけたりしながら、その中で自分の力が伸びることを実感し、自信をつけていく取り組みを継続しております。  「授業改善」では、児童生徒が毎日毎時間新しいことと出会う場の創造を目指して、その前段として、「時間を守る」、「学習準備の点検をする」、これを徹底して、「ねらいを明確にして授業を始める」、「具体物をもって授業に臨む」、「生徒の意見や声を取り上げる」、「自立解決の教え合いの機会をつくる」などに取り組んでおります。また、ペア学習やグループ学習など授業形態を工夫して進めておるところであります。1年間で子供たちに身につけさせなければならないことはきちんと身につけさせるよう、指導していく所存でございます。  「基本的生活習慣の定着」では「早寝・早起き・朝ご飯」というキャッチフレーズにあるような生活のリズムを確立させることを家庭への啓発とするとともに、協力を得ながら進めてまいります。  また、PTA活動の中でノーメディアチャレンジの活動を進めておられます。学校における教育だけでなく家庭における教育の充実を図るために、教育委員会では「家庭教育12カ条」、「6:30(ろくさんまる)運動」、こういうものを作成して、チラシや町報ほくえいに活用して啓発をしておるところでございます。  以上で答弁を終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 答弁をいただきました。  農業委員会会長には今後の農業について厳しい認識があるということで、私も同様の考え方を持っております。  さっきの答弁で、この危機感の問題で農業委員会会長は5年10年が厳しいと言われました。片や町長の方は、10年20年という単位で物を考えておられました。ここにちょっと大きな認識の違いがあるのではないかと考えております。  9月議会の同僚議員の答弁の中で、私が町長に対して積極的な姿勢を感じなかったので今回こういう形で質問させていただきました。それはどういうことかといいますと、農業振興条例の制定について、町長の答弁が、関係者の皆様に十分議論を行っていただき、合意が得られた段階で策定に向けて準備を進めてまいりたいということを言っておられます。これは非常に正論だと思いますけども、ならだれがどういう形でその議論を進めるのかということが全くございません。  それで、ことしの初めに農政懇談会ということで新たな会が発足されました。これで町長の姿勢である農業に対して新たな展開がなされるのかなと思ったら、それも基本的には1回限りで終わっていると思います。先ほど言いましたように、議論をする場というのはどのような場でだれが主導して、その結果が出たときに町長の方としてはその対応するというようなことだと思いますけども、そういう認識でよろしいでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 農政に対する意見の聴取とか、あるいは関係機関で共通理解ということだろうと思いますが、まず農政あるいは農地につきましてはもちろん農業委員会の方が中心になると思いますし、また農業委員会以外にも改良区なりあるいはJA、そして普及所あるいは行政等が参加します農業指導者連絡協議会というのもあるわけでありまして、その中で協議をしていただいているところであります。  また、私の方も生産部会等に出ていろんなお話を伺いながら、担当課等と協議しながら、そしてまたそういう関係機関と協議しながら農業問題について対応するというようなことでございます。 ○議長(池田 捷昭君) 5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 農業委員会に出されているのは、基本的には町民全体で農業を共有して、そのために基本条例をつくって、それを実際的に運用する基本計画を立てていただきたいということであります。現在やっておられるのは関係者だけの話なんですよね。そうじゃなくて、町民全体を巻き込んだそういう農業に対するそういう協議なり意見を認識する場が必要でないかという話であります。
     先ほど町長言われましたほくえい味覚めぐり、観光農園、地産地消。ほくえい味覚めぐりは基本的には町内町外者が対象でありますけど、基本的には町外者です、来られるのは。観光農園にしても同じです。それから地産地消に関しましては、例えば学校と農業者の関係であります。町民全体を巻き込んだ農業に対する認識の共有というのが図られている場というのは、基本的にはないと思います。そういう観点から、私はこの農業委員会の建議書というのは、北栄町が農業を基幹産業とする町なら、これから5年10年、町長の認識では10年20年かもしれませんが、私は5年10年だと思っておりますけども、その5年10年の間に農業に対するしっかりした認識を共有、持っていただいて、農業を守っていこうという姿勢をつくっていかないけんでないかと思います。  先ほど農地・水・環境保全事業のことを言われました。これも同じです。社会全体で農業を守っていこうという考え方、これは国の考え方ですけど、これが基本的な農地・水・環境事業の考え方です。同じように、北栄町でも農業を基幹産業とするということであれば、基本条例なりそういう計画に前向きであってしかるべきだろうというのが私の意見でありますし、農業委員会もそういう意見だろうと思っております。  その中で、農業基本計画につきましては前回の答弁では北栄町経営基盤強化推進基本構想が策定されているので、これが同様の性格を有すると言っておりますけども全く違いまして、これは基本的には認定農業者を対象にした話でありまして、この基本計画というのは町民全体を巻き込んで農業の位置づけから入って、ならどういう形で農業を振興していこうということから入ってくるわけですからまるっきり違うもんだと考えますが、その点から私は不十分であると指摘させていただきたいと思います。どうでしょうか、同じですか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町民を巻き込んでというようなことがあるわけでありますが、今、北栄町のビジョンをつくっておりますが、これが10年後を見通したビジョンということでつくっております。この中には、農業者はもちろんのことでありますし、また町民の方からもパブリックコメント等で御意見をいただいておりますし、それぞれの団体等からもいただいたところであります。  ただ、それが町民全体を巻き込んだものかということになれば、やはりどうしても農業者主体のものということがあろうかと思いますが、今度1月28日にそういうオール北栄アグリ・フォーラムというのもするようにしとるわけでありますが、それは農業者だけでなくて一般の方も参加していただいて、この農業の町北栄町をアピールしようということで取り組んでおるところであります。  いろんな面でその北栄町の農業というのは農業者だけでなくて町民の方も認識をしていただいておりますし、関心も高くなっていると思います。そういう意味で、さらに町民を巻き込んだというような形の中で取り組みを進めてまいりたいと思っておりますが、その基本条例につきましてもその計画につきましても、今、条例については検討しようということで話をさせていただいたところでございますが、計画については、認定農業者と言われましたが、同じような形のものでありまして、認定農業者を中心にしながらやはりこれからは北栄町の農業を考えるべきだろうというようなことで、それを重点的にやっていこうというようなことであります。その中に町民を巻き込むようなことがあれば、そういう施策も取り入れていくということも必要だろうと、こう思っておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君)5番、 青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 1月に農業フォーラムを計画して、そういうような形で町民に声かけして農業に対する認識を高めるというこの姿勢は基本的にいいわけですけども、その流れが一体5年10年なのか10年20年なのかとしたときに、私は5年10年と思っておりますけども、危機感があるわけですから、やっぱり早目にアクションを起こして大きな花火といいますか、そういう形で打ち出していかなければならないではないかと思います。  そこで、どうも町長に対して農業の危機感がどうなのかなという認識ございますけども、砂丘地農業の問題は大体何であるかと思っていますか、町長にお伺いします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 農業、いろいろ問題あろうと思いますが、まずこういう少子高齢化社会であります。後継者の問題というのがまずあるだろうと、こう思っておりますし、またそれに伴いまして耕作放棄地がかなりふえてきておるというようなこともあると思います。また、先ほどTPPというような話もあったわけでございますが、大変外国からの輸入農作物もふえておるところでありまして、そしてまた工業製品とあわせたそういう自由貿易という中で、農業のあり方、その中で日本の農業がどうあるべきかということも大きな問題だろうと、こう思っているところであります。そのほかいろいろそういう気候条件なり、あるいはそういう災害的なこともあると思いますが、そういう後継者なりあるいは耕作放棄地というのが大きな問題だろうと、こう考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 砂丘地のいろんな農業にしても、基本的には農業問題、問題点は基本的には後継者がいないということになってきます。  なら、なぜ後継者がいないのか。やはり直接農地を持っておられる方に聞いて、それに対してどういう問題があるからその問題をこういう形で解決しようというやな真剣的な踏み込み方が必要でないかと考えます。  現在、北栄町には北条の道の駅を中心にして砂丘地農業を活発にしようということで砂丘地振興基金を設けておられます。これは砂丘地振興基本構想を実現するためのものでありますけども、その砂丘地振興基本構想は基本的には凍結状態でありまして、どうなるかわかりません。これも5年になるか10年になるかわかりませんし、実施されないかもわかりません。その実施されないかどうかわからないもののために現在1億円積まれておりますけども、この砂丘地並びに全体の農業振興に対しましては危機的な状況にあれば北栄町独自に農業施策を打っていって、まず問題点、農業者に対して問題点を確認しながら、その問題を解決する方策を練って、その基金を使っていくようなお考えはあるのでしょうか、どうでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) この砂丘地振興基金につきましてはまた性格は若干違いまして、青亀議員も御存じのように北条の道の駅を中心に使っていこうということで積み立てたものでありまして、今現在そういうのはないわけでありますが、その使い道についてはまた今後検討してまいりたいと思います。  そういうことでなくて、今ある中でそういう問題等を解決していく必要があるだろうと、こう思っておりますので、また関係機関等とも協議しながらこの問題については検討してまいりたい、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 確かに砂丘地振興基金は道の駅を中心にした事業のためのものでありますけども、何で道の駅をそういうぐあいにするかというのは、砂丘地農業を活発化させるために、振興するためにその道の駅がツールになってるわけですからね、目的はやはり砂丘地農業だと思いますから、若干性格は違いますけれども本筋からは外れてないと思いますけど、検討していただきたいと思います。  そして、今の答弁の中で今ある中で間に合うというような表現でしたけど、私は間に合わないのでないかと思いますので、この認識の違いがあるから答弁の違いがあって意見の違いがあるのかもしれませんが、やはり実態を見ていただいて、農業者の状況を見ていただいて、果たしてほんに5年後になって農業が壊れていたではもう取り返しがつきませんので、検討していただきたいと思います。  現在どのような問題があるかといいますと、例えば施設園芸などで自分もある程度年とったと。だけども、ハウスもある程度修繕せないけんけども何年続けるかわからんから投資ができない。なら、仕方ないけんこのハウスが壊れた機にやめてしまおう、体力的にはまだ数年できるかもしれませんけども。そういうような状況がある方が農業をやめられる方もございます。そういう実態も調査していただいて、今、この5年間の間にどうしたらいいのかということを十分検討していただきたいと思いますし、農業に対しての町民認識の拡大に向けての努力をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 別に青亀議員と異なってるわけではありませんでして、現状の中でやはり問題点を出して、それでいろいろ関係機関等と協議しながら前向きに取り組んでいくということでございますので、基本的にはそんなに変わってないとこう思っておるところでございますが、十分調査して砂丘地農業をまた振興できるように取り組んでまいりたい、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 基本的には変わっていないと言われましたけども、私は5年10年だと思っておりますけども、町長は10年20年ですからここが変わっております。それだけ指摘しておきます。  次に、教育問題について教育委員長にお伺いいたします。  まず、この学力調査ですけども、私は基本的には子供たちの基礎学力を調べるものだと認識しておりますけども、その目的は、言われましたように現在の学力を調べてそれを次の授業なりにあれに反映させて向上していくということが目的でありますけども、それで現在の学力テストによってわかるのは、子供たちの現在の基礎学力であると思っておりますけど、その認識は間違っているでしょうか、確認します。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) お答えします。  ちょっと1つ確認しておかなきゃいけないのは、テストの結果イコール基礎学力という言い方はちょっと私は考えておりません。基礎学力というのは義務教育で備えておかなければいけない力というぐあいに解釈しておりますので、何も算数、国語だけに限ったわけではなくて、日ごろのそういう知・徳・体全部含めたものの力を基礎学力ということで私たちは言っとるわけですけれども、ここで通称学力テストの中ではかれるのは、ほんの一部分であるということはもう文科省の初等・中等局長の通知の中にもしっかりと出ておりまして、全部が全部はかれるわけではないのは当然のことであります。その中で、一部、どの部分を測定できたかというのを分析することが一番大事であろうと、こういうように考えておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 私の聞き方が悪かったかもしれませんけども、それならば国語、算数の基礎学力がわかるのではないかということでございます。  確かに一部分ではありますけども、その一部分が例えば本来目標とすべきところまでいってないのであれば、ほかの部分に対しても同様のことも予測されるわけであります。確かにほかの部分がそれ以上にはるかにいいよということであればまた別でありますけれども、そういう面からもやはり、例えば国語はどういう意味を持つのか、例えばこの2教科で選択されたのはどういう過程からですか、おわかりですか。よろしくお願いします。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 私が思いますのは、やはり国語であろうと算数であろうとも、要するに私はいつもよく言うのは、学力、狭い意味の学力ですね、要するにテストの結果の学力というものを少しでも上げようとすれば子供一人一人の得意なものをまず上げてやるということ。1枚の紙で得意なところを1つ上げてやると関連するところが必ずついて上がりますので、このことだけを上げるんじゃなくて、必然的に周囲も関連したものが力がついてくるというぐあいに考えておりますので、決して私はその2科目でどうのこうのということではなしに、推測することはできる。一部分であるけれどもいろんな力というものは、推測することはできるということはここでは申し上げれるでないかと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 1つの教科なり伸ばしてやるとほかも伸びてくるという、私も同感であります。自信を持って子供たちが1つの教科でも成績が上がっていくと自信を持ちますから、自信を持つと人間というのはそれで努力しますから、努力すれば成果が上がってくるというそういう流れはあると思います。  私、国語、これは読解力であるとか例えばいろんな問題のときにまず読む力、それから思考力やあるいは心情を養うというようなことがあろうかと思いますし、特に算数、数学に関しましては論理的に物を考えるということがやっぱり、単なる計算じゃなくって算数、数学というのは論理的に物を組み立てていくというのが算数、数学の考え方だと思っておりますので、それはそういう意味があるのだろうと勝手に思っておりますけども、そういう観点からも、この今言った観点から見ればある程度類推できるのではないかと思います。  先ほど言われましたように、子供というのは基本的に私の考えではもともとから能力に大きな差があるわけじゃなくって、指導者によって伸びてくるのは十分考えられますし、その状況というのは例えばスポーツ選手であるとかオリンピックの流れであるとか、そういう面から見ても指導者によって伸びてくるちゅうのは私も感じておりますけど、まずその点は教育委員長も問題ないと思いますけども、北栄町において教育ビジョンがつくられておって、そして学力調査でいえば秋田県が非常にいいわけでございますけども、秋田県のどういう目標でやっているかということを見ましたら、基本的に変わってないんですよね、北栄町も秋田県の流れも。ならなぜ違うのか、どうお考えでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 私は、視察したわけでもなしそういう書類も持っておりませんのでよくわかりませんが、秋田県ができることは鳥取県でもできる、北栄町でもできると私は信じてはおりますが、なぜ違うかということは議員の方からも教えていただければありがたいと思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) なぜ違うかというのは、私が教育現場にずっとおるわけではございませんのでそれはわかりませんけども、基本的には目指すところ、例えば家庭との連携であるとか事業であるとか学校評価であるとか、基本的には変わってないと思います。ところが、でも実際変わっているのは、そのシステムの中にどっか問題がありはしないかと私は思いますけども、その問題を例えばここで指摘せいと言われれば、私はずっと教育現場に張りついてなきゃなりませんけども、そこら辺は教育委員会はやっぱり議論すべきだと思いますけども、教育委員会は例えば今回の学力調査見てまして学力の向上に向けての協議といいますか、何回いつされましたでしょうか、教育委員会のその会議の状況をお伺いしていますけども。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 最後の方をちょっともう一回。 ○議長(池田 捷昭君) 青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 学力テストの問題につきまして、当然学力を上げなければならないという協議があったと思います。当然学校もあったと思います。教育委員会では、いつどのような協議がなされたのかお伺いしたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) いつ協議をしたかということですが、学力を上げるという協議は我々は余りしておりませんですが、学校訪問するときには特にことしは学力の問題を取り上げて学校訪問をしておりますけれども、特に委員会としての協議というのではありません。学校を巻き込んでの学力向上に向けての対策というものについては話し合いを持ってはおります。再三持っております。以上です。 ○議長(池田 捷昭君) 5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 答弁の中で基本的には協議してないということでありますけども、どうして協議してないのか、私、不思議であります。教育委員会というのは北栄町の教育行政を担うトップ組織でありますから、この学力問題というのは5年前から基本的には厳しい状況にありますので、どうして協議しないのか不思議であります。教育委員会の存在意義を問われます。  それから、ことしその学力問題について話したということでありますけども、これも同じ話でありまして、5年も前から基本的には、特に片方の学校に関しましては大変厳しい状況があったのに、この問題に関して協議してないというのはそもそも教育委員会は何を協議する団体なのか。議会対応だけの団体なのかと思っていますけども、答弁聞いてびっくりいたしました。それだけ申しておきます。  次に、この対応ですけども、今後の取り組みですけども、いただきましたけども、どうなのかな、これで果たして改善できるかなと私は不思議に、不安に思いました。というのは、このようなことは毎年毎年新しくいろいろ計画されてやっとられると思います、改善策はね。ところが、それが徐々にではありますけども成果が上がってきていると認識しておりますけども、基本的には大きな回復状況に至っていない。そして、ことしに関しましては、今までは小学校はそこそこよかったんですよ。ことしは小学校の場合で悪いもんもあったということでありますけども、この流れの中で、根本的に問題意識の共有であるとかそのシステムのチェックであるとかというのがその場その場でどうも終わってはいやしないのかなと。PDCAサイクルということがございますけども、秋田県は基本的には問題があったらそれをフィードバックして結果が出たらそれをまたフィードバックして反映させていきますけども、そういう流れがあれば基本的には随時向上していくだろうと思いますけども、そういうシステムというのはあるでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) ただいまの質問の中の一つの例でいいますとテスト等においてのその場限りではないかということではありますけども、決してそのようなことはしておりません。必ず結果に対する処理といいますか、その後が大事だと私は思っておりますので、テスト以外といいますか、そのテストをいかに活用するか、結果をいかに活用するかということを常に学校にはお願いしておるわけです。そのために時間も費やし、経費も使いという膨大なテストをやっとるわけですから、十分にその結果活用、そのためには謙虚に反省すべきは反省してということも常に現場にはお願いしたところでございます。 ○議長(池田 捷昭君) 5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 答弁の中で、そういうような活用をしながら基本的には伸びていると言われましたけど、基本的には実態として結果が出ました。この結果がすべてでないとは言われます。学力だけがすべてじゃないとも言われますし、でも基礎学力はもうそれがあって次の段階があるのであって、それを定着させるというのが基本的に義務教育の主たる目的だろうと思いますけども、それに対して教育委員会教育委員会として協議をしていないであるとか、そういうような状況であると教育委員会、果たして何をやっているのかなということを不信に思ってこの質問を終えます。また後ほど同僚議員が同様の質問されると思いますけども、私の場合は今回これで終えたいと思います。  次に、最後に町長に対して責任のとり方についてお伺いいたします。  先ほど、規定なりに基づいて処分されたと言われました。私が聞きたいのは、管理者、町長であるとか課長であるとかというのがみずからどのように責任をとっていくかということの話であります。そういうルールに基づいて責任をとるというのは担当課の職員であったりすればいいわけでありますけども、みずから責任をとるというのは町長なり管理職の認識の問題だと思います。  先ほどポリオの問題が出ましたけども、これに関しましても町長は責任も基本的には形式上とられませんでした。私は、これは重大な問題であると思っております。本来は自分の減俸でもしても姿勢をとるべき問題である。そういう認識がないから、基本的にはそういう形式的な処分の体制に任せて課長であるとか町長が責任をとらなかったということでございますけども、私は課長でもその責任とって何らかの処分した方が気分的には楽でなかったかと思いますし、その後の行政運営もやりやすくなったではないかと思いますけども、この部下職員がある程度責任をとったら、その上司というのは当然責任をとる。そのトップというのは、さらに重たい責任をとるというのが私の考えですけども、このような考えは間違っとるでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 行政ミスに対する責任のとり方でありますが、まずミスがあった場合、どういうミスであったかとまず調べますし、またそのミスの度合いなりあるいはそういう過失、あるいは故意であったかというようなことを検討するわけでありますが、まずそういうミスのあった職員というものをやはり一番に処分するということでございますし、また管理監督者はそういう監督責任も管理責任もあるわけでありますので、相応の処分をしておるところであります。  ただ、実際にミスを起こした職員よりも重い処分というのは今までもしてませんし、また一般的にそういうことにはなっていないようなところでございますので、そういう形で処分をさせていただいたところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 職員を処分して、今までそれ以上の重たい処分を管理職にしていないという答弁でありますけども、町長は行政職のトップでありますけども政治家でもあります。やはり私は姿勢を聞いたわけでありまして、ルールはそうだけども、例えば課長はなくても町長みずからは私は政治家としてこういう責任をとるというような姿勢があるのかどうかなということが基本的にはお聞きしたかったんです。そのときに考えるときには、やはり職員より大きい責任を持っているんだから、より大きな処分をみずからに科するというような意識があるかどうかということをお聞きしたわけでありまして、その点について再度お伺いします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういう考え方もあると思いますが、私の考え方はそういうことが起こらないようにやっていくというのが今までも答弁していることですし、そうだと思います。  じゃ職員が免職したらあれですか、私はやめるんですか。そういうのができるんですか。そういうことじゃないと思います。やはりそういうことが二度と起こらないようにそういう制度の改正したりとか、あるいはそういう指導したりとか、そういうことをするのが私の責任だろうと、こう考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 起こらないようにするということでございますけど、それは当たり前のことでありまして、当たり前のことをこれからの今後の目標にするというのもおかしいのでありまして、それは処分でも何でもありません。基本的に今後の対応であります。  私は処分の仕方を言ってるわけでありまして、だれもやめろと言ってるわけではありません。その内容に応じた責任のとり方があるはずです。そのときには、職員よりも大きい責任をとるべきだろうと思いますし、責任がありますから大きい責任があるということは大きい処分をみずからに科すべきだろうというような考え方を持っておると言いましたけども、それについてどう考えるかという話で、やめろというような処分までは基本的には例えばポリオの問題に関してあるわけじゃないですからね、そういう考え方に対してどうですかという話です。ないということならないでいいですよ。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これは以前からもずっと答弁したとおりでございまして、今までどおりの答弁とさせていただきたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 5番、青亀恵一君。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 町長の考え方はわかりました。基本的に堂々めぐりになりますのでこれはやめますけども、やはりリーダーたる者がしっかりと責任を持って、いざというときにはみずからを律するというような姿勢がないと組織というのはうまくいかないのではないかと思いますけども、以上をもって質問を終わりたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 答弁はいいですね。 ○議員(5番 青亀 恵一君) はい。 ○議長(池田 捷昭君) 以上で青亀恵一君の一般質問は終わります。       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 7番、山下昭夫君。 ○議員(7番 山下 昭夫君) 7番、山下です。私は、同和対策費の部落解放同盟への補助金支出と人権啓発活動について、町長、教育委員長にお伺いしたいと思います。  平成21年度一般会計決算が不認定となりました。その中で、同和対策費の部落解放同盟への補助金支出について、その後の対策と取り組みについて、また同和問題を初めとするあらゆる差別に対する人権啓発活動についてどのような考えをお持ちでしょうか。町長、教育委員長に伺います。以上で終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 山下議員の御質問にお答えいたします。  同和対策費の部落解放同盟への補助金支出と人権啓発活動についての御質問でございます。  9月定例議会において、議会からの請求により行われました平成21年度部落解放同盟活動事業費補助金についての監査結果報告書が議会より10月27日に町へ通知がございました。  この結果、報告書には4点の監査委員の意見がございました。1点目は、平成21年8月に開催された第41回全国高校生集会における町外者への参加旅費補助5万3,800円と、高校生保護者会活動費1万円について不適正な支出と判断するということ、2点目は大会研修旅費支給について協議会規定を明確にすること、3点目は協議会に属する老人クラブや女性部、各保護者会の活動について補助金の趣旨に沿ったものであることを留意すること、4点目は町の指導という面で補助対象となる事業や活動を規定として定める等して明確にすることとあわせ、協議会の組織運営などについて行政の適切な指導が必要ということでした。  これを受けまして、町といたしましては11月16日付で町議会あてに監査結果報告書に対する今後の対応として文書を出させていただきました。  内容につきましては、全国高校生集会における町外者への参加旅費補助については、議会での御指摘後、派遣内容とその意図等を確認し、団体の活動目的に沿ったものであり、また北栄町補助金等交付規則には対象者の町内外についての規定もないことから適切なものと判断をしておりましたが、この報告書における監査委員の御意見、町の事務は町民の福祉の向上を目的としており、補助金の対象は原則として町民と考えられるとの判断に従い、部落解放同盟北栄町協議会に該当旅費5万3,800円の補助金の返還を求めることを決定いたしました。  あわせて、北栄支部における高校生保護者会活動費1万円につきましても、監査結果報告書の御指摘のとおり活動実態がなく支出もないことを確認いたしましたので、補助金の返還を求めることにいたしました。  この決定に伴い、生涯学習課は平成22年に現協議会の役員全員の方に出席していただいた役員会の場で町の決定を伝えたところであります。その後、協議会では12月5日に会を持たれ、町への該当補助金の返還を決められたように伺っております。  あわせて、監査結果報告書の御意見にございました補助対象事業、活動の明文化につきましては、部落解放北栄町協議会活動事業費補助金交付要領を制定することといたしました。また、解放同盟北栄町協議会における旅費規定の指導、各種団体活動事業の指導、組織運営などの指導も11月25日の役員会の場において行ったところであります。今後も随時適切な指導を続け、健全な運営、活発な活動をしていただきたいと考えております。  また、人権啓発活動についても、人権同和教育小地域懇談会を初め人権教育講演会など学習啓発活動を一層推進し、町民一人一人が人権尊重の視点で身の回りを振り返り、まず自分たちに何ができるか考え学ぶことをきっかけとして、すべての人が支え合い差別のない、そして安全で安心して暮らせる地域を築くことを目標とし、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 山下議員の御質問にお答えします。  平成21年度部落解放同盟活動事業費補助金についてのその後の対策と取り組みは、先ほど町長が述べたとおりでございます。今後、教育委員会といたしましては、担当課であります生涯学習課において協議会の組織運営等について適切な指導を進めてまいりたいと考えております。  また、人権啓発活動につきまして、北栄町は平成17年10月に北栄町部落差別をはじめあらゆる差別をなくするための条例を制定いたしました。この条例は、すべての町民に基本的人権を保障し、根本的かつ速やかに部落差別を初めあらゆる差別をなくし、町民一人一人の参加による人権尊重の町の確立を図るとともに、差別のない住みよい北栄町の実現に寄与することを目的として制定したものであります。  また、平成20年3月にはこの条例の実行計画であります北栄町部落差別をはじめあらゆる差別をなくする総合計画を策定いたしました。現在この計画に基づいて、人権啓発活動としては人権教育講演会、小地域懇談会や町内事業所研修、高齢者対象の小地域懇談会等を実施しているところでございます。
     しかしながら、平成21年3月にまとめました北栄町人権同和教育に関する意識調査結果報告書から見ますと、依然として同和地区の人々に対する差別意識は解消されていないと考えている方は39%あり、今なお多くの分野で格差や差別意識が現存していると考えている方の26.4%を合わせると65.9%に上り、差別は解消していると考えている方の21.9%を大きく上回っております。  こういったことからも、今後も引き続き部落差別を初めあらゆる差別をなくするよう町民への継続的な学習機会の提供や、人権意識の高揚と差別解消への啓発活動を積極的に進めていく必要があると考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 7番、山下昭夫君。 ○議員(7番 山下 昭夫君) 今、町長の方から答弁いただいたです。補助金の返還を求めると。ここに私もそれを、11月16日の分を持ってきております。今、町長がこれを4点ほどあれされたと思います。  それで、この中で各補助金に対する旅費等の取り扱い内規としまして、町の職員並みの旅費規定とするというように今後されるということでよろしいでしょうか。ちょっとその点。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 内規といいますか、それを定めるようにしておりまして、町職員並みというような形でさせていただきたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 7番、山下昭夫君。 ○議員(7番 山下 昭夫君) それで私は、この前の質問でも言ったですけども、東京なんかに行った旅費に、航空券を領収書がわりにつけとられたと。やっぱり今後そのようなことのないように、担当課ちゅうか、そういうのを徹底していただきたいと思っております。  それと、部落解放同盟の東亀谷支部決算書というのをいただいたですけども、この中の老人クラブ活動費とか女性部活動費、先ほどありました高校生、中学生保護者会活動費。私は亀谷でありますけども、きのうちょっと出いてみたです。これは一般会計といいますか、亀谷の場合は区費ですな。区費からこういうものは出とるわけです、ここにありますけど。その点は、やっぱり支出のあり方というものが余りよくないもんでないかと思うですけども、教育委員長か課長かどっちかでいいですけども、お答え願いたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 担当課長に答えさせます。 ○議長(池田 捷昭君) 田中生涯学習課長。 ○生涯学習課長(兼)中央公民館長(田中 英伸君) 山下議員の御質問にお答えします。  山下議員の御質問は、解放同盟の補助金が自治会の補助金として出ているんじゃないかというようなことで、そうでしょうか。 ○議員(7番 山下 昭夫君) はい。 ○生涯学習課長(兼)中央公民館長(田中 英伸君) そのことについて確認しましたところ、部落解放同盟からの補助金は自治会からの補助金とは別だということを自治会長さんの方に確認させていただいたところです。 ○議長(池田 捷昭君) 7番、山下昭夫君。 ○議員(7番 山下 昭夫君) それで部落解放同盟北栄町議会という第3回の資料の中で、総会の中で北条老人クラブの活動費をつけてもらいたいと。そういうような要望が載っとるわけですわ。活動費を一般会計からも出し、そういうところからも、同じところに出いとるでないですか。決算書の中で。ほかの人に出すわけですか、ほかの部落の人に。これは老人クラブなら老人クラブに出いとるわけでしょ。何でそういうことが必要なんですか。一般会計の中から出いとれば、区費の中から、それ以上にまたそういうことが必要なんですか、その女性部活動費とか。その辺、ちょっと伺いたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 担当課長に答えさせます。 ○議長(池田 捷昭君) 田中生涯学習課長。 ○生涯学習課長(兼)中央公民館長(田中 英伸君) 山下議員の御質問にお答えします。  部落解放同盟への補助金の中で、その中でそこの解放同盟の協議会の中にある下部組織である老人クラブなり女性部、保護者への活動費というものは、部落差別解消のためにその活動事業に役立ててもらうということで出させていただいておるものであって、自治会からの老人クラブの活動費とはまた意味合いが少し違うものだとは思っております。部落差別解消のために北栄町協議会に対して出された補助金の中から、その一部の活動をしていただいとる老人クラブなり女性部、保護者会に対して、その活動を支援なり事業の目的に沿ったものに対して使っていただくということで交付されているものだと判断はしております。以上です。 ○議長(池田 捷昭君) 7番、山下昭夫君。 ○議員(7番 山下 昭夫君) そういう理屈をこねられるのもいいですけども、今、町民も見ておるわけです。その点をはっきりと今後指導されて、今度予算つけられるときにはそういうぐあいにちゃんとされるのが、町長、いいでないかと私は思います。二重も出す必要ないでしょ。だってほかの部落は、亀谷の場合は4万円出とるわけですわ、区費の中から。何で特別にそういうことが必要なんですか。それ以上東亀谷の方が事業をやっとられるということですか。どんな事業をしておられるか知りませんが、生活部でも何でも。その辺は今後指導していっていただきたいと思います。  それと、教育民生の委員会の中である委員さんから出とったですけど、やはりこういうもんは一括してぽおんとあげられるわけでしょ。やはりそういう姿勢は余りよろしくない。やっぱり請求なり。ほかのとこはみんな請求されて、次、あると思うですけどね、北栄町人権同和教育推進協議会というのがありますね。そういうとこはみんなそがにいして出されとるし、それから研修なんか行かれたら復命書みたいなのをつけてこられる。ちゃんときのう委員会で見せてもらったですけど、そういうとこはみんな出されとるけど、同和の地区の方の問題になっとる分、復命書も何もない。やっぱりそういうことがよろしくないということですわ、一般町民からしても。それですけえほかの町の高校生を行かせてもまかり通る、町費で行かせて。やっぱりこれからは皆さんが見られて納得いくような会計処理してもらわないけん。これは肝に銘じて、教育委員長なりかたく言っておきます。  また、テレビ見ておられる方、同和地区の方もおられる。これからはそういうぐあいに皆平等だと、人権教育。そう教育委員長、今言われましたね。そういうものの扱いをするんだったらそういうぐあいにせないけんでないか、私はそう思っとるわけですわ。  私のこの場での質問はそれぐらいにしておきまして、今度はちょっと米子の方で人権尊重社会を実現する鳥取県集会というものが、教育長も行っておられたと思うです。そのときに、高松秀憲さんという方がありました。「学びと人権・共生の学校づくりを-人権教育のめざすもの-」というぐあいで言っておられたです。その中で、ちょっと文章を読ませてもらいます。  私は、38年間の教員生活の場で、多くの被差別部落の子供や親たちのみならず、さまざまなマイノリティーの人々とも出会いを重ねながら、自分自身が人としてどうあるべきかと問われてきました。その中で、同和教育の営みは私が人間にとって真っ当に生きるための学びであるし、同和教育の学びは人になるための営みなんだと思ってまいりましたと言っておられました。教育委員長も聞いておられると思います。  それで今、同僚議員の中から質問があったわけですけど、また私はいろいろ見方が違うですわ。その中で、教育委員長も聞いておられたと思いますけども、人権教育に取り組むより教科の学力を高める方が大切だろうと、そのような声を聞くことがあります。各科の学力を高めることは自己実現のためには不可欠であります。しかしそれだけでは平和で民主的な社会を形成する資質を持った人間育成をするという教育の目的を達成することはできません。お互いの人格、人権をとうとぶことが民主教育の基本精神です。学習者一人一人の人権が尊重された教育活動でなければならないし、その教育の目標は、一人一人の自由を確保し、民主主義を確立していくことを目指していかなければならないと言っておられるわけです。その点、教育委員長はどのような考えを持っておられますか。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 共感するところは多いと思います、そのとおりだと思います。私もそう思います。 ○議員(7番 山下 昭夫君) ただそれだけ。 ○教育委員長(吉田助三郎君) はい。 ○議長(池田 捷昭君) 7番、山下昭夫君。 ○議員(7番 山下 昭夫君) ただそれだけでは困るわけですわ。わしが今こういうことをなぜ取り上げたかというと、今、教育を取り巻く問題、教育長問題とかいろいろ出とる。それで今まで長年教育委員長されて質問しとるですけえ、いろんな方から質問が出とるわけですわ。本当にこういうような取り組みについて、もうちょっと読ませてもらいます。その人は、やはり自分の父兄の方から、それと現場に行っとられると思います。現場に行って、つまり教育を指導する。親御さんのとこなんか歩いて教育しておられる。自分の仕事に絶えず誇りを持っておられるNさんという方だということを聞かれとったでしょう。やはりそういう教育をしていくんだと。そういうしんのある、やはりトップに立つ人なり教育長なりはそういう根本というかね、そういう曲がりくねった人生を歩んで、それを積み重ねたそれがなけにゃ教育ちゅうもんはできんと思うんですわ。やはりこの辺、この辺と言ったら失礼だけど、いろいろな質問の中で何遍か聞かせてもらったけど、教育委員長なり教育長の答弁が本当にこういう人生を歩んだ方が教育長になっておられたとか、私は恥ずかしいですわ、はっきり言って。わしも恥ずかしいですけどな。  それでもう一つ紹介します。私は同和教育を基軸に人権教育の創造を訴えてきましたけども、同和教育は部落解放を目指す教育です。しかし、その営みの中で物の見方、考え方、そして何といっても人間の尊厳、人間の誇りと生き方に学ぶ、そういったことがだれにもあるんだと。そのことを学び合うような人権学習なり部落問題学習を学校、地域でつくり上げること、そして将来の自己実現と進路にかかわるさまざまな取り組みを課題として取り組むことが大切だと言っておられます。そういうことが見えてこなんだですわ。どこか、何か物足らん。  ここに町長がおられるけど、やはりそういう姿勢が、何か今後、後で質問が出てくると思いますけど、やっぱりそういう姿勢というかね、そういうことが欠けておるでないかと思うんですわ。だから、人の悪口とかそういうことしかよう言えん。能力がない、それが本当の自分の特技だと思っとるような人がおるわけですわ。いろいろな社会ですけえおられるわけですわ。根本がちょっと間違っとるでないかと思うですわ、わしは。それでここで言っとるわけですわ。  教育長はどがな考えを持っておられますか。町長もちょっと答弁してください。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 私は教育長ではありませんし、あくまでも非常勤の教育委員長という立場でございます。教育という意味では、自分なりのものを持ってはおると思っておりますけれども、あえてここでそこまで言わなきゃいけないのかということ。  それから、議員の申されるのは、ちょっと何か質問というか、最初のとはちょっと違ってきておりますね、同和対策。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いろいろそうやって人間が生きる中で問題があるという中にあって、やはり人権というもの、あるいは人間というものの尊厳をやっぱり保っていかなければならないという中にあって、そういう人権同和教育というのはあるんだろうと、こう思っておりますので、ぜひそういうものも引き続き続けていって、そういう差別のない、そして人間を人間として認め合う、尊厳を保つというようなことを取り組んでまいりたい、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 7番、山下昭夫君。 ○議員(7番 山下 昭夫君) それでね、今、関係ないでないかと言っておられるですけどね、その辺の感覚というか、あれが違うんでないかと私は思っておるんですわ。その方、高松さんが言っておられたです。そこの中から、今の教育とかそういうものをみんな含めた、同和問題を初めとするあらゆる差別に関する人権啓発活動、その中からその教育の問題も関連しとるのでないかということを私は言いたかったわけですわ。 ○議長(池田 捷昭君) 質問ですか。 ○議員(7番 山下 昭夫君) ええ。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 山下議員のお考えということは多少伝わってまいりましたけども、その方の生き方によりにじみ出た考えだろうと私は考えております。いろんな経験を通して、そういう立派な考えになるんではないかなとこういうぐあいに思って、見習わなきゃいけないなということは感じました。頑張ります。 ○議長(池田 捷昭君) 7番、山下昭夫君。 ○議員(7番 山下 昭夫君) それでいろいろとこれから質問が出てくると思いますけど、やはりその辺のことを町民なり保護者でも皆、教育長でも町長でもですけど、その点の取り組みがなされてないんでないかと私は思うです。それで言ったわけです、これ質問したわけです。  部落解放同盟の4万円とかそういうことも大事ですけどね、やはりそういうことが今欠けているんでないかと、そういうことを言っとるわけですわ。  以上で私の質問を終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 以上で山下昭夫君の一般質問を終わります。       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 議長である私が一般質問をいたしますので副議長と交代いたすわけでございますが、暫時休憩といたします。(午前10時30分休憩)       ─────────────────────────────── ○副議長(山下 昭夫君) 議長を交代しましたので、よろしくお願いいたします。  休憩前に引き続き再開します。(午前10時41分再開)  先ほどの吉田委員長の方から答弁の訂正がありましたので、説明を受けたいと思いますので、よろしいでしょうか。  吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 失礼します。先ほど、青亀議員の答弁の中で1つ訂正させていただきたいのは、定例教育委員会で学力の結果について協議はしなかったということを答弁しましたけれども、訂正させていただきます。  結果が8月下旬に出ましたですが、9月、10月、11月には議題に上らせてその結果については協議をいたしておりますので、ここで訂正させていただきます。失礼しました。 ○議員(5番 青亀 恵一君) 私は、学力向上について協議したか聞きましたけど、結果について協議しましたと。 ○副議長(山下 昭夫君) 吉田委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 結果並びに学力向上について協議いたしました。       ─────────────────────────────── ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 15番、池田捷昭でございます。私は、3問の一般質問をするに際し、昭和50年代の町村長さん、平成5年ごろまでの町村長さんと今の町村長さん、町村長の今昔を私なりに比較してみました。  町村長さんの個性、気遣い、気配り、そして目標に対する決断力、行動力、こういうものを私なりに比較してみました。それは、時代の変化の度合い、国の政治経済の動向、人の多様化する価値観等、世の中の変化による要因のように感じております。高度経済成長時の右肩上がりの追いつけ追い越しの時代は人心もまとめやすく、世の中の流れが緩やかで、5年10年先の見通しも容易でございました。この時代は、公共事業による社会インフラ整備が主でありました。当時の町村長さんは5期6期は当たり前で、長い方は9期の方もおられました。それぞれ個性の強い方ばかりでございました。それだけに、気配り、気遣いは今と違いどの首長さんにも共通しておられました。  いつの時代とも、政治の根底は経済の動向であろうと思います。今、世の中がグローバル経済の流れの中でスピードを上げて大きく変革する時代に突入してまいり、地域主権の中、多様化する価値観、そして不確実性の時代の中で、政治が今ほど問われとることはありません。町民の期待にこたえるべく、二元代表制の町長と議会は健全なる緊張関係を保たなくてはならないと思うものでございます。  町長は、厳しい財政状況の中でいかに知恵を出し、スピードを持って他町との特色ある差別化を図ることではないかと思います。今も昔も共通しているものは、手段の違いはあってもいかに早く情報をとり、組織力と町長の目的に対する決断力と行動であったように思います。そこには気遣い、気配り、これは相当のもので、申すまでもありません。時代のテンポが速く、限られた財政の中で地域経営者として組織力を挙げて目標をクリアするために自分を燃焼するとすると、私は以前の町長の3期が今の1期に相当するような時代の変革を感じるものでございます。  本町の経営者であります町長は、2期目の選挙を無投票で信任を得られたわけでございます。自信を持って大胆にスピードを持って、スピード感覚で実績が求められることを申し上げまして個別の質問に入ります。  まず最初に、事業仕分けの目的と効果について町長に問うものでございます。  今や国での蓮舫大臣で有名になった事業仕分けについては、北栄町では国、県に先駆けて平成19年度から取り組まれ、行財政改革の一つの手法として私は一定の成果を得たと理解しております。私は、この事業仕分け自体には大いに賛成であります。  しかし、補助事業の中でも、各課の小さな項目ばかりが事業仕分けの対象となっております。このような案件については事業仕分けをしなくても、町長が予算査定等を経て決断できるものばかりであります。事業仕分けをする必要はございません。本来の事業仕分けは、重要な案件が町長が決断される上で町民に問わなければならない案件ではないでしょうか。  そこで、今回の事業仕分けの目的と、どのような効果を期待されての事業仕分けかお伺いいたすものでございます。  次に、全国学力・学習状況調査結果と教育行政について、町長、教育委員長に問うものでございます。  平成22年度全国学力・学習状況調査で、鳥取県は小学6年生で全国で6番目、中学3年生では10番目とお聞きしております。この中で、本町小学6年生について、県の平均値と比較すればすべての科目で点数が落ちる。中学3年生では県とほぼ同等になっております。しかし、学校別で見た場合、北条小学校、北条中学校は極端に点数が悪うございます。さらに、平成19年、20年、21年、22年とも北条中学は連続して特に悪うございます。  そこで、全国学力テストの結果についてどのような認識をお持ちか、町長、教育長に問うものでございます。  あわせて、この結果を踏まえて具体的な対応を問います。そして、この具体的な対応により、どのような目標結果を求められておるものか問うものでございます。  次に、町長の政治姿勢を問うものでございます。  9月議会での平成21年度一般会計決算不認定について、どのように認識をされているのかという件でございます。  私は、この9月議会におきまして、2けたの電話なり手紙をいただきました。これの大きな部分が今の案件でございます。  次に、国から産業振興課長を迎えられた農業政策が大きく変わろうとする今、私は願ってもないよい人事と共感し、喜びました。課長は、国という組織の知恵と情熱を持って業務に取り組んでおられます。しかし、この町に迎えたそのトップに私はその戦略が見えない。戦略なくして戦術はあり得ないと思いますが、いかがでしょうか。  そして、地域主権とは首長の経営能力が広い視野から情報を、また組織力を問われるものでございます。すなわち、いかに知恵を出して特色ある魅力ある町づくりによる差別化を図ることではないでしょうか。2番ではなく、1番でなくては魅力はありません。世の中のスピードが速い中で、いかに早く情報をキャッチした上で、内部議論を経た上で大いに発信されなくてはなりません。同時に、組織が機能した上で管理職は機敏に役割、責任は言うまでもありません。一にも二にも意識改革ではないでしょうか。対応を問うものでございます。以上で終わります。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 池田議員の御質問にお答えいたします。  初めに、事業仕分けの目的とその効果についてのお尋ねであります。  事業仕分けについて、町では平成20年度から取り組んでいるところでありますが、国の事業仕分けが昨年から始まり、マスコミ等で大きく何兆円削減が目標、あるいは事業の廃止で何億円削減などとの報道もあり、事業仕分けの目的があたかも歳出削減と多くの方が思われているのではないかと感じておるところであります。  事業仕分けの目的は、当然のことながら歳出の削減が目的でもありますが、前例踏襲主義と言われる職員の意識改革、あるいは住民にとって真に効率的かつ効果的な事業であるかどうか、住民の皆さんの目線で意見をいただく場であると考えております。今日の限りある財源や人的資源の中で、低コストで質の高い行政サービスを実現するための手段として、非常に効果的であると確信をしておるところであります。  事業仕分けは、重要な案件を町民に問うものではないかとのことでありますが、町では重要案件を取り組むときはパブリックコメントや住民説明会、各種団体との協議等を実施し、町民の意見を反映してまいりました。事業化した場合でも、毎年行政改革の取り組みとしてすべての事業について自己点検、見直し、改善を行ってきておりますが、より客観的に事業を点検する必要があるとの観点から、事業仕分けを取り入れたところであります。  事業仕分けに当たり、何をどのようにどうするかは住民の視点が大切であり、今後の仕分け事業の選定は住民にゆだねるのも一つの方法だと考えております。今年度はそのことを考慮し、こちらが提案しておりました20弱の事業の中から公募委員さんに8事業選択していただいて、事業仕分けを行っていただいたところであります。  次に、全国学力テストの結果と教育行政についての御質問でございます。  まず、学校教育は、子供たちが将来の職業や生活を見通して社会における自立的に生きるために必要とされる力、すなわち生きる力を育てることにあります。生きる力とは、知育、徳育、体育をバランスよく身につけさせることであります。知育、すなわち勉強だけでなく、人を思いやったり社会生活を送るためのルールを身につけたりする徳育も、また活動の源である体力を身につける体育も大切でございます。知育、徳育、体育をバランスよく身につけた子供を育ててまいりたいと考えております。  御質問にありました学力テスト結果についての認識でございますが、この調査の目的は学校の序列化や競争をあおるものでなく、あくまでも児童生徒の実態を把握し、今後の教育行政や指導に生かすものであると考えております。そして、文部科学省の局長通知にも、本調査により測定できるものは学力の特定の一部部分であると述べられており、この結果をもってすべてではないと考えておるところであります。  また、このテストは国語、算数、数学についての教科に関する調査だけでなく、学習意欲や生活習慣などについても質問し、調査も実施されました。よって、児童生徒の生活面の傾向や学力と生活との相関関係も見られることから、生活面も含めた指導改善のヒントを見詰めることができるものと認識しております。  あくまでも調査の結果につきましては全国平均を下回っているところもありますが、そこを課題として改善に向けて取り組んでいただくための調査だと考えておるところであります。
     次に、結果を踏まえての具体的な対応についてでございますが、現在、子供たちにきめ細やかな指導を実施するために、町として少人数学級を取り入れております。学校現場からは、1クラスの人数が少ないことで子供たちは自分の考えを話しやすくなったり質問しやすくなったりする。また、いろんな場での子供の発表の機会もふえる。そして、教師も子供のノートを見たり子供と話したりする時間も物理的にふえるということも聞き及んでおります。子供が担任や友達との安心した環境の中で自分の力を伸ばしていけるものと考えております。  また、本年度は町として県教育委員会の子どもの学び力アップ推進事業という補助事業を受けております。これまで北条小・中の連携、大栄小・中の連携とそれぞれの中学校区ごとに連携はありましたが、本年度は中学校区の枠を超え、町全体で連携しながら子供の学力を上げていこうとするものでございます。  いずれにいたしましても、学力の向上にはまず基本的な生活習慣の定着や教員の質の向上、授業方法の改善、基礎基本の定着、そして家庭学習の定着が重要であります。  小・中学校現場でのより具体的な対応につきましては、教育委員長より報告してもらいます。  最後に、具体的な対応によりどのような結果が求められているかについてでございますが、これにつきましても教育委員長が答弁すると思いますが、現在取り組んでおる少人数学級補助事業について答弁をさせていただきたいと思います。  少人数学級を取り入れたことにより、子供同士、子供と教員のかかわりがふえ、教え合いや学び合いによる学力が向上することを期待をしております。あわせて子供の出番もふえ、子供が挑戦したり認められたりすることで自信をつけることも願っておるところであります。  また、補助事業に取り組むことで北栄町内の小・中学校の教員同士が授業をもとに語り合い交流し合うことでより刺激を受け、自分の授業方法を振り返ったり授業のヒントやネタを幅広く収集できたりすることで自分の授業づくりにも生かせ、授業を通して子供たちに還元できるものと考えております。  学力の向上のみならず、子供たちの育成には保育所、幼稚園を初め学校、家庭、地域、そして行政が一体となり取り組まなければならない問題であると考えておるところであります。  次に、平成21年度一般会計決算の不認定について、どのような認識をしているかのお尋ねでございます。  決算は、もともと監査委員の意見を付して議会の認定を受けるものであり、このたびの決算の不認定につきましては思いも寄らぬことでございました。  しかしながら、再度の監査結果により、補助金交付団体の不適切な支出とされる案件が指摘されたところであり、監査委員の監査結果を踏まえ該当する団体に補助金の返還を求めるとともに、今後このようなことがないよう、課長会を通じ各種補助金における旅費等の取り扱い及び補助金交付要綱の制定の徹底を指示したところであります。補助金のみならず、各事業について再度見直しをしてもらいたいと考えておるところであります。  次に、農業施策の戦略及び戦術についてであります。  農業施策に関する方針といたしましては、マニフェストにも掲げているとおりでございますが、北栄町農業の現状や町が果たすべき役割を整理した上で、今後の戦略について私の考えの一端を述べたいと思います。  現在、我が国が置かれた経済状況は先行きが不透明のまま景気低迷が長期化し、国内生産人口の減少や若年就職率の悪化等、雇用、消費面で厳しい環境が続いております。これに伴い、消費不振による内需の縮小、産業界が強く要望する自由貿易の一層の推進など、農業生産の現場にもその影響が顕在化してまいっております。  こうした中、北栄町農業においてはスイカ、ナガイモ、ブドウ等の主力品目につきましてはすぐれた品質が市場に評価され、高いブランド力を有するに至っておりますが、その面積、生産農家は一貫して減少傾向にあります。これら面積等の減少傾向をどう評価するかは大変難しいことでありますが、これまで国内でも産地として優位であった同町農業が他産地での生産出荷体制の確立に伴う競争の激化や外食・中食市場、量販店市場の拡大など、外部の構造変化に影響を受けたとも考えられます。  先ほど述べましたように、今後我が国の農業を取り巻く経済状況が厳しくなることが予想されますが、北栄町が置かれている農業生産の環境を見てみますと、黒ぼく地、砂丘地といった土壌条件、整備されたかんがい施設、高い圃場整備率、厚い若壮年層、ハウス施設等の蓄積、近接する園芸試験場など人材、技術、設備の面で農業の生産基盤が高度に集積された地域と言えます。これまで北栄町ではこうした環境を最大限に活用し、生産者が一丸となってすぐれた農産物の生産に注力し、JA系統組織は集荷、選果の管理能力を高め、市場で有利販売につなげていくという体系が産地として高いブランド力を確立してきたのであり、このような体系は今後も本町農業の基幹であることは大きく変わらないものと考えております。  また、こうしたJA系統組織の指導による産地形成の中では、生産者部会等による設備投資についても事業内容が大規模化、高度化する傾向にあり、支援事業の主体は国、県が中心となっております。  このように、本町の農業の現場では生産から販売までのプロセスの中でJAや県、園芸試験場、普及所等が中心的役割を担ってきました。他方、町としてはこれら関係機関と密接な連携のもとで農業振興に当たってまいりましたが、最も住民に近いという町ならではの立場を生かし、後継者や新規就農希望者による農地確保の問題や生活面での相談、後継者による経営安定や技術向上のための取り組みに対し積極的に支援を行うほか、異業種からの企業参入への対応を行ってまいりました。町といたしましては、今後高齢化や後継者不在等といった課題がより顕著となることに対応し、後継者、新規就農希望者へのきめ細かな支援や地域とも連携した受け入れ体制の強化を行っていく方針であります。  また、後継者不在等により農業からリタイアされた場合、農地を初めとする経営基盤が遊休化しないよう、農業委員会とも連携して新規就農希望者へ円滑に承継できるシステム、地域の担い手に迅速に集積をしていく体制を構築していくことを検討しております。  また、10年から30年後という長期的な観点からすると、本町においてもこれまでの担い手の数が大幅に減少し、何ら対策を行わないと遊休・壊廃農地が次々に発生しかねない状況に陥る可能性もあります。このため営農体系に応じ経営の法人化等、地域に根づいた大規模経営のあり方を模索していくことが必要でありますし、将来的には行政も参加した農地の適正管理や新たな農地活用を目的とする組織の設立も検討に値するのではないかと考えております。  次に、農業の6次産業化の推進であります。  6次産業化とは、単純に生産、加工、販売までを同一の主体が一体的に行うということではなく、特産、農産物のみならず独自の地域資源、すなわち文化や景観、歴史、あるいはこの地で培われてきた農家の方々の知恵や人柄までを組み込んだ商品を企画し、外部の消費者に提案していくことがポイントであると考えております。  北栄町には、さまざまな加工品づくりや料理づくりに取り組む女性グループがおられますし、ほくえい味覚めぐりを初めとする観光農園の取り組みも活発であります。今後これらの取り組みは、やり方次第でより広い交流事業や農家レストランなどに発展させていくことが可能であります。このような取り組みは、大幅な所得拡大につながらなくても農家の方に農業の喜びや生きがい、充実を感じてもらえることから、今後積極的に推進していきたいと考えております。  産業振興課に対しましては、町内の農家一人一人から信頼され頼りにされる組織となるよう、生産現場のニーズを的確に把握、分析し、さまざまな提案、情報提供を通じて北栄町農業の可能性を最大限引き出せるような取り組みを積極的に検討することを指示しているところでございます。  次に、管理職の意識改革についてでございます。  長期化する構造的な財源不足の中で、行財政運営、そして少子高齢化問題、地球環境問題、社会情勢の変化や住民ニーズの高度化、多様化など多くの課題を抱える中で魅力ある町づくりを推進していくためには、これらの課題に積極的に取り組み、的確に対応できる資質と能力、意欲を有する人材の育成がこれからの自治体にとって重要となっており、平成19年7月に北栄町人材育成基本方針を、また職員がみずからの能力や経歴などを分析し、これからの資質や能力の開発など職員の人材育成の観点から北栄町職員人事評価制度を策定し、毎年職務遂行の取り組み姿勢や職員の能力を評価するなど職員の資質の向上を図るとともに、やる気のある職員の育成に努めておるところであります。  管理職として求められる責務は、議員と同感であります。私は、常に課長会あるいは個別の事案や協議などさまざまな機会をとらえ、前例にとらわれることなく住民の視点に立って考え、住民のための行政サービスを自発的に提案するように、また自己の能力開発に努めるよう訓示するとともに、そのためには常日ごろからアンテナを高くし、国や県の政策、他の自治体の先進施策を研究し、北栄町のニーズに沿った住民の声が生きる事業を考えるよう指示しておるところであります。今後も私を含め職員の知恵や技術、情報を結集し、住民のために取り組んでまいりたいと考えておるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 池田議員の御質問にお答えします。  まず、学力・学習状況調査の結果についてでございますが、この調査の目的は児童生徒の学力や学習状況を把握、分析、教育施策の成果と課題を検証しその改善を図り、そのような取り組みを通じて教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立することであります。すなわち、よかった点についてはその取り組みを継続し、また、よくなかった点については原因等を分析し、指導や手だて等を改善するためのものであります。文部科学省の局長通知にも、本調査により測定できるのは学力の特定の一部分であるとありますが、学力テストの結果は今後の教育施策や学校、家庭の指導改善に生かし、子供たちに力をつけるためのものという認識でおります。  次に、結果を踏まえての具体的な対応についてでございますが、4月に実施した学力テストの結果が返却されたのは8月下旬であり、子供たちに学力をつけるための対応は既に昨年度の学力テストの方策を踏まえ、本年度初めから実施しております。方策の大きな柱は、基礎基本の定着、事業改善、また学力の下支えベースになる基本的生活習慣の定着の3つであります。  まず、1つ目の基礎基本の定着のための具体的な方策として、小学校では計算、漢字などの定着を図るためにがんばりタイムチャレンジタイムを設定し、繰り返し練習と積み上げを行っております。中学校でも自学の時間、放課後学習を設定したり、長期休業にも教科補充学習などを行ったりしております。また、小・中学校とも小テストを合格するまで実施するなど、基礎基本の徹底を図っているところであります。あわせて、基礎基本の定着には家庭学習が大切であり、そのためには家庭の協力も必要なことから、家庭学習の手引を中学校区ごとに作成し、4月のPTA総会や学級懇談などでも保護者に啓発を図っております。そして、児童生徒にも家庭学習についてのアンケートを実施し、意識づけを行っているところであります。このように、学校と家庭とが連携しながら取り組んでおります。  2つ目の柱であります授業改善ですが、各学校での年度当初に研究推進計画を立て、議論研究会や授業研究会等を実施して研究を進めております。一人の先生の授業をみんなで見合い、その後、話し合いの会を持って各自が授業をもとに意見を出し合い、自分の授業に生かせるものを見つけます。その会には大学の先生や指導主事も招聘し、広い専門的な考え方で助言していただくことも多くあります。特にことしは小・中学校において教科担任制ではありますが、教科の枠を超えて教員同士お互いに気軽に授業を見合いコメントしようという取り組みが実施されております。町の教育委員会といたしましても、県教育委員会の補助事業である子どもの学び力アップ推進事業を実施しており、その中で愛知教育大学の先生を3回招聘し、町内全小・中学校の全クラスの授業を見ていただきました。あわせて小学校、中学校の算数、数学の授業研究会を実施し、基礎的な面や中学校の教育課程への発展的な面などについてその先生に指導をいただいたところであります。  3つ目の柱であります基本的生活習慣の定着につきましては、まず保護者にもこのことが学力をつける下支えになることを認識していただいた上で、基本的生活習慣が身につくよう啓発をしております。特にことしは家庭教育12カ条のチラシを作成し、広報ほくえいなどでお知らせしておるところでございます。  最後に、具体的な対応によりどのような結果が求められるかについてでございますが、先ほど具体的な対応について3つ申し上げました。その対応により求める結果としましては、まず1つ目の基礎基本の定着につきましては児童生徒ががんばりタイムチャレンジタイム、自学の時間、放課後学習に集中して取り組み、繰り返し練習することによって、できた、わかった、自分もやればできるということが実感できると思います。あわせて、家庭学習においても与えられた宿題だけではなく予習や復習にも取り組み、家庭学習でやったことが授業に生かされたり、家庭学習でやると授業がよくわかるということに気づいたりして、家庭学習の必要性が実感できるようになると考えております。  2つ目の柱の授業改善ですが、教師が他の先生の授業や考えから学ぶことによってこれまでの自分の授業を振り返り、少しでも子供によくわかる、力をつけられるものに工夫していくこととともに、教師の見方や引き出しを広げたりふやしたりすることができるようになると考えております。  3つ目の基本的生活習慣の定着につきましてですが、どの小・中学校ともまずいつでもどこでもだれにでもあいさつができることを目標としています。気持ちよくあいさつが交わせる人間関係の中でこそ、安心して自分の力が発揮できるものと考えております。また、家庭の協力も必要であり、学級懇談の折などに啓発を継続しております。  いずれにしましても、子供たちは生活や学習の場面で認められたり褒められたりすることで自信とやる気を持ちます。そういう子供を見守る家庭、地域、学校であることが、子供の生きる力を育てることにつながると考えております。以上です。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) ただいま町長並びに教育委員長から答弁いただきました。  まず、事業仕分けでございます。重要な案件はパブリックコメントだと、こういうふうにおっしゃいました。  まず事業仕分けでございますが、町長が責任を持って議会に提案されて議決、実施されたものを仕分けで例えば廃止と結論づけられた。これは町長の査定、提案が悪かったのか、議会のチェックが足らなんだか、いかがでしょう。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 事業仕分けに出す事業でございますが、今まで3年間やってまいりました。その中で、いろいろ予算査定の中で検討するわけでありますが、当初は本当にこれは必要なのだろうかどうだろうかというようなことがあったものを提案させているところでございまして、特に補助金等でございますが、今まで長い間あってそれなりに効果はあっておるわけでありますが、もう一度住民の皆さんの目線で見ていただこうというような中で提案をさせていただいたところでございます。  そういうことがありますし、またサービス等についても本当にこれは行政がすべきサービスなのか、あるいは民間がすべきサービスなのかというようなことも判断いただくというようなことで提案をしているところでございまして、住民の目線で見ていただいて、受益をされるのは住民の皆さんでございますので、そういうことで事業を提案させていただいたところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) そうすると、本当で執行部は査定というものを的確にされとるか、今、その辺の疑義を町長は答弁された、私はこう理解いたしました。  それから、今回不要と判断された震災に強いまちづくり促進事業。これは西部地震なり、あるいは阪神・淡路の震災を受けて町の施策として予算化されたものだと、このように思っております。来年度、この否定されたものはどのようにされますか、答弁をお願いします。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど答弁いたしましたように、事業仕分けの目的は歳出の削減はもちろんでございますが、やはり職員の意識改革であったり、あるいはその事業を住民の皆さんの目線で見ていただくということが大きな目的になっておるところであります。  そういう中で、今まで事業を提案させていただいたところでございますが、この震災に強いまちづくり事業でございますが、これは国を通して県が事業を実施するというようなことでございます。町の方も負担してやっていく事業でございますが、なかなか家を直すということになればかなりの金額が上がってくるということで、現実的にはそんなに申請がないというのが実態でございます。診断はしても、なかなか工事に踏み切れないというのが実態でございます。そういうことで申請件数が少ないから不要だというような意見があるわけでございます。  しかし、やはりいついかなるときに災害が起こるかわかりません、地震が起こるかわかりませんので、町といたしましては住民の皆さんの理解をいただきながら進めてまいりたいなと、こう思っておるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 何か事業仕分けが本当で執行部が予算査定して、議会に提案される者が事業仕分けするのが本当で正しいのかどうなのか。  鳥取県の西の方の県のOBさんが町長しておられる議会での質疑応答がありました。そこの中で、町長が答弁の中で、事業仕分けをする必要はありません、本町における予算編成については自信を持っておりますと、こうはっきりおっしゃっとる。そして、1件ずつ事業を査定することによってむだをなくし、また議会でチェック機能を十分に発揮してもらっておりますから事業仕分けは不要だと、こういうふうにおっしゃった町長がおります。これについて、町長の答弁願います。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いろいろ事業があるわけでありまして、その中でその事業がすべての住民の皆さんにサービスが行き届くかというのもすべてではないものもありますし、いろいろあるわけであります。それは執行者がすべてを決めればいいわけでございますが、なかなか判断がつかないということもあるわけでありますし、また長年やっておる中でやはり職員の意識の改革もしなければならないというようなこともありまして、今、事業仕分けをしておるところであります。  そういう形の中で住民の目線で見ていただいて、本当に必要な事業なのかどうなのかということを検討していただいたところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) ということは、査定の段階で査定者が悪いのか、提案する課長職、管理職が悪いのか、どうも何かはっきりしません。今、執行者が私は事業仕分けされるのだったら、本来、事業仕分けは町でするべきでなく、議会サイドでするべきもんでなかろうかなと、こんなふうに思います。この辺について、町長のお考えを。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 本来、議会がそれぞれの事業について執行者が提案したものについて査定をされるんだろうと、こう思っております。他の市でも議会が事業仕分けはやっておられますが、ちゃんと仕分けをしていただくということが議会の務めだろうと、こう思っておるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 予算査定というものを今これから23年度に入られるわけですが、私はこういうふうな事業仕分けで不要とされるようなものでなしに、段階的に事業の査定されるわけですから、今、本当に矛盾を感じております。だからもっとその査定というものを町民目線でとおっしゃる。今の査定は町民目線が入っておらんということですね。本当で町民目線で実行していただかなくてはならない。事業仕分けというものの考え方を変えざるを得ません。町長は、パブリックコメントをしなければならない重要案件とはどういうもんですか。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 今回も北栄町のまちづくりビジョンを提案するようにしておりますが、そういう計画であったりとか、あるいはそういう実施に対する新しい事業の取り組みとか、そういうものを住民説明をしながら取り組んでまいりたい、こう思っておりまして、既にそういうこともやっておるわけであります。  パブリックコメントだけでなくて、住民説明会等も開きながら取り組んでおるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 査定というものの意味合いを、議会に出される、提案される案件につきましては自信を持って、事業仕分けで何と言われようがどうするともっと自信持って堂々と出いていただきたい。これだけ要望して、次に移ります。  学力テストの問題でございます。私は、今回のこの全国学力テストというふうに申し上げますが、教育委員会の姿勢について非常に疑問を持ちました。本年度の全国学力テストの調査結果、小学校6年生、中学校3年生、それぞれ北栄町、県、国との比較表を行政報告会で公表されました。その後、9月議会の9月16日教育民生常任委員会の席で、平均でなしに学校別の調査結果を求めたものでございます。教育委員会は渋っておられます。あげくの果てに、マル秘と判を押されて委員会に出されました。会の終了後は回収させていただきますと、こういう発言でございます。それだったら議会で緊急質問して全議員に公表すべきだと、こんな発言しましたら、回収はございませんでした。その翌日に教育委員会が開催されました。非常に閉鎖的な社会を感じ、教育委員会に不安を感じた次第でございます。まず、この辺についての教育委員長の答弁願います。 ○副議長(山下 昭夫君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) お答えします。  学力テストの結果が届きまして常任委員会の方から公開という問題があったときに、まだ一般公開という段階には至っておりませなんだので、一応常任委員会のみということでマル秘という形で出させていただいたということであります。そうしたならば、マル秘の文書を回収するに当たっては、いつの間にかそれが全議員に渡っておったというようなことで、臨時の委員会を開きまして議員に公表という形に持っていったということであります。順序はそういうことでありますけれども、一応公表という段階ではなかったために、マル秘というのを押させてもらったということで御了解願いたいと思います。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 町長は、情報公開、説明責任、これを基本としておられます。今の案件について、町長の答弁願います。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 学力テストの点数でございますが、教育委員会の方がまだそういう検討してなかったということでございますが、やはり私としては公表して、地域なりあるいは家庭と一体となってそういう結果を踏まえ、またどういう取り組みをするかということも踏まえて公表すべきだろうと、こう考えております。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 教育委員長にお尋ねします。子育てなら北栄町、教育なら北栄町とおっしゃっております。私もこのキャッチフレーズ好きです。ぜひそうしていただきたい。北栄町のとるべき道は、私は人材育成だと思います。町長のこの言葉に対して、教育委員長はどのような対応をとっておられますか。また、その認識を伺います。 ○副議長(山下 昭夫君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 教育の重要性は、常に頭の中に入れております。しかし、私ども教育委員会、教育委員としましては非常勤の立場で、常時情報がなかなかつかみにくいという状況にありますので、その辺を教育長と連携をとりながら進めておるわけでございますけれども、その教育の判断については主にして教育長の判断に権限として任せておるということであります。各学校の訪問は年2回でありますけども、随時訪問並びに公開等には参加するようにし、気のついたところは管理職の方にコメントをしながら来ておるわけであります。教育というものを何とかせないけんなという気持ちは常に持っております。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 町長にお尋ねします。子育てなら北栄町、教育なら北栄町、これが管理職まで伝わっておりますか。町長のひとりよがりの言葉ですか。町長が一口そういうふうな表現をすれば、各担当課長というものはその施策を考える、また施策を考えてまとまってから町長が発言する、私はどちらかでないかと思います。いかがですか。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 浸透しているかということでございますが、十分とは言いませんが、浸透しつつあるなと、こう考えております。子育ての方も、今、幼保一元化の取り組みの方も進んでおりますし、またその中で幼児教育を充実していこうということでそれぞれの課が取り組んでおりますし、また教育の方も施設整備をしながら子供たちの生きる力といいますか、そういうものを高めていくように教育委員会等とも話をさせているところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 私が管理職の意識改革と言ったのはそこですよ。町長の思いが伝わっていってない。管理職にも伝わってない、当然部下まで伝わっていかない。どういうふうに施策として生かすですか。町長の発言というものが全く生きてない、こういうふうに理解せざるを得ません。私は、今のこのキャッチフレーズを具体的にどう生かしていくか。これをやれば北栄町の立地、交通の要衝でございます。魅力あるこういう人材育成をやるということになれば、周辺の町からも人口増にも伝わってくるでなかろうかと、こんなふうに思うからでございます。  教育委員長にお尋ねします。先ほども申し上げましたが、特に北条中学校が極端に点数が悪い。しかも平成19、20、21、22と連続ですよ。どういう対応を図っておられたか。さっきるるいろんな案件を説明されました。だけど、具体的にどうするんだかと策が見えない。  先ほど、教育委員長が申し上げられました。テストだけではないと、テストは検証して次につなげるんだと。北栄町の親御さん、保護者がこんなに悪けりゃよそに転校せないけんなと、こんな話も聞きますよ。何が大きな原因があるでしょう、特に北条中学校を題材にいたします。 ○副議長(山下 昭夫君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) この数字的に見た場合は、北条中学校につきましてはこの4年間確かに全国よりは下回っておるということですけども、その下回っておる様子も数字的に見ますと平成19年よりはことしの方が下回りながらでも上昇傾向にあるという傾向が見えると思いますし、この結果はやはり大きな波が今来ておると思うんですけども、私も出身校ですから余り悪くは言いたくはないんですけれども、やはり学校経営という意識だろうと、こう思います。校長がかわると学校が変わるとよく言いますけれども、やはりその辺の問題は大きいかなということは素直に感じております。一時ちょっと校長の問題があったころから、特に職員一丸となる面がちょっと欠けたかなという意識は私自体は持っております。それはやはり即子供たち、生徒たちに伝わりますから、やはり不安定になってくるということの悪循環がちょっと続いたんじゃないかというぐあいに思っております。  したがって、今、考えたいのは、やはり職員を含める協力性、安定性ということを考えていかにゃいけんじゃないかなと私は考えていますけれども。以上です。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 町長は町政全般の経営者でございます。教育委員会の経営者は教育委員長、学校の経営者は学校長、これは当たり前のことです。そうすると、やはり目標がなけらにゃいけません。同じ町内でおって、なぜこれだけ北条中学校と大栄中学校と大きな差が生じたでしょうか。教育委員会としての対応が足らんでなかろうかと思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(山下 昭夫君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 教育委員会としましては、常に連携を保ちながらやっておるつもりであります。特に毎月、月初めに管理職集めて連絡会を持っております。その中に、ただ単なる連絡ではなしに協議題を決めて1時間、1時間半の間に協議をしてまいっております。先回、初めて私もその仲間に入らせていただいたんですが、なかなか真剣に討議しておる姿を見させてもらいましたが、それを積み上げていけば連絡、協調の格差はなくなってくる、こういうぐあいに私は考えております。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 今のこの学力テストにおいて、検証して次につなげるというようなお話はるるありました。だけど、やはりその結果というものもトップに持っていかないけんでしょう。トップに持っていくにはどうするか。まず、学校の先生と生徒、保護者というものの不信感があらしませんか。そんなこともちょこちょこ聞きます。信頼関係がなけらにゃ成り立たんと思います。  それで内容につきましては、さっき同僚議員の質問にいろいろ答えられました。私は、やはり対応策というものを講じながら、こんな点数というもの、点数だけじゃないとおっしゃいますが、やはり点数というものが県下どこにも動きます、歩きます。教育委員長、それから町長、どのような、対応策は先ほどありました。今後、県下でも上位に持っていくんか、そういう目標でもあれば町長と教育長、答弁してください。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。
    ○町長(松本 昭夫君) 学力をやっぱりつけるということはとても大事なことでございますので、ぜひそういう1番になるような対策をとっていくように教育委員会の方に示したいと思います。 ○副議長(山下 昭夫君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) できるだけ先ほど言いました、特にその中で子供に関するもの、それから教師に関するもの、そういうものをしっかりと意識づけていかなきゃいけない。特に教師に関することは、県教育委員会を初め指導していただくものは十分指導していただきながら、それから活用できるものはやっぱり十分活用していかなきゃいけんな、こういうことを考えております。指導者と子供と家庭としっかりと手を握り合える、先ほどおっしゃいました信頼できる分野にしていかなきゃいけない、こういうふうに思っております。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 時間もなくなりますので、最後にこの問題を言います。  この北栄町の小学校、中学校というのをどのように町長が言われる教育なら北栄町とリンクさせる意味において、何年にはどのくらいのランクに持っていくということをはっきり言ってください。町長、教育委員長、言ってください。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ランクということでございますが、その意味がちょっとわかりませんので、よろしくお願いします。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 非常に点数が悪いわけですね、承知しておられると思います、町長も。これを打破して基礎学力というものをつけて、聞くところによりますと北条中学ワースト云々というような話まで聞きます。こんな不名誉な問題を持っておって、教育なら北栄町なんて口が裂けても言えん。私は、ぜひ教育、子育てなら北栄町と。そのためにはこの結果をどういうふうに上げていくということだけを最後に申し述べていただきたい。それで次に移りたいと思います。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 何年ということには確証はできませんが、やはり1つでもランクを上げるように教育委員会に指示してまいりたいと思いますし、できれば平均、あるいはトップに出るように指示してまいりたいと思います。今こういう問題がありますので、これを糧にいろいろ教育現場、あるいは家庭等に連携をとりながらこの問題解決してまいりたいと思います。教育するなら北栄町という形で、そういう口だけでなくて実際実現するように取り組んでまいりたいと、こう考えておるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 何年までという期限を切ってのことは言えませんけれども、具体策を新しい教育長ができましたら早急に話し合って決めて実現に向けていきたい、こう思いますし、そうなったときにはすべての分野でバックアップをひとつよろしくお願いしたい、こう思います。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 次に移ります。町長の政治姿勢でございます。  同僚議員から冒頭ございましたが、私は初めに町長比較論を申し上げました。私は、当時39市町村の時代のいろんな町村長から訓導を受けました。そこでおっしゃったことは、権限を持っている権力者、トップというものは気配り、気遣い、責任をとることだと。私は、これを何十遍お聞きしました。そうでないと組織がたるんじゃいますよ、先ほどもありましたけど。これがやっぱり基本だろうと思います。その審査会云々、内部の審査会で、それも職員がみんな見ておりますよ。町民だけでない。だから本当にこの辺は町長が率先して責任とるんだと、この姿勢が一番ですよ。これなくして組織というもんは締まりません。ぜひとも考えてもらわなければなりません。  先日、11月9日に開催されました全国らっきょうサミット、そこの環境改善センターで開催されました。これは実行委員会で開催されました。本町は60万円の拠出をしております。私も議会人といたしまして、隣からある、しかも北条砂丘地の主産物の一つであります。こういう大会に議会はどうでしょうといったら、議会は関係ありませんと。町長と副町長と担当課長ですと、こういうことをお聞きした。何ちゅうことだと。これは私の不徳のいたすところかもしれません。せめて産業建設常任委員会の議員、レセプションに呼んでくれとは言いませんよ、そういう本町である大会ですよ、鳥取であるだったらいいですよ。これについて、町長は行政報告会で議員の皆さんに出てください。ということはつながってない、組織が。意識改革ができてない。私は、残念で仕方ありませんでした。  それから、もう1点、9月議会におきまして幼保の一元化の公設民営化という講演会、このたび1月16日ということでチラシをいただいております。9月の議会におきまして、子育て、議会の教育民生常任委員会で橋本市に行きました。そのときの甲南女子大学の先生、社会福祉法人の赤西先生でございます。これが指定管理者を受けておられる。なぜ幼保の一元化施設、幼保の一元化というものにいろんな立場立場で検討しなければならない。検討は大きな枠で検討すべきですよ。どこともが検討する場合に、子育てというものを中心にするのが1点、行革というものが1点、本町には行革の視点は全く入っておりません。いろんな角度から検討しなければならない。それを1月、遅いですよ、対応が。全く役所気分が抜けてない。残念で仕方ありません。やっぱり財政が厳しいと言いながら対応が遅い、組織力が全く機能しない。町長の出張が多過ぎらへんですか。もっと内部というものを固めないけん。町長は思い切ったことをしてほしいですよ。町長は4年に1回町民の皆さんから信任を受けるわけですから、思い切ったことをせないけん。この辺の意識改革について、町長の答弁願います。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 私の気配りが足らない、気遣いが足らないというようなことだろうと、こう思いますが、職員には常日ごろずっとアンテナを高くしてというようなことや、あるいはいろんな課長会なりいろんな協議の中で言っておるわけでございますが、十分説明が行き届いておらないのかなと、こう感じております。しかし、その中にあって、少ない人数の中でそれぞれの担当は一生懸命やっておるんではないかなと、こう思っておるところであります。  幼保一元化につきましてもかなり進んでまいりましたし、甲南女子大の先生のお話につきましても1月16日。これは先生との日程の調整等もあったと思いますし、そういうことがあったんだろうと、こう思っております。また、この先生につきましては民営化という中で、指定管理者という中でお話をしていただくということでございまして、今、幼保一元化についてはまだこれから造成するというような段階でございますので、十分間に合うだろうと、こう思っております。  ただ、スピード感というものにつきましては、やはり早くすべきだろうとこう思っておりますので、今後職員には十分私の意見が通るように、すぐ実行できるようにさせてもらいたい、こう考えておるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 先般、新聞で広島県知事の湯崎知事ですか、1カ月の育児休暇をとられた。これが新聞に論評されておりました。町長はどのように評価されますか。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 1カ月の育休ということでございますが、私はそういう行政を預かる責任者が1カ月もあけるのはいかがなものかというような気持ちがしておるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 私は、大いに結構だと思う。なぜならば、トップというものは結果責任をとる。トップは結果を出せばいいんですよ。特別職は、役場に来てずっと机に座っとるのが能じゃないです。施策をどういうふうに形をつくっていくか、この結果責任だというふうに思います。だから私は湯崎知事が育休をとっても、常時その県政というものは相当頭の中から指示しておられたと、こんなふうに思います。  だからやはり先ほどのいろんな質問に対しても、管理職と町長とがつながりが弱い。あるいは町長が先走られるのか。普通でしたら、町長が一言言ったら管理職というものはぴりぴりっと策を練るですよ。内部をまず固めていただかなければならない、こんなふうに思います。  それから、私はえらい野村課長を前にしとって物が言いにくうてかないませんけど、産業振興課長、冒頭にも申し上げました。私は、3月、国から職員が来られる、いい人事だなと言いました。県からの又聞きの情報でなしに、生の国の情報を北栄町にどう生かしていくか。願ってもないいい発想のいい人事だったなと。これに対して、私は、済んだもんですけど、5月の連休明けに、課長さん、県庁のどういうところにあいさつ回りされたかとリストを見せてくださいと言った。まだ行っとりませんと。これは町長が悪いのか副町長が悪いのか、全く北栄町がわからん者ですよ、もっと気を使われないけん。何のために彼を求めたかというものが全く感じられない。そして、何を期待されるのか。大事な方ですよ。その辺につきまして、町長の所見をいただきたい。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 本年4月から野村課長を農林水産省の方から派遣していただいたところであります。昨今の農業情勢等を見てみますと、大変厳しいような状況でございます。そういう中にあって、やはり国の事情に精通されとる方、そしてまた大変聡明でありますし、その彼の手腕に期待するところは大であります。今、彼もこの地のことを理解しようと一生懸命いろんなところに出かけて勉強、あるいは研さんをしておるところでございますので、あと1年ということになるわけでございますが、成果を期待しているところでございます。また、そのためにはやはり我々行政マンもそうでございますが、やはり地域の方にもいろいろ御協力いただいて、この北栄町の農業、あるいは産業振興するようにしていただきたいと思いますので、協力をしていただきたいなと、こう考えておるところであります。 ○副議長(山下 昭夫君) 暫時休憩しまして、再開は午後1時とします。(午後0時02分休憩)       ─────────────────────────────── ○副議長(山下 昭夫君) 休憩前に引き続き再開します。(午後0時58分再開)  15番、池田捷昭君。 ○議員(15番 池田 捷昭君) そういたしますと、最後に子育てなら北栄町、教育なら北栄町、とにかく私は鳥取県でもトップの町長になるんだと、この意気込みのもと、そういうキャッチフレーズを本当に地についたものにしていただきたい。このことによって北栄町を伸ばしていただきたい。この北栄町の立地というもの、交通の要衝、再々私は言ってまいりました。そういうことも踏まえて、やはり地についた本当に意識というものが町長と職員とが一体化になるような、そういうこともとらえながらそういうキャッチフレーズというものを本当の実のあるものにしていただきたい。このことの答弁を求めて終わります。 ○副議長(山下 昭夫君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 地域の宝はやっぱり子供でございます。そして、次代を担うのも子供でございます。やはり子育て、そして教育というのは大変重要なことでございます。子育てするなら北栄町、教育するなら北栄町というキャッチフレーズを今掲げておりますが、その言葉だけでなくて、それが実現できるように職員と一緒になって、また議会の皆様、また住民の皆さんと一体になってそういう取り組みを進めてまいりたい、こう思っておるところであります。皆様方の格段の御理解賜りますように心からお願い申し上げまして意思表示させていただきたいなと、こう思っております。 ○議員(15番 池田 捷昭君) 終わります。ありがとうございました。 ○副議長(山下 昭夫君) 以上で池田捷昭君の一般質問を終わります。       ─────────────────────────────── ○副議長(山下 昭夫君) 議長交代のため、暫時休憩します。(午後1時00分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午後1時01分再開)  2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 2番、飯田正征です。私は、今定例会におきまして3点の事項について町長に質問いたします。  最初に、地域防災、地域防災危機管理対策について質問をいたします。  現在作成中の北栄町のまちづくりビジョン素案第4編に、阪神・淡路大震災で生存して救出された98%は自力または家族、隣人の救助で助かっているが、近年災害体験がないため町民の危機管理が希薄になりがちで、個々の備えや地域が一体となって行う防災活動の取り組みが十分とは言えません。自主防災組織が結成された地区においても、取り組みに開きがあります。災害を忘れることなく、日ごろから地域の交流を通しての防災力を高めておく必要があります。  また、災害に対する認識を高め、町民みずからが助け合う自主防災づくりと活動を支援し、あらゆる事態を想定した防災体制づくりを整備しますとあります。まさにそのとおりだと思います。  防災危機管理対策は常に見直しながら、地域に合った取り組みが必要だと思います。以前のことはわかりませんが、ことし行われた防災訓練は一昨年から何ら変わってなく、余り有意義な訓練だったと思わなかったのは私一人ではありません。実際に災害が発生すれば、まず自治会で対応しなければなりません。災害発生時に住民の安全をどう守るか、自治会と町の役割分担はどうなのか、情報の伝達方法などを訓練することが防災訓練だと考えますが、町長の考えを伺います。  訓練は各自治会単位で一斉に行い、対策本部である町役場と連携をした取り組みをすべきだと考えます。町内の自主防災組織の状況と、組織率100%に向けてどのように取り組むのか、町長の考えを伺います。  2点目の質問に入ります。晩登育英会寄附受けの土地の活用について、北栄町は晩登育英会から41件の土地を平成17年に寄附受けをしています。有効活用すべきこの土地を多くの課で管理されていますが、ほとんど手つかずの状態であり、どの場所も管理状況が良好とは言えません。寄附をされた方の気持ちを考えると、心が痛みます。  由良藩倉跡、豊田邸跡地の庭園、中央学園の裏の土地について、どのように整備し活用しようと考えているのか伺います。また、その他の土地についても、現況と今後の計画について伺います。  これらの土地を維持するだけでは、寄附者の意向を反映しているとは思えません。住民が心の安らぎを覚える場所や町民が誇れる施設に整備し、観光客等誘致できるようにすることなど町づくりに生かしてこそ寄附したかいがあると考えますが、町長の考えを伺います。  3番目の質問に入ります。下水道接続調査について、3月の定例議会での質問に対し、未接続世帯を対象に調査するとの回答をいただきましたが、その後の調査結果について伺います。  まず、6月の定例議会で接続調査及び接続勧奨のための費用について補正予算を行いましたが、その成果はどうだったのか。また、9月の定例議会で同僚議員の質問に、大栄地区の調査が終わり15件の徴収漏れがあったと報告がありましたが、その徴収漏れ金額と原因、その後行われた対策について、新聞に報道された後の徴収漏れはあったのかなかったのか伺います。  徴収漏れは、下水道事業計画どおりに工事の認可申請、完了報告、実地調査が確実に行われていれば発生することもなかったと考えますが、一連の書類の有無と保管期限、実地調査の状況について伺います。これらのことについて、行政の責任の有無について町長にお伺いいたします。  以上でこの場の質問は終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  初めに、防災訓練の取り組みについてのお尋ねでございますが、ことしの北栄町総合防災訓練は9月26日に大栄小学校、大栄中学校を会場に実施し、20自治会の参加と防災士会、消防署、自衛隊、日赤奉仕団など関係機関を合わせて約400人の参加がございました。毎年大栄地区と北条地区で交互に実施しており、本年は大栄地区で実施したところでございます。  内容につきましては、昨年北条地区で実施した際に取り入れました防災士によるがれきからの救助や煙からの脱出体験のほか、はしご車による救助などを新たに大栄地区での総合防災訓練に取り入れたところでございまして、御参加いただいた皆様には防災に関する関心を深めていただいたものと考えております。  ただ、参加者数が昨年、一昨年よりも減っておりますので、来年以降もっと多くの方に参加していただけるよう、実施内容等とあわせて検討してまいりたいと考えております。  その内容でございますが、ことしは昨年と同様、見学を中心といたしました。さきに申しました内容のほかに、消防署や自衛隊による救助訓練、防災ヘリを使った救助訓練など、関係機関による防災訓練を参加者の方に見学していただくことが中心となったものでございました。  議員御指摘のように、実際に大規模災害が発生いたしますとその初期段階におきましては公的機関の救助を受けることはなかなか困難でございますので、地域住民よる防災救助などの活動に負うところが多いわけでございます。その意味で、自治会を単位とした防災組織づくりと日ごろの訓練が重要となってまいります。  町が行う総合防災訓練におきましても、自治会の自主的な活動の支援ときっかけづくりとなるような内容を検討してまいりたいと考えております。これまでも総合防災訓練に御参加いただいている自治会では、会場までおいでいただく際に自治会独自の避難・参集訓練をあわせて実施しておられるところもございますので、このような取り組みをもっと広げていただくようにお願いもしてまいりたいと考えております。  自治会と町の役割分担でございますが、まず町の大きな役割は災害現場対応はもちろんでございますが、住民への災害情報の正確で迅速な伝達と、これに基づく避難勧告や指示などであると考えております。この町からの情報や指示などにより、それぞれの自治会、自主防災組織が一体となって適切な避難行動などをとっていただくことで、災害を少しでも減らしていくことにつながるのではないかと思うところであります。  実際に災害が起きたとき、それぞれの自治会としてどう行動したらよいのかを具体的に考えていただくためにも、今後計画いたします総合防災訓練には町から自治会等への情報伝達、指示と、それに基づく自治会の避難行動等を盛り込んだ実践型の訓練になるよう検討してまいる所存でございます。  次に、町内の自主防災組織の現状でございますが、ことし11月末現在、23自治会で結成されております。来年1月に結成を予定されている自治会が2地区ありますので、全自治会の約4割が自主防災組織を結成されることになります。しかし、まだまだ低い組織率でありまして、近いうちに全自治会で自主防災組織が結成されるよう、防災リーダーの育成や自治会内での研修会などを通しまして、100%組織化を推進してまいりたいと考えております。  また、自衛消防団や自警団などは多くの自治会に組織されていますので、これら既存の組織を利用しながら、自治会の一部組織として自主防災班などを組織するのも一つの方法かと考えておりますので、各自治会の実情に沿った方法での自主防災組織の組織化に向けて自治会への働きかけを行ってまいりたいと考えております。  次に、晩登育英会から寄附を受けた土地の活用についてのお尋ねであります。  合併前の平成17年6月13日、財団法人晩登育英会の清算人、豊田裕氏より寄附採納願があり、寄附をお受けいたしました。その採納は、土地58筆3万3,894.05平方メートルと現金約400万円で、その内容は、相続者が県外に住所を有しており、由良駅前の県道拡幅に伴う用地の提供を契機に、晩登育英会所有の土地を今後も引き続き維持管理するにもその管理が非常に困難であるということで、維持管理をお願いしたいとするものでありました。  土地につきましては、現況で確認ができないもの、これは由良川の中にあるものでございますが、そういうものもあり、確認ができました宅地17筆3,815.09平方メートル、畑10筆1,314.75平方メートル、山林4筆1万9,807平方メートル及び雑種地、原野で10筆7,302平方メートルの合計41筆3万2,238.84平方メートルについて、議員御指摘のとおり由良藩倉跡、豊田邸庭園などとして管理を行っています。そのうち、これまで当財団と契約関係にありました宅地7筆659.82平方メートルを売却し、5筆933.28平方メートルを引き続き賃貸しているところでございます。  また、中央高等学園専修学校西側の道路沿いに地目が宅地及び雑種地で、宅地等に活用できるものとしては8筆1,425.49平方メートルありますので、個人に土地を購入していただいて家を建築し町に住んでいただければと思っており、機会があるごとにお話をさせていただいているところでございますが、なかなか進んでいないのが実態でございます。  次に、由良藩倉、豊田邸及び庭園の整備と活用、そしてその現状と今後の計画についてであります。  まず、由良藩倉跡地でございますが、平成18年度に宿場町として由良宿の往時の繁栄ぶりを紹介することにより、由良宿商店街の再生を図るため藩倉跡地を含む10カ所に史跡説明板を設置し、観光資源として活用させていただいております。特に藩倉跡地には、昭和57年に妻波沖の海底から引き上げられた当時の戦国船のいかりを保存展示しており、当時の藩倉にかかわる建築物や施設が何も残っていないこともあり、このいかりが唯一往時をしのぶ貴重な生き証人として観光客に当時の繁栄ぶりを語りかけているようでございます。  現在、春のゴールデンウイークやコナン謎解きラリーの夏休み期間、晩秋から正月にかけた冬休み期間に合わせて年3回、除草作業を行っている程度の管理にとどまっております。  今後の本跡地の活用については、現在、町商工会で由良宿商店街を散策する観光ルートの開発に取り組んでいただき、今年度末には本跡地を含めたマップもでき上がると聞いており、春先からこれを活用して観光客の皆様にたっぷりと由良宿の歴史散策を楽しんでいただけるものと考えております。  また、商工会では観光案内ボランティアの養成、空き家を利用した飲食、物販の提供できるショップ、地元食材を加工した特産品づくりなど、観光地化を目指して精力的に取り組みを進めていただいているところであります。  次に、豊田邸及び庭園の現状についてでございますが、豊田邸宅は老朽化が進み再利用が困難なため平成17年に取り壊され、現在、豊田邸の庭園のみが現存し、町内外より見学者が訪れております。この豊田庭園は、山陰初の私立学校、育英高を創立した豊田太蔵先生が各地の庭園形式を検討し、それらの長所を取り入れつくられており、平成17年8月には町指定文化財に指定し、翌18年に老朽化した灯籠の修繕を行い、以降、定期的に除草等の管理を行っており、庭園前には史跡説明看板を設置し、見学者へ町文化財としての啓発、豊田太蔵、収親子の偉業の伝承を図っているところであります。  今後、本文化財資源をどのように活用していくかとのことでございますが、現在、庭園前にトラロープを張り立ち入りの規制を行っていますが、今後は庭園を回遊し、庭園の全景をごらんいただけるよう簡易な歩道を設置し、数カ所にベンチを置き、ゆっくり景色を楽しんでいただけるようにしたいと考えております。  また、現在トラロープを張っている庭園前面につきましてもフェンスを新設し形態を整え、旧県道からの案内として案内看板の設置も予定しており、あわせて町報、文化財マップ等でさらに情報発信を行い、活用を図っていきたいと考えております。  その他の土地につきましては、現況は雑種地、山林及び原野で、ほとんど手つかずの状況で、草刈りを近隣の方の通報により行っているところであります。  次に、下水道接続調査に関する御質問でございますが、去る6月議会において調査に必要な予算を計上させていただいたところでございます。これによりまして、下水道負担金の賦課済み、徴収猶予、下水道使用料賦課済み等の情報を速やかに整理し、その状況を記載した普及状況図の準備ができた地区から7月12日から10月1日までの期間で下水道職員が1班2名の3班体制で週2日ないし3日で26日間、延べ96人での現地調査を実施いたしました。調査内容は、対象となる公共汚水ますをあけて使用の有無を確認し、排水処理、水源の状況を記録するもので、調査件数は2,775カ所、3,069ますで実施を行いました。  調査の結果、29人、30件の賦課漏れが判明いたしました。賦課漏れの総額は約329万円でございました。その内容別といたしましては、使用料29件、負担金1件でございました。原因といたしましては、申請者に原因のあるものが19件、町に原因があるものが11件でございました。賦課漏れがわかった案件につきましては、裏づけ調査を行った上で対象となった使用者の方々にはその事情等を説明させていただき、全員の方に対し賦課をさせていただいたところでございます。  また、宅内の排水設備工事を行っていただき下水道を使用していただくためには、排水設備計画確認申請書、工事完了届、公共下水道使用開始届など一連の書類を提出していただき、町の完了検査を受けていただくことにしております。これらの文書の保存期限につきましては、北栄町文書取扱規定により5年保存となっております。  今後の再発防止策でございますが、既に7月以降、排水設備工事の申請に際して町と申請者とで相互に段階別のチェックをするシステムにしております。あわせて、指定工事店への注意文書の送付を行っているところであります。  さらに、今回の調査で未水洗化世帯が把握できましたので、対象となる世帯には未接続理由等をお聞きするアンケート調査を実施いたしますとともに、工事実施状況を随時巡回パトロールや定期的に接続確認調査を実施してまいりたいと考えております。  最後に、行政の責任についてでございますが、まずさきに申し上げました30件の徴収すべき案件につきましては既に賦課しており、これらを確実に徴収することを考えております。そして事後、同じ轍を踏むことのないよう逐次情報を収集し、計画的な現地調査を実施し、事務処理に万全を期する所存でございます。また、町指定の排水設備指定工事店にも適切な指導を行っていくように考えております。職員等の責任につきましても今後調査をし、何がしかの処分を考えていく所存でございます。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 町長から、現在やっている訓練についてということで訓練の説明もいただいて、それで今後からはまたそういった自治会を中心とした形の訓練を計画していきたいということでありますが、まずことし見させていただいた訓練というのが、実際に訓練になっとるんかなという感じがしました。防災士による訓練なんか非常によかったんだというふうに思っておりますけれども、デモンストレーション的な要素、消防署の訓練、これを見に来たという感じがしておりまして、非常に大したことない訓練だなという声が多くの方から上がっておりました。救助工作車やはしご車や防災ヘリ、町内ぐるぐる回られて下から見ておりましたけども、もったいない時間だったなというような気がしておりましたので、そういったものも改善するということでございますので、その辺はよろしくお願いをしたいというふうに思います。  それから、訓練の関係で各自治会単位で町内一斉に実施をして、消火とか避難とか誘導とか救出とか援護とか、そんな役割を明確にしながら行動する体制づくり、それから安否確認等の状況を取りまとめ対策本部である町長などに報告するなど、そんな行政と連携をとった訓練にぜひしていただきたいというふうに思っております。日野町の方では一斉に訓練をやって町民の半数以上が参加をして、それでその発生からその状況報告なんかもしながらそういった一連の動作をやったときに、1時間ぐらいでそういった作業を終えることができたというような記事も載っておりましたけれども、そういったものも1回やってすっとできるもんじゃなくして、そういった災害が起きた後に何回も何回も訓練したものの成果で、1時間かかっておったものが今30分でできるようになったというような記事も載っておりました。  再度お聞きしますけれども、北栄町としてもそういった取り組みをしていかれるのかどうか、町長にお尋ねをします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 防災訓練につきましては、まさに議員仰せのとおりですので、去年、おとどしとおいでいただいて、そしてまた消防あるいは自衛隊、あるいは防災ヘリ等の訓練を見ていただくというのが主体であったわけでございますが、御指摘のようにやはり実際に役に立つそういう訓練にしなければならないと深く反省をしておりまして、来年度からはそういう自治体の役割、あるいは行政の役割、そしてまたどういう連携がとれるのか、あるいは情報伝達どうしていくのかという実際の災害を想定したそういう訓練を実施てまいりたいなと、こう考えております。それには町だけでなくてやはり自治会の皆さんにも協力していただきますし、それから今までどおりに町消防なりあるいは広域行政の中でまた協力していただきながら取り進めていくということをしてまいりたいなと、こう考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 地震だけを想定した訓練というのが主流になっておりますけれども、北栄町の場合でもやはり集中豪雨というような形になりますとがけ崩れ、いわゆるレッドゾーン、イエローゾーン、いろんなものもあるわけでありますけれどもそういったがけ崩れ、それから水害、大島自治会の方になりますと土手が決壊して過去にもそういった水害で多くの被害を出したというような状況もあります。そういった水害、それから火災等、これもやっぱり住宅密集地、道路の狭い地域、そういったものについても大きなものに発展していく可能性があるというふうに思っております。それで今後、そういった一つの訓練も状況に合わせて、その地域はこういった対策でこういう訓練をやってください、そういうことに基づいて訓練をやり、行政にこういう状態でこういう時点で報告するような一つのものというのは考えておられるのかどうなのか、お伺いいたします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まだそこまでは検討しておりませんが、やはりそれぞれに災害によってそういう訓練の仕方はまた違うんだろうと、こう思いますので、そういうことはまた今後検討しながら取り組んでまいりたい、こう思っています。
    ○議長(池田 捷昭君) 飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 訓練の中で、日赤奉仕団の方が炊き出し訓練をされたということでありまして、非常に忙しかったんだろうなというふうに思っておりますけれども、私、そういった集合の炊き出し訓練よりも、むしろ自治会においてこういうものが発生したというものを想定して、自治会である程度行政からのそういった補助もしてもらいながら、自治会でそういった炊き出し訓練をやる。それからまたその炊き出し訓練について、ある程度災害が置きますといざちゅうときにじゃどうやるの、食べ物どうするの、水どうするのというようなことがすぐ出てくるわけであります。そういったものを考えたときに、私はその炊き出し訓練はそういうメニュー的なものも、おかゆさんのつくり方とか、火も何もない、ガスも出んわけですから、いざというときには火を起こしてならどうするのといったら、何かにこうやって、米があるのかないのかわかりませんけど、そういった非常食的な要素のもんも踏まえた災害時のメニューなんかも食生活推進員の皆さんなんかにも協力していただいてそういうものをつくって、地域での訓練に生かしてもらうようなことというのは町長は考えておられませんか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 災害、自主防災組織をつくられたときにそういう機材等も助成するようにしておりますので、そういう中でそろえていただくということをお願いしたいなと、こう思っておりますし、またそういうメニュー等について、食生活等にまた話はしなければならんわけですが、そういうこと等も話しさせていただきたいと思います。  また、実際に災害が起こったときに水の問題なりあるいは火の問題あると思いますので、その地域のそれぞれの実態がございますので、ぜひ自治会の方へもやっぱり集まっていただいて、実際にどうするのかということをやっぱり考えていただきたいと思いますし、またそれについても我々の方も相談をしていただければ相談に乗る。また、消防署等もまたそういう指導もできる者もおると思いますので、そういう形の中で連携をしながらそういう自主防災組織、そういうものを構築していただきたいなと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 水の確保、水道なんかが地震やいろんなものの中で水道が出なくなるというようなことも非常に多いわけでありますけれども、地域にはまだたくさん掘った井戸というのもございます。私らの地域でも、まだそういった埋めてなくってふたのしてあるような井戸というようなもんもかなりあるわけであります。それでそういったものもいざというときには使えるかなというような気もしておりますけれども、その水質検査をするにしても使える飲み水にできるものかどうなのか、そういったようなものの検査をするのに経費もかかるというようなこともあると思いますけれども、その辺の防災に備えた飲み水の検査等についてのそういう補助というようなことは考えておられませんか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まだそこまでは検討しておらんわけでありますが、ただ、いざという場合に水道管が破裂したとか、あるいは水道が出なくなったということになればやはり水の確保というのも大変でございますので、そういう井戸があるということであればそういうのをお知らせいただいて、ここには水があるぞということを皆さんに知っていただくというようなことになろうかと思います。  水質検査については、ふだんは飲んでもいいけど実際に地震があったら何が入ってくるかわからんというようなこともありますし、ちょっとそういうことはまだ検討してませんけど、どうすればいいのかということをまた今後検討してまいりたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 集合訓練のことで私は一つ提案をしたいなと思いますのは、皆さんに各自治会の方、2人ずつぐらいでも行政が中心になって防災訓練の前段に、訓練を行う前に担当者を会議室でも寄ってもらって、それでそこの中でこの前の訓練にありました担架のつくり方とか、それから外壁の中での救助方法でジャッキを使って持ち上げるとか、そういうような基本的な動作といいましょうか作業といいましょうか、そういった一つのものの訓練や、救護といいましょうか、簡単な応急処置の仕方とかそういったものを開いていただいて、それでその防災訓練の日にはそういった方が中心になって、村の自治会の中でも各班の方に教えてあげたりとかするような、そういった指導者の育成というようなことをやってもらえたら随分とそういったいざのときに役に立つと私は思いますけれども、町長はいかがお考えでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) その講習会をして、そういう万が一のときにそういう災害救助に当たれるというような方を養成してはどうかということでございますが、日赤等でも今やっておられるんだろうと、こう思いますし、また必要であれば町の方としてもそういう方をお呼びして、住民の方に集まっていただいて講習会というのも考えてまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 年に1回、大きいこういった防災訓練があるわけでありますけれども、1回といわず2回ぐらいでも、やっぱり構想だけで終わってしまうような訓練もあると思いますんで、実際行動できる、そういった地域地域で活動できるきめ細かな訓練をぜひしていただきたいなと思います。  それから、この項目でちょっと気になります項目がありまして、北栄町まちづくりビジョン素案というものとビジョンというものが出たわけでありますけれども、気になっておりますのが、町長は22年度23組織っておっしゃいましたか、組織状況は。23とおっしゃいましたね。ですよね。  それで、素案の中には確かに平成21年度は23組織というふうにあります。それで、新しくできました北栄町まちづくりビジョンにはいつの間にか21組織に減ってしまっとる。解散になったんでしょうか、お尋ねします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 防災監に答弁をさせます。 ○議長(池田 捷昭君) 日置総務課参事。 ○総務課参事(日置 昭彦君) 飯田議員の御質問にお答えいたします。  まちづくりビジョンにあります21組織は、4月1日現在の数字でございます。22年中になりまして、さつきケ丘団地と原で新たに2自主防災組織が年度中途に結成されておりますので、現時点では23自治会ということでございます。以上です。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) ということは、このビジョンは違うということですか。22年度は21組織ってはっきり書いてありますけれども、素案の方では23組織になってるんです、21年度までは。それで組織が減ったんですかとお尋ねしてるんです。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど防災監が申しましたが、当初、最初の素案つくったときは21組織だということでございますが、その素案の方に2組織ができましたので現在は23組織ということでありますので、23組織に訂正をしていただけばと、こう思うところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) ということは、この新しいものの方が違っとるということですね、素案の方が合ってるということですね。それでいいですね。なら新しいのを訂正して、23組織で出されるということですね。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 当初、春に素案の方を出させていただいたと思いますが……。 ○議員(2番 飯田 正征君) 素案でない分です、今回出たんです。 ○町長(松本 昭夫君) 今回出たのは21。それを23に訂正していただきたいなと、こう思っておりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) じゃ新しいのはまた出るわけですね、訂正になって、この分は。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ただいま申しましたように、皆さん方のは21組織ということで出ておるということでございますが、23組織に訂正をしていただければと、こう思うところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 2番目の質問に入ります。町長は、晩登育英会からの寄附された土地、そのものは実際に見られましたか、お尋ねします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) すべては見ておりませんが、要所要所には見ております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 私もちょっと見て回ったわけでありますけれども、由良藩倉跡の案内板、それからいかりの展示の土地、草がぼうぼうで観光できる状況ではありません。どのように生かされるつもりなのか。今は観光どころかとても見れるような状況ではないわけですけれども、本当にそういった、先ほども言われましたけども観光ルートだのマップづくりだのするって、本当にやる気があるんですか、町長にお尋ねします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 現在3回に分けて除草をしておるところでございますので、若干伸びる時期もあると思いますが、注意をしながら除草してまいりたいと思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 観光というのは1年間を通しての観光じゃないですか。草刈りに合わせてお客さんが来るわけじゃないですよ。町長、どうですか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 3回ということでやっておりますが、やっぱり観光の時期というものがありますので、そういうところは十分注意して、伸びていればまた除草の機会をふやして除草していくということを考えてまいりたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) やはりそういった一つの町の管理するものというのは、年に3回草刈ってりゃいいという話になってしまうのかなと思いますけれども、じゃあこれを観光マップに入れようかというような形になればもう少しきめ細かな、観光客とか人というのはやっぱり見に来るわけですからね、草を見に来る、そんな不自然なといいましょうか、そういったものがそのように荒れてるような状況を見たって、何だ、この北栄町は、大した町じゃないな、看板だけは金かけてつくってあるかもしれんけど中身がないようなことじゃだめだと思いますので、その辺のところもやっぱりきっちり管理をしていただきたいなというふうに思います。  それから、豊田邸跡の庭園ですね、このことについては町内外から訪れてあれしてるという話を町長されました。ところが、豊田邸のところはロープで囲ってありまして入るなということですよ、ロープが張ってあるということは。ロープがぐるり張ってあって、入るに入れんじゃないですか。どうしてそんなロープ張っとってそんな観光できるような庭園になるわけですか。町長の将来構想ではベンチを置いたり、それからロープもとるということもおっしゃいましたけども、フェンスを立てるとかいうようなことを言っておられるわけですけれども、何でそんなロープしてるのって言ったら、車とめるもんがおるけえって、それで車も人も一緒になっちゃっとらしませんかいな。この辺の、やっぱり人に見てもらいたいんだったらそれなりの対応ちゅうのが考えられるじゃないかなと思いますけれども、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) トラロープが張ってあって見れないということですが、遠くからでも見えるわけでございまして、遠くから見ていただくということになろうと思いますが、原因はやっぱり車が入ってしまうというようなことで今規制をしておるんだろうと、こう思っておりますが、先ほど言いましたようにそういう歩道等もつくって、皆さんにそういう庭園を楽しんでいただくようなことを考えてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 見たら見えるって、見れますわな。ようそんなことを言われますね。本当はね、あそこに駐車するもんがいけにゃ駐車禁止の立て札立てて済むじゃないですか、私はそう思いますよ。何でも人が入れんようなことをするということ自体がもったいない、どれだけお金かけとられるんですか、剪定なんかに1年に。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 生涯学習課長に答弁させます。 ○議長(池田 捷昭君) 田中生涯学習課長。 ○生涯学習課長(兼)中央公民館長(田中 英伸君) 飯田議員の御質問にお答えします。  豊田庭園の剪定及び除草、草刈り等、剪定が年2回、除草が年2回、草刈りが年1回、それに伴う草の運搬等も含めて年間24万3,070円の予算を組んでおります。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 24万円もかけてロープ張って、これ本当に町民が喜んでくれたりそういった観光客が喜んでくれるとは思えませんね。かえってこれ寄附してもらって町が金かけて、何考えておられるでしょうかというふうに思うわけですけれども、町長、どうですか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういうような状況でありますので、今後はそういう形で整備していくということでございますので、理解していただきたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) ぜひそういった一つのものに活用していただきたいというふうに思います。  それから、中央学園の裏の土地、草ぼうぼうということで、駅の近くでもあります。それでそれは先ほど町長の答弁にあったように宅地の方でということで、買いたい人があれば売りますよという話でしたですよね。これもどうしてそんなこと、その土地を草ぼうぼう生やしてだめじゃないですかと言ったら、近所から苦情があったときに草刈りますって、これで行政の管理しとる土地でええんでしょうか、町長、お尋ねします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 適正な管理はやっぱりしなければならないだろうと、こう考えておりますので、定期的なそういう除草というのも必要だろうと思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) とりあえずその場所も結構いい場所にありますし、ぜひそういったお客さんから苦情があってから初めて刈ります。年何回刈るだと言ったら、いや、苦情があってからですって、そがな行政の土地の管理じゃだめだと思います。近所から苦情の出るような土地の管理だけはしてほしくないと思いますので、この辺を早急に売却するなら売却するといった形で対処していただきたいというふうに思います。  それから、作成中のビジョンの中に、観光の振興策にコナンに会える町として文化遺産等の魅力をアピール等々あります。本町が観光客の増加を目指すんであれば、そういった寄附受けした土地、建物等の活用は不可欠であります。そういった意味で、やはりあいとる土地等につきましてはこれもビジョンの中にあったんでしょうか、町営住宅が老朽化が進んでおると。それで民間アパートが不足している。結果として、人口減の一因となっていると考えられますという分析をしておられますが、そういった寄附受けした土地に町営住宅等を建てるお考えはあるのかないのかお伺いします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) このあいた土地に町営住宅をというようなことでありますが、現在のところそういう考え方は持っておりません。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 町営住宅の老朽化が進んどる、人口減の一因となっとると。ふやすような手だてというのは、やっぱり私はそういった土地等を、建てかえするのかどうなのかはちょっとわかりませんけれども、そういう問題を提起してあるのならば、僕は建ててええんじゃないか、土地代はただですから。どこやらのあれみたいに何億円、何千万円も土地代であれして億のかかるようなあれするちゅうようなことはないわけですから、こういった土地を僕は活用してほしいと思うんですけれども、全然お考えでないでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 町営住宅については、そういう考えはないところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) それと、これもビジョンの中に入ってた項目なんですけれども、住宅広場の整備というようなことで、非常に子育て世代の方、20代から30代の方、公園広場の管理、整備に対する満足度が非常に低くなっているという記述があります。そういった一つのものを踏まえて、なら行政としてそういった一つの場所を整備したりというやな考えは、再度お聞きするわけですけれどもどうでしょうか、ありますか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) アンケートの中に、若い方からそういう回答があったということであります。どういう形の公園なのか、またそういうのを検討してまいりたいなと、こう思っておりますし、町内にも広い公園等もあるわけであります。そういうところの整合性等も考えながら、どういう整備が必要なのかということを検討してまいりたいなと思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 寄附受けした土地を全体的に管理をするわけですけれども、年間の管理費というのはどれぐらいかかるんでしょうか、お尋ねします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 現在そういう集計した数字を持っておりませんので、後ほど回答させていただきます。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 後ほどということでありますので、この家賃収入や来客した収入は入ってくるということはお聞きしたわけでありますけれども、そのほかの土地についてそういった年間の管理費が多額にかかるようであれば、やはり町もそういったニーズに合わせて必要な方があれば売却するとか、そういった貸し出しをするとかといったこともやはり考えてみる必要があるんじゃないかというふうに思いますけれども、町長にお伺いいたします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 売却した土地につきましては、現在建物を建てておられるというようなところ、あるいはまた賃貸のところもそういうようなところでございますが、いろいろ近隣の方等にもお話をさせていただいておるところでありますが、こういう昨今の経済情勢の中で余り進んでいないというのが実態でございますし、また雑種地につきましてもなかなか整備も難しいというような状況でございますので、またそういう販売可能な土地につきましては再度またそういう声がけもかけていきたいな、こう思っておるところであります。いずれにいたしましてもたくさんの土地を寄附していただいておりますので、それを有効的に活用してまいりたい、こう考えておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 寄附された方の気持ちを十分に考えていただいて、有効活用していただきたいというふうに思います。  次の質問に入ります。まず、下水道の徴収漏れということで調査をしていただくようにお願いをして、それで調査をされたということでありますか、30件の29名の徴収漏れということでありますけれども、これだけ多くの徴収漏れ、これはどうなんでしょうね、ちょっと考えられない数字でないですかね。どのような仕組みになってるのか、もう全くあきれます。ちょっとこれ何かひどいじゃないですかね。  それと、予算の成果といいましょうか、144万円の臨時予算をつけて、それで調査日数が26日の延べ96人派遣したということでありますけれども、この経費は全部使われたんですか、残っているんですかまだ、お尋ねします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 経費の面につきましては、担当課長に説明させます。 ○議長(池田 捷昭君) 別本生活環境課長。 ○生活環境課長(別本 勝美君) 飯田議員の御質疑にお答えをいたします。  経費につきましては、現在調査結果を整理いたしておりますので、そういうものに対して使っておるという状況でございます。
    ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 整理している段階で、予算はまだ残ってるという話ですか。  そこで、お尋ねをしますけれども、この調査費じゃなくて勧奨にも使いたいということで予算を計上してほしいということでしたけれども、その成果は、町長、上がりましたでしょうか、接続勧奨の実績は。お尋ねします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長に答えさせます。 ○議長(池田 捷昭君) 別本生活環境課長。 ○生活環境課長(別本 勝美君) 飯田議員の再度の御質疑にお答えをいたします。  町長の答弁にもございましたが、まだ接続をされてない方がはっきりいたしましたので、その方に対してどういう理由で接続できないかというアンケート調査を今現在進めております。そういうところで調査を進めているというところでございます。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) ちょっと答弁がおかしいような気がするんですけれども、この当初予算をするときに接続調査とあわせて勧奨をやりますので予算をつけてください。私は、これは行政のミスだから、こんなところに予算つける必要ないと言ったんですよ。それをこうやって勧奨もしたいしあれもしたいので予算つけてくれって。それが聞いたらはっきりわかりましたんで、これから未接続理由のアンケート調査を実施します。再発防止策をやる。これもちょっとどうなんでしょうかね。もうちょっとしっかりして、こんにちは、調べさせていただきました。接続がまだのようですけれども、こうやっていただけませんでしょうかとパンフレットを置いて帰るなりアンケートを置いて帰るなり、その方が手渡しでよっぽど効果のあることだと思います。何か後手後手に回って、私、言いましたように調査と勧奨とをするからということで、それで勧奨が終わったら取ってつけたあれじゃないのって、私、お聞きしたんですけれども、そのことを聞いてますと私が言ったのが合ってるような気がするんですけど、どうですか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず、その徴収漏れについて調査をして、そして先ほども言いましたように未接続の方がもう判明しておりますので、それらの方に対してアンケート調査をしながら接続していただきたいというのを今後実施していくというようなことでございますので、御理解をいただきたい、こう思うところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) 先ほど町長から徴収漏れの人数、金額はお聞きいたしました。その中で、お聞きしてないのが、言われなかったものがございます。これはその期間は5年だと。5年を過ぎたら時効になるということでありますけども、接続してから5年を過ぎて時効になっとる金額が66万円あるように聞いておりますけど、本当ですか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 担当課長の方に答弁をさせます。 ○議長(池田 捷昭君) 別本生活環境課長。 ○生活環境課長(別本 勝美君) 飯田議員の再度の御質疑にお答えをいたします。  5年以上を超えている分につきましては、全体で65万6,000円でございます。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) その時効になったものについて、ここの責任というのはだれにあるんでしょうか、町長、お尋ねします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 65万6,000円についての責任でございますが、まず調査した結果、30件もあったわけでありますので、それが徴収されてなかったということになれば職員だろうと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) そういったところの責任もきっちりしてもらわないけないということと、それから賦課漏れの件につきましても11件の133万円。行政責任で、全く全部書類がそろっとるのに11件の133万円の賦課漏れ、これはどういうことでしょうか、町長にお尋ねします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先ほど申された金額は、書類がそろってるのに賦課されなかったというものですね。これはまさに町側の責任でございますので、十分調査して責任の所在をはっきりさせてまいりたいと思っております。  また、先ほど時効の話があったわけでございますが、書類がない、申請がないものにつきましても若干時効になってるものがあるということでありまして、これはなかなか我々も把握できない、書類もなし何もなしというのもあるのでして、そういうのもあるということでございますので、そういう時効の中で我々の把握できないもの、そしてまた我々が本当はしなければいけないのにしてなかったというのもあるということでございます。そういうことは、先ほど言いましたように十分調査して責任の所在をはっきりしてまいりたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) もう全部そろっておるのにというのが、その11件だと思います。それで中にはそういう届け出、まず最初の届け出をして、その後に次の段階の届けをせな、着工届しましょうか、それは先に出されるわけですけれども、その後もうそのまんまで終わってしまって、工事にかかりますという届け出は出すんだけれども、あとはといったら、もう完了報告書を待って実施調査するということですので、申請はするけどその後が抜けてしまっとるんじゃないですか。大体工事に入りますって届け出しましたら、書類こっちに未決で置いときますよ。そしたらそれと完了届が出て、またセットになって、それなら調査に行かないけんという形になると思うんだけれども、出とるのに最後の完了届が出てないから行かんというようなことでは私は職務の怠慢だと思うんですけれども、その辺の整理の仕方、何かこのチェックシートで云々というようなことも言っておられますけれども、毎回毎回チェックシートつくるチェックシートつくるって、答弁そればっかりじゃないですか、違いますか。私、この1年間聞いてまして、チェックシートをつくります。そのたんび、全部ですよ。その辺、どうなんでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 先般の議会等で徴収漏れがあったということで、そのときにそういうチェックシートをつくってやっていくということでございます。チェックシートをつくってからはそういうことはないわけでありまして、その反省に立ってそういうものをしていくということでございますので、今回この賦課漏れにつきましてはそれ以前のものでございます。そういうチェック体制が十分できていなかったということだろうと、こう思いますので、十分なそういう体制をとっていきたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) ぜひこれだけ多くのミスミス続きで、毎回出てくるのはこれだけ多くあってどうするのって、責任問題どうするんですかというような問題、きょうも何件出ましたか、トップの責任問題についてもあったと思うんですけれども、普通ならこれだけのもののミスがあったりいろんなことがありゃ、ほとんど新聞紙上でもよう見るわけですけれども、トップが10分の1云々、3カ月の減給というやな記事よく見るわけですわ。この北栄町の内容を見ますと、全くそういう記事、そういう処分の必要ないではない、訓告。訓告って何ですか、普通の訓告でも1年間の間に3回したら減給しますよというような処分規定もあるわけですわ。そういった一つのものもあるようにいろんな処分の仕方ある思うんですけれども、本当にトップがみずから処分をして、私は10分の1にあれします、減給3カ月にしますと。そのかわり職員にも処分しますと、こういうぐあいな強い姿勢を持たないと、何でわしが処分されるだいって町長は思っておられるかもしれんけれども、まず自分が処分してかかることによって相手も、ミスした職員も町長に迷惑かけたな、一生懸命やらないけん、町長に恩返しせないけん、そんな気持ちで取り組んできますよ。何にもなしにずるっと来てますから、やたらにこういった一つのものが絶えんわけでしょう。ですから本当にトップたるべきものは自分で処分し、職員も処分し、これからはちゃんとそんなことをするなよと。その処分したものはどっかでまた取り返して頑張ってくれと、そのうち追いつきますよ、みんな。それぐらいの気持ちがあってほしいと思うんですけど、町長、どうですか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 十分肝に銘じて今後取り組んでまいりたい、こう思っておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 2番、飯田正征君。 ○議員(2番 飯田 正征君) いろいろと質問をしましたけど、やはり町長の強いリーダーシップと責任感、それから職員もそういった町長のいろんな部分に甘えることなく、これは町民に責めを与えとるということですからね、こういう時効にしても何にしても。その辺のとこはしっかり考えて、これからそういったいろんな指導に当たっていただきたい、まずそのように思います。以上で終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 飯田正征君の一般質問については、答弁保留がございます。本日の休憩中に調べていただきまして御回答いただきますよう、よろしくお願いいたします。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) 暫時休憩いただいて、資料を配付していただけますか。 ○議長(池田 捷昭君) 暫時休憩いたします。(午後2時12分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午後2時13分再開) ○議員(13番 石丸 美嗣君) 13番、石丸は1件だけ町長にお尋ねをするところでございます。私の通告は今回質問される議員の中で一番短い通告書となっておりますが、私の通告した後で町の対応の文書が公表されたものですから、これより多少質問の内容を深く掘り下げて細部にわたる質問をしてまいります。  さきの定例会において、解放同盟に対する補助金の使途について問題点を指摘、監査委員に監査請求を行い、その結果は不適当な支出であると指摘されたところでございます。結果は町長に通知された内容で、町行政として今後いかに措置されるのか、各種の補助金交付、監査規定などを対応を伺うと通告をいたしたところでございますが、その後、先ほど申し上げたように町の対応が公表された内容でございます。  町長は、短い通告だから決まったことを報告すればいいわと思ってもらっては困るんでありまして、1番目に補助金の不適切な支出についての指摘は、北栄町補助金交付規則に対象者の町内外についての規定がないというようなことから処理されておりましたけれども、監査委員の指摘にありましたように町の事務は町民福祉の向上を目的としており、補助金の対象は原則として町民と考えられるとの判断に従い、部落解放同盟北栄町協議会に該当旅費の返還を求める結果となったところでございます。また、高校生保護者会活動費についても活動実態がなく、補助金の返還を求めるということで、そのような結果の報告が解放同盟にもされているところでございます。旅費の規定についても、同僚議員にお答えになった内容でございますから、細部にわたっては申し上げてまいりません。  各種団体活動費、これらが非常に問題になるところでございますけれども、補助金確定のための検査において下部組織に支出した活動費について、活動内容及び支出に伴う領収書などを確認するので、事業報告及び収支報告を提出するように指導しますと町の方はおっしゃっております。こんなことは当たり前でやらなきゃいかんかったことが、今、文書化されたということについては非常にずさんな管理体制であり、また監督体制でもあったわけでございます。各種の補助金における旅費等の取り扱い内規で、町内者に限定したことは当然の内容であり、部落解放同盟は平成20年度までは東亀谷支部、大野支部がそれぞれの活動をしており、21年度両同盟が合併し、協議会が発足したところです。新しい役員による活動がスタートいたしましたが、この中で会計の引き継ぎにおいて不明確な事柄、金銭の整合性などに疑問があり、まずそれらを管轄している当事者に問い合わせても的確な回答がなされないので、最終的には教育委員会に再三にわたり相談された。  しかしながら、ここでも本当に的確な対応をせず、内部のことだから組織で解決してくださいというような突き放しの状態が生まれてきたわけです。解放同盟も何十年間として続いてきた組織ではございますけれども、内部から改革をしなきゃいかん、こういう熱い気持ちで立ち上がって、町行政なり議員等にも相談された。このような本当に熱意のある方に対して、教育委員会が本当に親身な対応をしなかったということがさきの人事の問題にも結びついてきた内容でもございます。  現在までの活動や解放同盟の予算・決算書など詳細に点検すればするほど、不可解な内容が浮上いたします。今後のあり方については、ようやく町から規定ができ、正常な運営がなされるかもしれませんが、これまでの頂点にいた責任者の意識改革がなされなければ、正常な会の運営は全く望めません。ここに至るまでの補助金の使用内容も明らかにして正当な使用であったかを開示し、この場で私が語ってまいりますが、今後に本当のことを言わなければ生かされないだろうと思います。今までは言いかえれば一部の役員のための組織であり、今このような問題が浮上しているときに思い切った改革に踏み切ることが町長の責務であると考えます。細部にわたり検討した結果、やらなければならない事業は一般施策として、また北栄町人権同和教育推進協議会の事業として健全な管理体制を確立し、推進する方向で進めていただきたいものだと思うところでございます。  私が強調したいのは、今後このような組織が存続し改善の兆しと改革の意欲がうかがえない場合には、時効が成立するまでにさかのぼって法的手段に訴えることもあり得るとつけ加えておきたいと思います。  補助金の使用は役員が中心で、大会研修費に予算は70%計上、実質的に65%も使用しているにもかかわらず、関係する会員に年間それらの研修報告等は行われていないというのが実態でございます。特定な役員が何回となく県外研修に出ていることは、組織としては異例な内容であります。ぜひ来年度には北栄町人権同和推進協議会に併合し、解放同盟活動費の大会研修費は100%削除すべきと強調して申し上げます。  これらの問題に関し、町長は御存じでしょうけれども、町民の方、またテレビで見ていただく方、議員の方にはわかるように先ほど資料をお配りをいたしました。過去に町から精査することなく多額の補助金が交付されたことにより、会合に出席すれば出席奨励金、日当、交通費など町民には考えられない手厚い保護がなされて支払われてまいりました。  例えば19年度には、皆さんのお手元にもございますように県女性部集会が関金のグリーンスコーレで行われて3人派遣された。この内容は、5万1,000円使われております。本当に関金の会合に地元から行って宿泊をして、1万7,000円1人かかるのかというふうな疑問も生じてきます。次に、県連定期大会鳥取に3人派遣されました。1万7,000円をお使いになっています。交通費が中に含まれているでしょうけれども、それら1人当たり5,000円の内容であると推察できます。続いて、中部地区女性部定期大会、倉吉で行われた大会では8人出席され4万円の計上、1人5,000円支払われる。差別事件を考えるシンポジウム、5人出席され2万5,000円の支払い。部落解放・人権確立鳥取県集会等では8人出席され5万5,000円支払われる。なお、隣の町で大会された女性部団結スポーツ大会で10人出席され5万円の計上されている。なお、この年には役員手当も支払われております。それと、まだまだ疑問に思うのが、新潟地震のカンパにこの補助金の中から5,000円支払われているというような内容でございます。全く人を集める、金をやるから行ってくれという会合ばかりでございます。  なお、これはこの鳥取県内に限った内容だけを列記しておりますが、皆さんのお手元には県外派遣の内容もすべて網羅されております。  この年のまたまた不思議なものは、収入支出残金が62万8,920円と計上されておりますけれども、19年度、20年度の決算書にはもう既に繰越金が39万5,980円と、その差額23万2,940円がどこかに消えてしまってる。このような内容がまかり通っていた補助金の使い方でございました。  なお、東亀谷支部会員の収入の欄を見ていただくとわかるように、多少訂正はしておりますけれども、82掛ける3,500円と計上しながら実際の徴収されたものは、現実にある総会で質問されて3,000円であったと訂正されております。3,000円集めて何人分払われたかは知りませんけれども、実際3,000円の徴収であったにもかかわらず収支決算書は間違いありませんと書いてあるんですけれども、書類にあらわして総会に匹敵する会合等に出される資料であると私は思っておりますからまず間違いない資料だと思いますが、これらの資料は総会の席で先ほどの教育委員会がマル秘というような形で出ておりました内容の書類と同じように、書類は置いて帰ってくれというようなことがあったということでございますが、100%全員に配付された書類でないから、その後どのように変えられたかはわかりません。しかしながら、皆さんからの徴収は3,000円であったということになれば、すべての項目、繰越金であれ収入のところも違ってくるのが当たり前でございます。  しかしながら、合併した暁の収入欄には特別会計として9万151円が繰り越しとして計上されておりますけれども、9万4,000円という計上があるのにかかわらずこの合併と同時にその書類の中には9万151円ともう既に4,000円がどこかに飛んじゃってるというような、またまた不可思議な内容でございます。  なお、収入の部にはその欄に上の方に18万円の計上がございますけれども、その18万円の計上は後での役場担当者からの回答をいただいたら、これも不可思議な内容になっておりました。いろいろな問題点において、使うだけ使って、余ったとこだけ返せばいいというような感じでこれらの会が運営されていたというふうにしか我々はとれないのでございます。  また、会の監査をされる担当者等は適当な監査で済ませてしまって、全く監査の内容を伴っていないというようなこと。また、それを指示した指導者がいるかもしれませんけれども、そこは定かではございませんけれども、このようなずさんな決算処理がされて、ごく当たり前で今まで運営されていることは会費を払った会員に対する背信行為であり、責任者はみずからが責任をとるのが当然の行為だというふうに思っております。けれども、北栄町の町長もなかなかいろいろな責任をとることを嫌がっておりますから、下部組織はなおさらそういう責任をとらないだろうと思います。いろいろなところに波及していくのがトップの仕事でございますが、勇気を持ってこういう相談、改革をやろう、中身から変えなきゃ部落は変わらないという熱い思いで頑張って相談に来られるような方、その方が逆に疎外されるような体制がそういうところでは往々にして生まれておるわけでございますけれども、本当にそういう方が今後疎外されないような対策を講じていく必要もございます。現在のままこのような組織を今後何十年続けても、会費を納めている関係住民のプラスになることも同和の解決につながるとは思いませんが、町長、これらの内容をお聞きになってどのように判断され、また教育委員長はどのように感じられたか。また、英断のある御回答をいただきたいと思います。この場での質問を終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 石丸議員の御質問にお答えいたします。補助金の使途と町の対応についての御質問でございます。  初めに、監査結果の報告を踏まえ、不適切な支出と判断されました補助金につきましては、当該補助金の返還と新たに当該団体に対する補助金交付要綱の制定をし、平成23年度から対応することといたしました。  次に、各種の補助金につきましての対応でありますが、すべての補助金における旅費等の取り扱い並びに補助金交付要綱の整備、及び活動内容等の事業報告、収支報告の提出を求め、補助金実績報告書の検査を実施するよう指示したところであります。  具体的には、各種団体への補助金における旅費等の取り扱いについては、条例、規則に順次して支給することに加え、原則として町外者に支給した旅費等には補助金を充当してはならないように取り決めるとともに、旅費の認定基準を示したところであります。  補助金の確定に伴う検査においては、活動内容及び支出に伴う領収書等を確認し、支出領収書を添えて事業報告及び事業収支報告を提出させるように指導することといたしました。また、各種団体への補助金要綱の規定の整備について作成するようにも指示をしたところであります。今後このような事務処理がないよう、監視体制を強化してまいりたいと考えております。  また、一般対策と重複する事業につきましては一般対策として見直してまいりたい、こう考えておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 石丸議員の御質問にお答えします。  平成21年度部落解放同盟活動事業費補助金についての措置につきましては、先ほど町長が述べたとおりでございます。今後、教育委員会といたしましては、担当課であります生涯学習課より協議会の組織運営などについて適切な指導を進めてまいりたいと考えております。  また、教育委員会が所管するすべての補助金について、趣旨に沿った事業や活動であることを十分に確認、検査を行い、適切な交付、執行に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 暫時休憩といたします。(午後2時32分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午後2時51分再開)  13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) 町長の方からは簡単なお言葉で回答いただいたところでございますが、本当にこうやるという力強い発言でなかったように思います。  さて、まだまだ解明をしていって本当にこれでいいのかどうかということの内容を町長、また教育委員長に判断をしていただかなければならないわけでございますけれども、これら19年度から20年度にかけてのまず合併前の一つの補助金がどのように使われているかという流れの中で、20年度における部落解放同盟の下部組織への補助金が自治会を通して自治会からの活動費として交付されているのではないか、町からの補助金が平成20年の東亀谷自治会の予算では53万1,855円と高額となっているのはそのせいではないかということを町の担当者を通して聞いておりましたら、答えが自治会予算書の中にある下部組織への活動費にはごみ収集所設置費20万円が計上されていて、解放同盟からの補助金等は含まれていないということですという回答です。なお、20年は間違いなく自治会でごみ収集所を設置されて20万円の補助があったため、その収入が非常に多く、町の助成金となっているものがふだんはそうないのが、この20年度、このときには非常に多くの金額が入ってきた内容になっているわけでございます。そのために、なぜかというような質問をしたらそういうことでございましたが、20年度、例えば生徒会活動費、老人クラブ支援費というようなのが4万円計上されていて、それが合併と同時にその自治会ではなくなってしまっている。これは反対じゃないでしょうかね。本来ならば、自治会でこういう生徒会活動費、老人クラブ等の活動というものは援助しなきゃいかん立場にあると思うんですけれども、解放同盟の予算には残っているけれども、自治会の方ではこういう活動がもうなくなっている。補助金だけに頼って、補助金があるところはこういうものはどんどん活動費として配分するけれども、部落ではそんなもんは面倒見れんわというような内容、ちょっと反対のような気がしてなりませんが、これも明らかに20年度に計上されていたものが21年度、合併と同時に部落の方は削減されてしまった。ということは、以前はやっぱりこの金がぐるっと回っていたというふうな解釈しかできないのでありますけれども、そういう内容まで手元に入っておりませんけれども、すべて書類が後からそれは何が違うかにが違うといって訂正されても全く意味のないことで、明らかに公の金をもらって、その使い方が列記されている書類でございますから、そのときこのようなものをつくられた責任者は言いわけをしていただかなくて結構なんですけれども、町長はこういう書類見てどう感じられますか。本当に今まで、この解放同盟に出した予算が大会研修費として最低60%以上補助金の中から使われている。こういう実態で、今後もこういう大会研修費の見直しということはやられませんか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 大会研修費でございますが、解放同盟のそういういろんな大会があって出られたんだろうと、こう思っております。  ただ、大会研修も一般対策と重なっているのも多々ありますので、同推協の方でも今そういう大会には同推協の方で予算で出させていただいておるということもありますので、そういう重複する分につきましては一般対策という形の中で支出すればより明確になるんではないか、透明性が高まるんではないかなと、こう思っておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) 一つ前進した回答でございましたけれども、確かに一般施策でやる。同推協で同じ派遣をしているわけですから、本当に出なきゃいかん会合、それと私は担当課に委員会のときに申し上げていたんですけれども、その会合に出なければペナルティーがある会合があるのかということを担当課長には言っておいたけれども、その返事はありません。ということは、ペナルティーのあるような会合はないというふうに解釈すれば、全国大会だ中央集会だというようなものに100%出なくてもいいという解釈をしておりますけども、教育委員長はどう考えられますか。 ○議長(池田 捷昭君) 吉田教育委員長。 ○教育委員長(吉田助三郎君) 会合には出なくてもいいということも言えると思いますが、出れるものは出た方がいいという言い方もできるかと思います。できれば出てほしいなという場面もあるかと思いますので。 ○議長(池田 捷昭君) 13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) 教育長は、もっともなことをおっしゃいました。出れるなら出て、それを持ち帰った知識を皆さんに公表し教えて、会合はこうだったよ、こうやらなきゃいかんよというような啓蒙、またそういう会合をやられれば効果があると思います。だけど役員さんだけ出ていって、帰ってきて何にもしない。実態がわからないじゃないですか。同推協はすべてその報告書が出てくるから、まあ行ってなくても一生懸命文書書かなきゃいかんからそれでも参考書類は読まなきゃいかんでしょうということもあります。けれども、解放同盟ではそういう実態が全く見えない。それと、ましてや公私混同された搭乗券をもって領収書にかえて領収書は自分で発行する、これが正しいというような指導者が君臨しているようではやっぱりだめだと思います。補助金がそういう使われ方をしたときに、搭乗券が領収書にかわるなんていうのを通用しますか、役場としては。町長、どうですか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 搭乗券の件でございますが、今、役場ではネットで予約をするようにしておりまして、すべてネットでしております。そういう中で、それを支払えばやっぱり領収書が出てくるということになろうかと思いますが、個人でということは今聞いたことがないところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) ネットでとりましても、領収書発行という欄を押せば領収書を発行してくれるんですね。また、コンビニで納入してくださいというところに行けば、そこの領収書が出てまいります。金銭の授受がされれば領収書は出るんです。金銭の授受がされなきゃ領収書は出ませんよ。先ほど私が言ったのは、公私混同というのは、飛行機に乗るとポイント制であったりマイレージだというようにそのポイント数が重なっていって、金払わんでも搭乗券がもらえる金額に達するときがあるんです。そういうものを公の場で使って個人の領収書を発行されて、自分で全く悪くないと思っておられるような考えでは困ると言ってるわけですが、私の思い過ごしでしょうか。町長、どう思われますか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) きちんとしたそういう正規のルートの中でやはりきちんとされるべきだろうと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) 細かいところを言っても非常に、先ほどでは自治会がやるべき内容のものを同盟の予算の中でしかつけられないというような状態、どちらが真剣にやられても結構だと思いますけれども、前年度まで予算計上されていたものが次の年にはなくなった。解放同盟だけでこういう保育所、小学校、中学校、高等学校の活動費というものを計上されている。私は、解放同盟だけに頼るということよりは、部落全体が本当にみずから向上しようという意欲があるならば、そちらの方でも計上される。そういう気持ちがなければ、たかりの状態じゃないかなというふうに思われます。  それと、この20年度の資料によると、私が一つまだ疑問な点がございましたから問い合わせた結果でございますけれども、10番に学習用教材費18万円、勉強するのに非常に教材費がいっぱいかかるんだなと思っておりました。テキスト代、解放文化祭時のほか使ったというふうに書かれた項目があると思いますが、これについてちょっと確認をいたしましたら、私の方は学習教材費18万円の内訳は何かということに対しての答えは、パンフレット1冊300円の購入代、毎月会員数に応じて送付されている。例えば狭山事件、部落差別による免罪事件、そういうものに取り組んでいるためにパンフレットを製作して学習に使用している。集会所に置いてあります。中学生の学習会等で使用しました。それと、文化祭のときには周知用に使用したというふうに確かに使われたと書いてあるんですけれども、痕跡はちょっとないんですね。300円掛ける25冊掛ける12カ月、9万円。ここまでは正常にあったんですが、ほかはないということなんですが、そういうものが生涯学習の担当の職員がいて監査してるんじゃないですか。解放同盟の中の人間が監査しているんじゃないと思いますけれども、本当にそういうずさんなところを全く見落とした状態で、出てきたものをまあまあこれでいいでしょうというふうにやってしまっている。非常にこういう体制は変えてもらわなきゃいかんと思います。  町の監査委員に上がってくるときには、みんな下部組織でゴーサインが出たものを町の監査まで送ってくるんですから、そこから先に町の監査委員さんは特別な事情がない限り監査しないのが当たり前なんですね。それまでにそういう組織からの監査で間違いございません、また担当する職員等が見て間違いなかったというような内容で出てくるから、往々にして通ってしまっているということが言えると思います。  再度、最後にお聞きしますけども、町長、今後については一般施策の中で十分取り入れられるものはどんどん取り入れていく。それと同推協で行われるもの、この大会研修費というのは100%そういうことなんですね。だからはっきりと解放同盟に対する大会研修費等の60%に該当するようなものについては削除の対処にしていただきたいと思うんですけれども、やりますか、やりませんか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。
    ○町長(松本 昭夫君) もう一度お聞きいたしますけど、削除というのはどういうことでしょう。ちょっとお願いします。 ○議長(池田 捷昭君) 石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) 減額ということで、例えば予算がいつも解放同盟に対しては多額の大会研修費、130万円であったり140万円であったりというように、わずかずつでも返還金があるために減ってくるだろうとは思うんですけれども、大会研修費だけでも130万円の22年度も計上されておるんですが、来年度については大会研修費はゼロでもいいと思うんですが、私の主張はゼロにされますかということです。 ○議長(池田 捷昭君) 松本昭夫君。 ○町長(松本 昭夫君) 解放同盟の大会研修費をゼロにということだと思いますが、同推協の方の一般対策というような形でやりたい、こう思っております。ということは、その大会費はゼロだということになろうと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 13番、石丸美嗣君。 ○議員(13番 石丸 美嗣君) 町長、英断の言葉をいただきました。私が何年もこの場で立って町長がこんだけはっきりとやると言われたのは本当に久しぶり、すばらしいと思います。以上で質問を終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 以上で石丸美嗣君の一般質問を終わります。       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 飯田議員の質問に対し答弁保留がありましたので、答弁を求めます。  三好総務課長。 ○総務課長(三好 秀康君) 先ほどの飯田議員の御質問の中で答弁保留をいたしておりました。  その内容でございますけども、由良藩倉跡あるいは豊田邸の庭園やその他の年間の維持管理費についてのお尋ねであったというふうに思っております。  当初予算ベースでございますけども、それらの草刈り、植木の管理等で合わせまして31万円でございます。以上でございます。 ○議長(池田 捷昭君) 次に進みます。  12番、宮本幸美君。 ○議員(12番 宮本 幸美君) 私は、2点の質問をいたします。  まず、北条野球場の駐車場の拡張についてでございます。  北条野球場、これは旧北条農村勤労福祉センターの駐車場のことでございます。お尋ねいたします。  この施設は、昭和60年に勤労者福祉センターとして現在の地に建設、オープンされました野球場でございます。このころは車の数も少なく、余り駐車場の心配はございませんでしたが、最近数多くの大会もございます。車の数も多く、駐車場が大変少なくて応援に来られた皆さん方が大変不便を感じておられます。年間数多くの大会が本当に近年ございます。応援者の方も来場されます。近年、車の数が多くなって道路にあふれている状態でございます。地域からも不満の声が出ているのが現状でございます。駐車場を拡張していただいて、利用者に不満がないようなすばらしい野球場にしていただきたいと思いますので、町長にお尋ねいたします。  2点目でございますが、北栄町農業について、合併して5年が過ぎましたが、北栄町の農業は今後どうあるべきかについて伺います。  先般、農業委員会からも北栄町農業施策に関する建議書も提出されておりますが、この問題については今後いろいろと検討されると思います。農業問題についてはさまざまな取り組みがなされておりますが、何か先が見えない寂しさを感じております。今、何が必要なのか、今後どうすればいいのか、一歩前進する必要があると思います。砂丘地振興基金の導入、これは目的が違うと思いますが、これらの基金も若干投入して新しい事業を計画していただきたいと思います。  本町はもとより、他県の農業も後継者不足、農産物の価格低迷など厳しい現状には変わりございませんが、本町の基幹産業の農業が元気でなければ町の活力はありません。北条地区は、大栄地区の約10分の1の販売額となっている寂しい面もございます。さらに、ことしはたばこの値上げ等などで耕作者の減少傾向、遊休農地がますますふえると思われます。特に北条砂丘地、さらには山間地、米里、北尾、島、このあたりの山間地農業の底上げにも全力投球していただきたい。町長のお考えをお尋ねいたします。以上でございます。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 北条野球場駐車場の拡張についての御質問でございます。  現在、北条野球場において駐車できる車の台数は80台分ございます。施設管理を委託しております北栄スポーツクラブに確認いたしましたところ、町軟式野球リーグの試合などが行われる場合では駐車場が不足することはないようでございますが、保護者の応援が多い年4回程度開催される学童の野球大会を初め、1年で8回程度駐車場が不足する大会があるようでございます。  このため、球場3塁側に大野自治会長に管理を委託しており、現在は使用されていない町所有地の大野地区児童遊園地がございますので、ここを野球場の駐車場として整備することを考え、現在大野自治会に申し入れしているところであります。  しかし、当面の間は球場を囲むようにある80台分の駐車場の位置を大会関係者に事前にお知らせするとともに、管理棟前の道路に駐車しないようにお願いする看板の設置などを行い、地域の方に迷惑をかけないようにしたいと考えておるところであります。  次に、北栄町の農業はこのままでいいのかという御質問でございます。  同僚議員への答弁とも関連いたしますが、今後の農業を取り巻く経済状況や現在御高齢の生産者が今後10数年もすれば多数リタイアされる状況を踏まえますと、特に北条の砂丘地農業、山間地農業で少なからず影響が生じるものと考えられます。現在、砂丘地農業では主力品目であるブドウの生産面積が減少、生産者の高齢化も進んでおりますが、ナガイモの新品種であるねばりっこやラッキョウは増加傾向にあります。また、これまでの主要品目の一つであった葉タバコにつきましては、ことし10月のたばこ税の引き上げもあり、今後需要が大きく減退することが予測され、本町においても生産面積の縮小、他品目への切りかえが検討されております。  先月、北栄町葉タバコ耕作組合の総代会において、葉タバコの一部の生産面積を白ネギに切りかえる方針が示されたところでございますが、効率的なネギ栽培のために一定の機械装備が必要となることから、生産者が今後の課題や生産体制について協議を行い、方向性が具体的に定まった段階で町としての支援を行ってまいりたいと考えております。  砂丘地農業はかん水の面で制約がございますが、今後、ブドウ、ラッキョウ、ナガイモ、白ネギなどの主力品目を大切にしていくことはもちろんのこと、農地の集積による大規模な経営、農地を効率的に利用し少量多品種の生産も手がけるなど、さまざまな経営形態を模索していくことが必要であります。  北条地区の山間地農業においては、ナシやカキが山の斜面に栽培されておりますが、狭隘な道路状況や竹とクズの侵入により、将来的に果樹園として確実に維持していくことが難しくなってきています。現時点で生産者の方が高齢化されておりますが、すぐれた品質やナシやカキが生産されていることから、他の品目と同様、6次産業化の推進の中で新たな価値を引き出していく取り組みや、果樹園の経営に意欲的な新規就農希望者へ基盤を承継していくという選択肢もあると考えられます。  現在の経済状況を踏まえると、砂丘地農業や山間地農業が抱える課題に対し町として抜本的な解決法をお示しすることは困難でございますが、新たな課題にチャレンジされる生産者には積極的にその取り組みを後押しするとともに、後継者や新規就農者の育成、定着に努め、農地の利用集積を一層推進していくなど、可能な限り農業基盤の維持、有効活用を図っていく考えです。  なお、砂丘地振興基金を活用する考えはないかという御質問でございますが、砂丘地振興基金は道の駅北条公園のリニューアル整備を軸とした砂丘地全体の振興構想の実現のための基金として設置された経緯を踏まえ、これまで道の駅北条公園一帯の開発計画が民間事業者から持ち上がった際に投下するという考えを示してきたところでありますが、生産者やその関係者から砂丘地農業の振興に資する有効な取り組みが提示された場合には、直接これに投下することも検討する必要があると考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 12番、宮本幸美君。 ○議員(12番 宮本 幸美君) ただいま町長から御答弁いただきました。  まず、北条野球場についてでございますが、場所的にはいい場所でございます。この野球場は、昔は北条でも一番の大変環境の悪い場所の町でもあり、周辺の水田は船を浮かばせて稲刈りをするような最悪の場所にこういう施設をつくっていただいて今現在あるわけでございますが、幸いにして駐車場も、今、町長答弁にありましたように80台近くは駐車できるんですが、たまたま大きい大会があったら道路にあふれる。道路もいえばちょうど国坂神社の境内の突き当たりの道路になっておって大きな不便はないようには思いますけども、やはりこういう大会があって道路上に車があふれるということは、町行政の施設としてはあんまりいいことではないということで今質問をいたしましたが、幸い今、町長の答弁の中に北条の大野集落の多目的広場、これがございますが、約1,000平米ぐらいございますかね、何年か前にも担当課にその提案をいたしましたら、町のこの施設は補助金をいただいている施設だから今すぐそういうことには使えないという答弁がありました。今、町長からございましたように、こういう施設を何とか古い活用して球場の駐車場にしていただきたいと思いますので、この1点、さらに決意をお願いしたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 野球場の駐車場の件につきましては、私もよく行きますが、本当に車が道路上にあふれているというような状況が大きな大会の中で見受けられます。通行するのに本当に危ないなというような気がしております。  そういう中にあって、今、大野の地区児童遊園地、1,200平米ぐらいでございますが、そこが当初は子供たちの遊び場ということで整備されておりましたが、今は全く使われておりませんし、草ぼうぼうのような状況でありまして、ここの有効活用を図っていかなければいけないという中でそういう駐車場整備を考えてまいりたい、こう思っておるところでありまして、管理は大野地区がされとるということでございますので、大野地区の方にもお話をさせていただいておるところでございます。総会等に諮っていただいてその活用についていい回答をいただければ、こう思っておるところでありまして、そういう回答をいただければ駐車場として整備してまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 12番、宮本幸美君。 ○議員(12番 宮本 幸美君) 今の大野部落の広場でございますけども、全く使用されておりません。我々の背丈ぐらいの草がぼうぼうと生えておりまして、その中には子供たちが遊ぶ遊具も設置されております。これらの管理もいえば大野集落の方の怠慢かもわかりませんけど、行政からもやっぱりそういう指導、せっかく補助金をいただいている施設ですから、やはりもっと早く整備をされて、こういう大きな野球場の施設がありますのですから、わずかな経費で広場の方に接続できますので早急にこの対応をしていただきたいと思います。答弁は要りません。  次に、砂丘地農業、北栄町の農業について答弁がございました。今、特に砂丘地農業から山間地農業、もちろん北栄町だけではございません、他県の農業も大変厳しい状況にありますが、その中にあって特に砂丘地農業は近年耕作者の減少とか、たばこ等の税の値上げ等で随分遊休農地が年々増加し、農業者の高齢化もプラスされましてますます膨大な遊休農地ができると思います。これらを少しでも食いとめる方法を今考えていかなければ、大変な時期が来ると思われます。早急にこれらの問題を解決しなければいけませんが、最近、テレビでも放映されておりましたが、全国に週末ファーマー、週末に農業を楽しんでおられる若いお方、家族のお方、小さな農業を楽しんでおられるお方が200万程度おられるというようなテレビ放映もございました。これらを参考にして、北栄町の砂丘地に近隣、県外のお方のUターン、Iターン、そういうものも含めた新たな農地、公園組織みたいな施設を導入して、新たな身近な農業、町民、県民の皆さんがいつでも週末にはこの砂丘地に来て農業ができ、遠いお方はオートキャンプ場の施設、バンガロー等を利用してできるような、そういう変わった新しい農業対策みたいなものを考えたらどうかなと思っておりますので、町長さんの御答弁をお願いします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 砂丘地農業につきましては、宮本議員御指摘のとおりでございまして、高齢化によります、あるいはまた後継者不足により、年々遊休地がふえているというような状況でございます。  タバコにつきましては、いろいろ組合長等とも検討いたしまして、最初は乾燥施設もありますのでラッキョウがいいんではないかなというような話もありましたけど、タバコの収穫時期と重なるというようなことで白ネギにしたいというようなことでございます。そうはいっても、それでタバコで減った面積すべてがカバーできるわけでありませんので、また遊休地がふえていくんではないかなと、こう思っております。  そういう中にあって、砂丘地で新たに農業をやりたいという方もおられますので、そういう方たちも支援しながら、この砂丘地を活用するように取り組んでまいりたいと思います。  また、先ほど宮本議員から提案がございましたように、多様な農業といいますか、そういうことはやはりこれからは必要だろうと、こう思っております。観光農園もそうでございますが、農業体験をできたり、あるいはオーナー制といいますか、1坪ぐらいを都会の方に貸してそこでつくっていただく、あるいはまたこちらの方でつくってできたものを送っていく、また来て耕作していただくということも一つの方策だろうと、こう思っております。いろいろ勉強しながら、そういう対策をとれないかということを今後検討してまいりたいなと。こう思いますし、またそうすることが砂丘地農業の遊休地の減少、そしてまた北栄町の農業をPRできるものだろうと、こう思っておりますので、今後検討してまいりたいと思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 12番、宮本幸美君。 ○議員(12番 宮本 幸美君) さらにお尋ねいたします。先ほど述べましたとおり、北条地区は山間部もかなりございます。山肌にはナシ、カキ等が栽培されておりますが、ことしは砂丘ももちろんですが、どことももう大変猛烈な暑さで、ナシのごときは下の水路から大きいトラックで何台も水をくみ上げ、ナシ等に散水して大変厳しい状況だったと思います。それらのことを踏まえて、年々高齢化になり、農業者が少なくなっていく。そういった中で、カキとかナシの保全、守っていかなければいけませんが、例えば水田部分を、今、北条地区には中北条水田生産組合もありますし、田井にも生産組織がありまして集団化なされております。そういった事業を新たな米里、島、北尾関係にも水田を集約して営農組織を立ち上げ、水田の農作業で余った労力、それらをこれから平面な砂丘地に新たな農業を求めて、砂丘畑に前進していただくような事業もどうかなって思うわけでございますが、それらの検討みたいなものをちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 山間地でございますが、現在ナシあるいはカキをつくっていただいとる方が多くあります。ただ、遊休農地というか果樹園といいますか、そういうのもかなりふえておるところでございまして、なかなかその対策が今のところとれないところでございますが、先般の農業委員会が終わった後ちょっと懇親会があったわけでございますが、その中で農業委員さん等とも話をさせていただきましたが、一度そういう地区の農業委員さんなりあるいは代表の方に集まっていただいて、生産者の方の代表の方に集まっていただいて、本当にこれからの山間地の農業、ナシ、カキを中心とした農業をどうするのかということを考えてまいりたいなと、こう思っております。  なかなか急峻な耕地でありますし、また道もなかなか狭いというようなことで、大変難しい現状ではありますが、その中でどういうことがとれるかということを予算等協議して進めてまいりたい、こう思っております。その中の一つに、じゃ営農組織でやろうかとかいうようなことも出るかもわかりませんし、そういうことをしながら山間農業を取り組んでまいりたいと思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 12番、宮本幸美君。 ○議員(12番 宮本 幸美君) 構想ばかり述べましたけども、やはり水田も北条地区はほとんど大区画整理されまして今進んでおります。山間地の米里、島、あのあたりがまだでございますが、圃場の整備は現状のままでもやはり集落営農をやればかなりの利益も上がりますし、一般のお方の農家、今まで個々にトラクターとかそういうものを持っておられるんですが、それらを砂丘地の方に使っていただき、水田の耕作の耕運については集落営農、1台か2台の大型トラックで営農ができますし、やはり少しでも水田関係の集約をし集落営農でやっていただき、砂丘地農業にも力を入れてもらったらなと思っております。  最後にもう1点お尋ねいたしますが、今、砂丘地農業はタバコ、ラッキョウ、そういうものに変わって、若干白ネギの栽培が盛んになったような気もしておりますが、やはりいろんな作業とぶつかりまして大変だということで、ちょっと頭打ちになっておるいうのが現状でございます。特にことしみたいな猛烈な暑さになると、それらの作業が大変厳しいものになります。これから何年かこういう猛暑が続けば本当にもう砂丘地農業も大変な時代が来るなと思っております。  最後に、本当に砂丘地農業を守っていくのはまず水でございます。幾度となく同僚も私もこの水問題については再三質問いたしましたけども、なかなか具体的な対策もございませんけども、やはり今の時代に合った環境づくりにそろそろ方向転換していかなければ、砂丘地農業の維持はできないのでないかと思うところでございます。  一つ私からの提案でございますが、大栄地区にはかなり施設園芸も伸びておりますし水の管理も十分でございますけども、そういった対応ができてないのが北条地区でございます。これらの場所にやはり2カ所程度の反当ハウスのモデルのもの、例えば農協とか行政が主になったリースハウスみたいなものを計画して、もちろん地下水のポンプも掘ってそういう環境づくりをしていただいて、新しい農業者の掘り起こしをしたらどうかな。これはあくまでも希望をとってからのことだと思いますけども、そういった新たな取り組みをして、やはり北条地区にも年じゅういろんな作物ができるような環境整備も今後は必要でないかなと思っておりますので、最後に町長の答弁をお願いいたします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 砂丘地でハウスをということであります。ハウスがあればいろんな作物ができますし、それには水も必要なわけでございますが、まだそういうとこまで頭が回っておりませんでして答弁にならんと思いますが、そういう希望といいますか機運といいますか、そういうのが醸成されるということをまず考えなければならないだろうと、こう思っております。最初、我々がつくってしてくださいということがいいかもわかりませんが、やはり実際にそこでやっていただける方という方もおられないとなかなか広がっていかないだろうと、こう思っておりますので、またそういう面につきましてはJAなり、あるいはいろんな生産部等々、また農業委員会とも協議しながら検討してまいりたいたいなと、こう思っておるところであります。 ○議員(12番 宮本 幸美君) どうもありがとうございました。終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 以上で宮本幸美君の一般質問を終わります。  次に移ります。       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 14番、阪本でございます。私は、2点について町長に質問をさせていただきたいと思います。  各種条例や服務規定等の有効性について、北栄町における各種条例や職員の服務規定は有効に活用され守られているか。また、町民サービスに役立っているとお考えか、町長に伺います。  2つ目、町長の政策と政治姿勢について、北栄町の教育行政や教育指導はこのままでよいのか。環境教育についても身近な生活環境の取り組みが欠けているように思います。風力発電や太陽光発電の取り組みが悪いとは言い切れませんが、民間団体では町民がより実感しやすい環境への取り組みが始まっています。今の行政運営は、町長のマニフェストがすべてといった独断と偏見的イメージは否めません。行政ミスの多発する中、責任のとり方や判断が間違っているのではないかと思えてなりません。町長の御所見を伺います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 阪本議員の御質問にお答えいたします。  初めに、各種条例や職員の服務規定等は有効に活用され守られているかについてでございます。  町の最高規範である北栄町自治基本条例の基本理念であります「町民が自治の主体であり、町民自治のまち」の実現に向けた職員の責務は、町民本位の立場に立って公平、公正で、かつ効率的に職務を遂行しなければならないと明記されております。また、職員の服務規定においては町民全体の奉仕者としての職務を自覚し、誠実、公正に、かつ能率的に職務をするよう努めなければならないと定められております。職員には、常にそのことを意識し法令遵守することはもとより、みずからの知識、技能の向上に努め、慣例に流されることなく創意工夫に努め、町民目線、町民本位の立場に立って職務を遂行しなければならないと課長会等の機会をとらえ、職員に徹底するよう指示しているところであります。それぞれの職場では、毎日の朝礼の折にその意識の徹底を図っております。  また、町ではよりよい住民サービスの向上を目指すために、職員がみずからの能力や経歴等を分析し、これからの支出や能力の開発などを行う人事評価制度の導入や職場での会議やミーティング等で積極的に話し合う機会を設け、課題や目標を明確にし、コミュニケーションを促進させて職員間の意思疎通を図り、横の連携を密にしていく取り組み等を行うなど、職員の意識改革と能力の向上を積極的に図っているところであります。  いずれにいたしましても、町民目線、町民本位の立場に立って職務を遂行することが結果的に町民サービスに役立っていると確信をしておるところであります。  次に、政策と政治姿勢についてであります。  2期目に当たり、私は「もっと前へ」という言葉を掲げました。これは閉塞感が漂うこの時勢を打破するため、もっと前向きに考え、積極的に行動し、よりよい地域、よりよい北栄町をつくっていこうとの思いからであります。そして町民の皆様が誇りを持って住み続けられるよう、北栄町のさらなる飛躍を目指し取り組んでいるところでございます。  初めに、教育行政や教育指導はこのままでよいかとの御質問であります。  私の教育に対する基本的な考え方は、本町は美しい自然環境に恵まれ、人権を尊重し、大切にする心豊かな町民性を備えた人たちがあふれる町であり、このようなすばらしい地域や自然の中で子供たちが安心して伸び伸びと育ち、将来子供たちが自立して生きていく力を身につけるため一生懸命勉学に励み自分の夢を実現することができるよう、その土台となる教育環境の整備を図っていくことが重要であると考えております。  教育はまちづくり、地域づくりのかなめであると確信をしております。幼児からの教育を重視する観点から、保育と幼児教育を一体化させた施設の整備に取り組んだり、学校教育においては児童生徒へのきめ細かな指導により、基本的な生活習慣と学力の向上を図るため小・中学校の少人数学級を取り入れたりするなど、専門的な知識を有する2名の指導主事を配置した教育委員会を中心に現場の学校や幼稚園、保護者などと十分連携しながら、学力と学習意欲向上を支援する教育を向上させるさまざまな取り組みを行っております。  私といたしましては、現行の教育制度に基づき教育の内容については北栄町教育ビジョンの方針のもと、教育委員会が責任を持って仕事をしてもらうこと、そしてまた教育委員会が仕事をしやすいよう教育環境を整える、人的、物的な枠組みを整えることが使命だと心得ており、引き続き教育委員会や現場の学校と連携し、本町の教育行政の向上と発展を図る施策を進めてまいりたいと考えております。  次に、生活環境の取り組みが欠けているとのことでありますが、具体的な取り組みといたしまして、各学校において環境学習会の実施をしていただいております。平成17年、18年度には、北条小学校、北条中学校において文部科学省の補助事業で環境教育実践モデル事業を実施し、一定の成果が得られたところでございます。そして、その後に環境省が進めている環境教育の取り組みの一つであるこどもエコクラブへと引き継がれています。これは現在、町内の保育所、幼稚園、小学校、中学校のすべての子供たち1,600人余りが参加して、ごみを減らす活動などに取り組んでおります。その取り組みの成果は、平成21年2月にこどもエコクラブ発表会、7月には第14回全国風サミットinほくえいで発表させていただいたところでございます。  さらに、小学校、中学校で鳥取県が進めております児童生徒、教職員、従業員等の環境に対する意識改革、省資源、省エネルギー活動によるコスト削減、事業活動等に伴う環境負荷の低減を目的とした鳥取県版環境管理システム認証制度、愛称TEASⅢ種の取得を行い、活動しております。  また、こども北栄塾と題した子供たちのさまざまな活動支援の一環として、新エネルギー教室や菜種油を利用した料理教室なども開催をしているところであります。  町民の皆さんと取り組みといたしましては、クリーン作戦、海岸清掃、河川清掃といった美化活動や婦人会や各種団体でさまざまな活動を行っていただいておりますし、それ以外にもさまざまな取り組みを行っており、住民の皆さんにも徐々にではありますが環境問題に取り組む町として受け入れていただき、協力をしていただいていると考えております。その取り組みが認められ、ストップ温暖化「一村一品」大作戦全国大会2010において最優秀賞などさまざまな大臣表彰をいただいたところでございます。  次に、行政ミスの多発する中、責任のとり方が判断が間違っていないのかとの御質問でございます。  議員の御指摘のとおり、ミスが再発しているということは絶えることなく、複数体制による点検等のチェック体制の確認及び周知徹底が不十分であったことや、私を含め危機管理が不足していたものと強く反省をしております。危機管理意識の徹底、前例踏襲主義の意識改革、事務処理のチェック体系及びチェックシートの作成、並びに電算処理システムでのチェック機能の研究など、より一層再発防止に万全を期すことにより、議員各位及び町民の皆様に行政への信頼回復につながる体制となるよう万全を期してまいりたいと考えております。そのことが私の責任のとり方だと考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 先刻来、私の質問内容と同様の御質問を同僚議員が次々とされてきましたが、私は私なり町長に問うてみたいと思います。  合併以来、各種条例を次々と制定されてきましたが、情報公開条例も平成17年10月に施行され、県下でも早い時期の制定だったと認識をしております。この条例の目的第1条の中に、町民の公文書の開示を請求する権利を明らかにし、情報公開の推進に関し必要な事項を定めることにより町の有する諸活動を町民に説明する責務が全うされるようにするとともに、町民の町政への参加を一層促進し、開かれた町政の実現を図り、もって公正で民主的な町政の発展に寄与することを目的とするということがうたってありますが、以前、ある町民が小・中学校の全国共通テスト結果の開示請求を条例に基づいて請求をされたことがあったようでございますが、その情報開示をなぜ拒否されたのか、その理由をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) まず初めに情報公開条例でございますが、17年の10月ということでございますが、これは合併と同時にそれぞれの町で情報公開条例はありましたので、一本化して北栄町としての条例であったということであります。  学力テストの情報開示については、どういうことであったかということも、ちょっと教育委員会の方に答弁させます。 ○議長(池田 捷昭君) 杉川教育総務課長。 ○教育総務課長(杉川 弘行君) 阪本議員の学力調査の開示請求された町民の方と言われましたが、時期はいつごろでしょうか。以前はまだ公開してなかったという状況があります、3年前なり2年前は。今は開示請求があれば公開しているということでございますが。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) この公開条例については、やはりせっかくの条例でありますから、そういった開示請求があればやっぱり条例に基づいて開示すべきだろうというぐあいに思います。やはりそうしないと開かれた町政ということにはならないと思いますので、ひとつよろしくお願いしたいと思います。  いろいろ開示できない理由があろうかと思いますが、この目的が町民の町政への参加を一層促進し、開かれた町政ということをわざわざうたってあるわけでございますが、そういった開示しないというような対応ではますます閉鎖的になると思いますから、その点十分に考慮されて対応していただきたいというぐあいに思います。  次に、北栄町職員の服務規定の第2条、服務の原則の中で、職員は町民全体の奉仕者、先ほど町長も述べられましたが、その職務を自覚し、誠実、公正かつ能率的に職務を遂行するよう努めなければならない。そしてまた、第7条の庁舎内外の清潔整理では、職員は健康増進及び能率向上を図るため、庁舎内外の清潔整理及び執務環境改善に努めなければならないとあります。  一方、北栄町職員の服務の宣誓に関する条例もあって、職員採用と同時に宣誓書を書くんですね。課長さんの前で多分新規採用の職員はその宣誓書に署名をするということになろうかと思いますが、その手続をしないとその職務を行ってはならないというような規定もございます。
     合併後、次々と発覚する行政ミス、先ほど来、何回も何回もこういった質問がございます。私はあえてやろうと思いませんけれども、一応原稿をつくっておりますからまた改めて質問をさせていただきたいと思います。  そういったことに対して、町長はどのような指導監督をされておるんでしょうか。先ほど述べられましたけどももうちょっと具体的に、やはりその形だけのそういった条例、あるいは宣誓、誓約書、そういったことで終わっとるんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 職員の服務に関することだろうと思いますが、常日ごろ課長会等でも言っておりますが、全体の奉仕者である。住民の目線に立ってということで話をさせていただいておりますし、また役場に来られるということは頼って来られるんだということで、よくお話を聞いて、そして対処するようにということを常々言っておるところであります。  また、それぞれの協議の中でもそういうような話もさせていただいておりまして、頼れる職員、信頼される職員になるようにということで言っておるところであります。  また、それは当然のことでありますが、やはりこういう少ない人数の中でありますから、そしてまた大変スピード感のある世の中でありますから、やはりアンテナを高くして知恵を出すようにというような指導もしておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 町長は、行政ミスが発生するたんびに再発防止が私の責任だということを言い続けてこられました。これでは先ほど防衛大臣が言っておられた答弁と同じことのような気がいたします。これでは町民の信頼を失うことになるんだろうというぐあいに思いますが、そうは思いませんか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) どういう点が失うことになるかちょっとお聞きしたいと思いますが、まずそういう職員の質の向上を図り、そしてまたミスを起こさないようにそういうチェック体制をとっていくということが信頼を得ることだろうと、こう思っております。そういう意味で、今後そういうミスがないようにやっていくことが信頼を得ることだろうとこう思っておりますので、そういう答弁をさせていただいたところでございます。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 私は、町長としての指導力、それから監督責任、こういったものをもうちょっとしっかり果たされるべきだと思うんですよ。先ほど機会あるごとに職員には言っておるということなんですが、例えばいつも同僚議員が庁舎あるいは庁舎内外の掃除をさせなさい。総務課の一部の人は最近しておるようでございますが、この服務規定の中にちゃんと書いてあるんですよね。職員採用と同時に、職員にそうしなさいって書いてあるでしょ。おかしいと思われませんか、それ。それでいながら勤務時間、拘束時間が5時15分になったら終わりますね。すぐに帰ってしまう。それはよしとしても、他産業では、この間ちょっと用事があってある会社に行きました。6時過ぎとったけんもうおんならんだらと思って行ったんですが、まだ全員一生懸命仕事しておられる。それがいいとは言いませんよ。それだけ今経済状況が厳しいということなんですよ。  この間、西園の旧国道を走っておりましたら、8時にならんような時間にある会社の職員さんが作業着着て北栄町のごみ袋を持って火挟みでごみを拾ってずっと歩いておられた。一般の人たちはそうなんですよ。なぜそういう指導ができないんですか。職員組合もあるわけですから、一遍にせいとは言いません。ごみ出しの日でもそうでしょう、日にちを決めて、何曜日はどの課が担当せえや、ならうちはいつするがいやというようなそういう話ができないんですか、そういう指導ができないんですか、町長、ちょっと聞いてみたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 庁舎内の掃除等でございますが、これは毎朝やっておりますし、便所の方も担当を決めてそれぞれがやっております。よく見ていただきたいなとこう思っておりますが、やはり自分たちの職場は自分たちできれいにするということで、これは取り組んでおります。  それから、ボランティア活動等にも積極的に出るようにということも言っておりますし、地域での活動等にも出て、地域の方と仲よくなるようにということも言っておるところであります。  そしてごみ拾い等も出てる職員もおるところでありまして、すべてがそういうことではないわけでありますが、そういうところに参加している職員もあるということでございますので、十分見てやっていただきたいなと、こう思うところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 役場職員は公務員ですよ。先ほど来そういった役場職員としての立場、自覚、そういったことの話がございましたが、他産業に比べて身分保障や月々のやっぱり給料も安定したものが支払われておるわけでございます。5時15分で帰られても結構ですけども、先ほどの行政ミスなんかは業者を頼んで確認せんでも、日ごろから町民の公平公正ということが義務づけられておるんですよ、職員は。そんなことが指導できない、実現できない、おかしいと思いませんか、町長。常識では考えられないですよ。時々、年に1つ、2年に1つとかいう話ならともかく、毎年こういったミスが起きる。異常ですよ、これは。 ○議長(池田 捷昭君) どなたに。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 町長ばっかしです。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 5時15分になったら帰ってしまうということですが、全員が帰っているというようなことでないわけでありまして、やはりその日のうちに仕事をし終わらなければならない職員はちゃんと残って仕事をしております。そういう意味で、少ない職員の中で頑張っておる職員もおるということでございます。  また、業者をと。これは下水のことだろうと、こう思いますが、やはり申請される方は個人でございます。しかし、業者の方に本来ですと申請者個人の方が出さなければならないところでございますが、業者の方を介して提出されるということが多いわけでございますので、そういう意味ではやはり実際に工事された業者の方にもそういう指導をして書類の提出をお願いするということでありますので、適切な対応をしておるんではないかなと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 町長の気持ちもわからんわけではないんですが、さきごろ、去年、おとどしですか、2件の下水道の徴収漏れについて、その対応について副町長に、こんな生ぬるい対策、対応じゃだめじゃないかということを申しました。副町長は、下水道条例で時効が5年だと。したがって町民が悪いということをおっしゃったんですが、確かに町民も悪いですよ。だけどこれは条例以前の問題だと思うんですよね。職員が例えば水道でも下水道でも事業を起こすのに、何をせないけんか。それくらいなことは当たり前のことだと思うんですよ。だから5時15分に帰られてもええけども、そういったやはり落ちがあらせんかぐらいのチェックはされるのが私は当たり前だと思うんですよ。いかがですか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) その事業をするにおいて、やはりきちんとした対応をしていかなければならないだろうとこう思っておりますが、しかし届け出がないとわからないというのもあるわけでありまして、またこれも申請していただかないとわからないというようなところもあるわけであります。そういう意味で業者の皆さんにもお願いしておりますし、また申請者個人の皆さんにも接続したら申請をしていただくようにお願いしておるところでありますが、そういうことが忘れられてといいますか、そういう申請がない、あるいはまたこれは職員が悪いんでありますが、そういう賦課をしてなかったということでこういう迷惑をかけてしまったわけでありまして、十分責任の所在を明らかにして対応してまいりたい、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) こういったことが次々出てきますと、まじめな納税者が怒りますよ。きちっとやはり善後策を協議されて、対策を講じていただきたいと思います。  次に、町長の政策と政治姿勢について再質問をさせていただきますが、去る11月10日の議会の臨時会で、私の緊急質問、全国共通学力テスト結果を公表すべきとの質問に対して、公表はするが数字がひとり歩きするのが心配と教育長も町長も同じ答弁をされました。町報の12月号で公表されましたが、数字がひとり歩きしたと思われますか。  それと、ひとり歩きという意味はどういう意味でしょうか。私は余りよう理解できないです。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 学力テストの点のことでございますが、数字だけがクローズアップされて、この学校は悪いなとかというようなことが、それだけがクローズアップされるというのが恐れておるというところでございまして、それがひとり歩きだろうとこう思っておりますが、やはりそのテストの点の中でじゃどういうことが悪かったのでどういうことをしたらこれがよくなっていくのか、あるいはこれはよかったけどこれはどうしたら伸ばしていくのかということを取り組んでいく中で、そういう数字の公表というものも図るべきだろうと。こういう中で、ただ点だけを出すのはいかがなものかというようなことで発言をさせていただいたところでございます。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 3月15日の私の一般質問、北条小学校の学力についての質問をしたわけでございますが、少人数指導等各校で創意工夫し、学力向上を目指して少しずつ成果も見えてきたと答弁されましたが、ことしの学力も余り芳しくありません。北条小学校の6年生の応用問題、国語のB、鳥取県平均と北条小学校の点とは10ポイントも大方違います。  先ほど、教育長は知・徳・体、教育のやっぱり基本だと私も思います。一番理想的な、それがそろえば一番いい教育だろうと思っておりますが、何で町民がこのことにこだわるかといいますと、成績だけではなくして学校に勢いがない、子供たちが元気がないということを言われる保護者や町民が実は多いんですよ。だから本気で頑張っておる先生方は学力が上がれば生徒も元気になる、勢いもつくと。勉強の苦手な子供は多いですよ。私も勉強好きじゃなかったです。だけど勉強が苦手な子にはほかの面で、スポーツとかあるいは芸術とか何でもとにかくどっかで発散できるようなそういった指導をされんと、私は今みたいなやっぱり国の少人数学級の制度を導入して引き続きやるとか、あるいはすこやかスマイルプラン、ああいった資料をつくられて保護者に理解をしていただいて、早寝早起き、朝飯、これは基本なんですよ。だけどそれで皆さんは事足りるとお考えかもしれませんけど、そうじゃないと思いますよ。北栄町独自の企画はない。ではどうするかちゅう発想が出てこないじゃないかと私は心配しております。  だから以前の一般質問で言いました。秋田県が日本一をずっと続けておる。何でだらあかい。1クラス教員の2人体制で、今みたいに皆さんが答弁されておるようなことをしてみても、恐らく学力向上しませんよ。国の制度、いい施設にする。そんなのどこでもやっておるわけですから、やっぱりこういった悪いところをどうカバーしていくか。教育は人なんですよ。施設じゃないですよ、教育は。だから発想を変えて独自の対策をやっぱり講じられる必要があるでないかと思いますが、町長、いかがでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 教育問題でございますが、独自の発想がないと言われておりますが、北栄町では北栄町教育ビジョン、あるいは北栄町家庭教育12か条とかそういうものをつくって、子供たちの生活習慣を身につけさせたり、あるいは学力向上に向けて取り組んでおるということでございます。  ただ、まだその結果が出ていないというような状況だろうと、こう思いますが、今後そういう取り組みをさらに進める中で、子供たちの学力が伸びるように教育委員会なりあるいは学校現場にハッパをかけるといいますか、指導、私は町長部局ですからそういうことはあれですけど、そういう思いで今後教育委員会なりあるいは学校現場で一般の会合にはそういう話をさせていただきたいと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 町長は、30人学級を県下でもいち早く取り組んだというのが手柄のような話をされてきましたが、一番最初に取り組んだから成果が上がるというもんじゃないんですよね。その後に取り組んだほかの自治体では、どんどん成績が上がっております。それはどこに問題があるか。やっぱり人の問題なんですよ。リーダーですよ。以前にも申し上げましたが、スポーツでもやっぱりリーダーで全然その結果が変わってくるということもありますから、そういった優秀な指導者にやはり北栄町に来ていただくという努力をしてほしいと思います。  それと、成果が上がらんはずですよ。町長は、教育は長い目で見ないけん。長いスパンで物を考えないけんと言われますけども、義務教育は町長の責任ですよ。中学校を卒業するまでは、町長が責任持ってやっぱり対応されにゃいけんわけです。長い目でなんて、そんなばかな話はないですよ。わずか小学校6年、中学校3年生。中学校3年生で卒業するときは社会人としてスタートラインにつくわけですから、そのスタートラインで人はここでスタートするのに、5メートルも10メートルも後から走ったって追いつけないでしょう。知・徳・体という理屈はようわかりますし、そのとおりなんですよ。だけどそれでは自分の希望するええ学校には入れない。就職にしてもそうです。人間としての社会常識というか、そういうものを身につける、それは当たり前のことであります。だけど世間が評価するのは、やっぱり今、共通テストで行われとる国語、算数、これが基本中の基本なんですよね。だからみんなが一生懸命になるんですよ。長い目でとか長いスパンで考えな教育効果は上がらんなんていう考え方は、やっぱり小学校の、あるいは中学校の子供たちの成績は、以前も申し上げました、町長の成績だと私は感じておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) ただテストの点だけが人間を形成するものではない、こう思っております。いろんな小学校、中学校で体験する中で、知育であるとか徳育であるとか体育、そういうものを経験していく、身につけていくと、こう思っておるところであります。  もちろん学力があるということにはこしたことがないわけでありますが、私が言うのはそういう今の学力テストだけを見て評価をするのはいかがなものかというようなことでございます。たくさん立派な高校を出たり大学出たりしておられる方もたくさんおられるわけでありますが、それが必ずしもまた幸せな生活、あるいはいい人生を送られたかということになれば、またこれもすべてそうではない、こう思っておるところであります。やはりその小学校なり中学校なり、あるいはまたもう少し小さいときに培ったものをそういう人間の魅力といいますか、個性といいますか、そういうのを磨いていくこと、そういうことがまた大人になってから花開くということもあるわけでございまして、そういう意味で長いスパンと言ったわけでございます。先ほど言いましたように学力があるのはこれは当然のことでありますが、それ以外の要素も子供たちが義務教育で身につける、そういうことがまた必要だろうと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 考え方がかなり違うようでございますが、おくれた子供にはやっぱりもうちょっと手厚い指導、例えば放課後の課外授業等も積極的にやっぱり取り組まれるべきだと思うんですよ。全国的には過半数の学校がそういった取り組みをしておるという情報も得ておりますので、おくれた学校があるのにそういった危機感がないようなことではやっぱりよくなりませんよ。町づくりも人づくりもみんなやっぱりここが原点です。ひとつ危機感を持って対応していただきたいと思います。  実は、一昨年、北条小学校の改築の折に、町長の方から4,500万円規模の太陽光パネルを上げたいという話がございました。ちょうど時あたかも経済不況に突入する状況の中で、県内の会社も何十人ずつリストラをされました。そのほか、倉吉市に勤めておられる若い人たちも給料カットとか、あるいはもう仕事を失ったというようなこともたくさんあったりして、この時期に本当に4,500万円もかけて太陽光パネルを上げないけんだかいな、教育長にお尋ねしました。今やらないけんのは、町民に対する生活支援や経済支援じゃないだかいな。いや、これは町長の政策です。環境教育にも役立ちますということをおっしゃいました。その後、議会と執行部といろいろ話し合いをして3,500万円規模の施設に落ちついたわけでありますが、私はそのときにある教材用の施設でいいじゃないかということを言ったんですが、町長のマニフェストだからそれはできませんということでありました。  そういう状況の中で導入され、教育効果があるという教育長がおっしゃいましたが、町長はそういった環境教育の面で成果があったとお考えでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) これはかなり効果があったんではないかなと、こう思っております。小学校の玄関口へ入って突き当たりのところに掲示板がございますが、その中で今幾ら発電しておるとかということも見ることができますし、やはりそうすることによって子供たちも環境に対しての関心を持ち、また保護者の方もそういう関心を持たれるんだろうと、こう思っております。そうすることがやはり電気を消す、あるいは暖房なり冷房なりを控え目にしとくというようなことで、エネルギー、そしてまた二酸化炭素の排出に大きく寄与するものだろうと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) 最初の質問でも申し上げましたが、身近な生活環境の取り組みが欠けているんじゃないかということを申し上げました。  実は、去る9月1日にライオンズクラブ国際協会336-B地区、これは336-B地区というのは岡山県と鳥取県がエリアでございます。その6リゾンといって、6リゾンは鳥取県ですね、リゾンは中部のライオンズクラブ4クラブが所属しております。そのライオンズクラブからEM菌活用のプール清掃による環境浄化についての講習会の案内がございました。先日、教育総務課長にも確認しましたらそういう通知を見ましたということでございましたが、北栄町の教育委員会はこの講習会に参加をされなかったんですが、その理由がわかれば教えていただきたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 教育総務課長に答えさせます。 ○議長(池田 捷昭君) 杉川教育総務課長。 ○教育総務課長(杉川 弘行君) 阪本議員の御質問にお答えしますが、たしかそのときは10月2日でした。土曜日で、たまたま私が地元の行事がありましてそれを欠席できないということで職員にも聞いたですが、なかなか都合がつかなくて、欠席ということで後で資料をいただいたということでございます。以上です。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) ただいま都合がつかなかったということでございますが、実は中部の4つのライオンズクラブがそれぞれ倉吉市、三朝町、湯梨浜町、北栄町。琴浦町も教育委員会に案内したそうですけども、ライオンズクラブのエリアが違うんですね、もともと。東伯ライオンズクラブというのがあったんですが、今はなくなりました。したがって、琴浦町の教育委員会は場違いのような感じがして出席されなかったようでありますが、こういった環境対策を自分らだけで考えたことがすべていいんだということではなしに、こういった呼びかけには積極的にやっぱり参加すべきだと思うんですよ。よその倉吉市、三朝町、湯梨浜町の教育委員会は出席されとるんですよ。この取り組みは大体おとどしからこの336-B地区では計画されて、去年は湯梨浜町が3つのプール、それから三朝町が2つのプールで試験をしてかなりいいということがあって、じゃもっと推進すべきでないかということで呼びかけられたんですよ。  資料を拡大したですけどちょっと字が読みにくいんですけどね、プールの汚泥の悪臭がない、プールの底のヘドロやぬめりが減少し安全に作業ができる。洗剤の便利な面と問題点ということで、プール清掃が河川や海に与える影響、自然の力の不思議など環境に対する知識を広げることができる。子供たちと一緒にEM菌の増殖等作業をすれば、科学の勉強にもなるんですね。薬剤なしでも汚れが落ちやすく、多くの場合は軽くこすって流すだけで十分だと。酵素の力が強ければ、それだけでも十分清掃ができるという意味なんですよ。だから薬剤でないので安心、微生物による自然の力を利用するために環境汚染や健康被害がない、こういう資料です。  教育委員会の職員さんもようけおられるわけですから、だれかかわりに出てもらうちゅうことは私はできたと思いますよ、やる気があれば。何で北栄町の教育委員会だけ出てきならんだらかい、参加した多くの人が言っておられたようです。北条小学校には直接話があって、北条小学校の先生は参加をされているようです。ええ話聞いた、ぜひやらいと。わずか3万円ほどでできるんですよ。何千万円もかけでもできるんですよ。プールの水を流すと川や海の水質浄化もできる。皆さんも承知しておられるかもしれませんけども、こういったEM菌の取り組みというのはもう何年も前から婦人団体や、特に女性を中心に取り組んでおられるんですよ。この間、11月の何日でしたか、大栄生涯学習まちづくり研究会、それから中央高等学園専修学校、それから中央公民館大栄分館の3者が前川を魚のすめる川にしようということで、この間、事業を実施されたんですよ。県から新しい制度ができて、スーパーボランティアという制度を導入して。それと同じようなことですよ。これをライオンズクラブがぜひ岡山・鳥取県内で実施しようということで取り組んでおられるわけです。資料をもらっただけで、なら取り組めますか。資料をもらっただけではわけがわからんと思いますよ、やる気がなけらにゃ。  それでこの夏、岡山・鳥取県内で206プールをアンケート対象、回答が139プール。それで全体の63%はよかった。使用前よりよかったというのが26.5%。90%がよかったといって回答しとるんですよ。だからライオンズクラブは本気で推進しようと。こういう呼びかけに対して、多分こういう資料もついてきとったじゃないかと思いますが、やっぱり子供たちの衛生管理とかプールの清掃等は大変なんですよね。生徒だけでするとこもあるかもしれませんけども、保護者も一緒になってごしごしごしごし掃除する、それが定番なんですよ。まして雑菌の繁殖を抑えてそういった水質が浄化されるというのなら願ってもないことだと思いませんか。今からその気で向かわんと来年の夏に間に合いませんから、町長、どうですか、そういった取り組みをする気持ちはありませんか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) EM菌でそういう効果があるということであれば、早速教育委員会の方に指示して取り組みについて検討させてまいりたい、こう思います。 ○議長(池田 捷昭君) 14番、阪本和俊君。 ○議員(14番 阪本 和俊君) よそがすることでありますから、ぜひ北栄町としても取り組んでいただきたいというぐあいに思います。  最後になりましたが、次々と発覚する下水道使用料の徴収漏れ等は町民に対する公平公正という観点から、先ほど申し上げましたが、これは許されることではないわけでございます。しかし、幾ら頑張ってもやっぱりミスは起きるわけです。だからその都度反省をし、謝罪をし、それなりのやっぱり責任をとる、そういう姿勢が必要だろうと思います。以前にも申し上げました職員の採用も人事もすべて町長にお任せしてあるわけですから、その責任の重さというものをほんに感じておられるのかどうかわからんわけです。こういう状況では、やっぱり信頼に値しない町長と言われかねませんので、ひとつ心して取り組んでいただきたいということを希望いたしまして私の質問を終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 以上で阪本和俊君の一般質問を終わります。  次に進みます。       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 1番、奥田伸行君。 ○議員(1番 奥田 伸行君) 1番、奥田伸行でございます。私は、本定例会におきまして2点のことにつきまして町長にお伺いしたいと思います。  まず1点目は、北栄町にときめきをと題しまして、北栄町の未婚率、出生率、高齢化率を見ると、次世代にとって大変厳しい状況下にあります。行政や地域が結婚というものにもっと深く関心を持つことが大切であるはずです。結婚とは、すなわち会社に就職することと同じことと考えられます。私たちのすばらしく誇れる町北栄町にもっと出会いの場を設置してはどうでしょうか、町長の所見をお伺いします。  2点目は、砂丘地農業の振興についてでございます。  天神川からの取水規制などで、砂丘畑での多量の水が必要な作物への転換は困難だと考えられます。また、農業者の高齢化、後継者不足により、今後膨大な遊休農地がふえるのではないかと思われます。農業は、光、温度、そして何より水が大切であります。特に砂丘地農業は水が命であり、今後、かん水システムの抜本的な改良、改革が必要だと思われます。町長の所見をお伺いしたいと思います。以上でこの場の質問は終わります。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 奥田議員の御質問にお答えいたします。  北栄町にときめきをという御質問でございますが、少子高齢化が叫ばれ、その対策に町はもちろんのこと国、県でも施策を展開していることは議員も御承知のところでございます。未婚率、出生率、高齢化率について、平成17年国勢調査等で県平均と比較してみますと、未婚率は2ポイント低く、出生率は県平均とほぼ同率、高齢化率は少し高い状況となっております。そのような中で、県内の自治体が出会いを演出するイベントへの助成に取り組んでおり、今年度、県は婚活を行う団体に上限100万円を助成したり鳥取市でも新たに取り組むなど、少子化対策と若者の定住促進に危機感を持って取り組んでおります。  本町では、まちづくりビジョンにおいて結婚応援を初めて掲げました。当事者の意識改革につながる環境整備はもちろん、地域が支援する機運をつくらなければならないということで考えております。これまでは北条ほほえみ会の活動支援する形でしたが、町が中心となって町内各種団体、ボランティア団体と協力してネットワークをつくり、それぞれがこれまでからやっているイベントに婚活の取り組みを加えていただくとかネットワーク全体のイベントも開催するなどを計画し、各種団体に協力のお願いをしているところでございます。  しかし、独身者にとって婚活という言葉を前面に出されたイベントにはしり込みをされるのではないかというような意見もあり、まずは町内施設を活用して若者が集うイベントを始めていくのがよいと思っているところであります。  具体については、若い人たちの意見を聞きながら進めていこうと思っております。平成23年度にはネットワークを整備し、地域の団体や住民の力で若者が出会う場所を多く持ち、交流や互いの情報交換の促進からそれぞれが自分の将来、町の将来を考えていく中で希望を見出していけるように若者たちを支援していくことがより活力のある北栄町の原動力になると期待し、さらには結婚に至ることを願っているところでございます。  次に、砂丘地農業の振興についての御質問でございます。  北条砂丘のかん水システムは、長年不毛の地と言われてきた北条砂丘を有数の農業地帯へと発展させた画期的な産業基盤であり、議員仰せのとおりまさに砂丘地農業におけるライフラインとしての機能を果たしています。かん水システムの抜本的な改良改革が必要という御指摘でございますが、このかん水システムは当初から天神川の取水を水源としており、河川保全という公益上の理由から、その取水量は一貫して制限されております。このため、個々の農家の判断で自由に給水を受けることができないという制約はあるものの、受益地に公平かつ安定的に水が行き渡るよう、利用者の合意のもと、ローテーション方式など散水方法に関し一定のルールに基づいた運営が行われております。  また、ハード面では、昭和27年の開発以降、累次にわたる改良により平成3年に散水制御が自動化、平成20年度には県営畑地帯総合整備事業による幹線水路等の更新が完工するなど、安定的かつ効率的な施設基盤が確立されつつあるところでございます。  かん水システム運営経費に要する賦課金につきましては、受益者にとって軽い負担ではありませんが、運営者である北条砂丘土地改良区は今年度より低炭素村づくりモデル事業という国の補助事業の採択を受け、太陽光パネルを活用して得た売電収入で電力コストを削減するなど、受益者の負担軽減に取り組んでおられます。ことし6月の定例会で御審議いただきましたが、町も太陽光パネル施設整備費用へ補助を行い、初期投資の軽減を図ったところであります。  以上を踏まえますと、現在のかん水システムについては関係者の最大限の努力により一定の制約のもとである程度合理的な運営体制が確立されており、直ちにこれを抜本改革することは利用者の合意形成も困難であり、現実的ではないと考えております。  また、このかん水システムは受益者から賦課金を財源に運営されていることから、今後もこのシステムを安定的に運営していくためには砂丘地農業の維持発展が不可欠となります。砂丘地は特殊な土壌ではありますが、品目によっては一概に不利とは言えず、ブドウやナガイモなど品種改良や栽培技術の高度化により、高品質な農産物を生産していくことは可能でありますし、ラッキョウや白ネギなどの土地利用型作物、ブドウのほかメロンなどの園芸作物など品目に応じて土地の利用形態を工夫し、さまざまな経営を展開していくことができる可能性があるのではないかと考えております。  町といたしましても、砂丘地農業の振興のため新規参入者の育成、定着を進めるとともに、担い手に対する農地集積の推進、さらに生産者による経営の拡大、高度化への取り組みに対しては関係機関と連携し、チャレンジ支援事業等により積極的に支援を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(池田 捷昭君) 1番、奥田伸行君。 ○議員(1番 奥田 伸行君) 答弁いただきまして、最初の北栄町にときめきをということですけど、そういう若者の集える場所を提供していただけるために若者の意見を取り入れると申されましたけど、それは担当職員の方が若者に声をかけていくんですか、それとも各種団体等に出向いてどういうものが必要でしょうかというのを聞いていかれるかをちょっとお聞きしたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 若者に意見を聞いて、やはり若者が集まりやすいようなそういう場所なり、あるいは雰囲気というものをつくることが大切だろうとも考えております。今、庁舎内にも若い職員がおりますし、そういう若い者の意見を聞く、あるいはJAとか大きな団体ありますので、そういう中で若い人に聞いていくという中で、そういう場の設定というものを考えてまいりたいと思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 1番、奥田伸行君。 ○議員(1番 奥田 伸行君) そうしますと、大々的に婚活というものを出してしりすぼみしてしまうということもあるかもしれませんけど、やはりそこを一歩出ることによって本当に結婚したいかしたくないかというのもわかる範囲だと。そこもよし悪しだと思いますけど、若者の意見の一つとしまして、例えば北栄町は農業の町ですので、もしあいた施設でもあれば農業雑誌、農業の本、世界、日本全国等の農業の本で埋めつくして農業の本の読める施設にしたりとか、あとコナンもありますし、ありとあらゆる漫画本を置いた施設というのもありじゃないかと思いますけど、どう思われますか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) いろんなアイデア、あるいはまたそういう考えをぜひ若い奥田議員にも提案していただきたいなと、こう思っておりますが、先ほど意見の収集の中で職員のことも、それからほかのところの団体というようなことも言いましたが、またそういう農業の町であるということであればやはり農業体験をする中でやっていくとか、あるいはコナンつながりでやっていくとかということも一つの方法だろうとこう思っておりますので、いろいろ検討してまいりたいと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 1番、奥田伸行君。
    ○議員(1番 奥田 伸行君) それでこれにつきましては町内だけの出会いの場ではなくて、中部全域もしくはこの県全域の出会いの場となるものでしょうか、お尋ねします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 県内を考えておるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 1番、奥田伸行君。 ○議員(1番 奥田 伸行君) この出会いの場と簡単に申しましてもいろんな人が来られる可能性もあります。私の知っている会社でいきますとこの山陰地方に1,600人会員がいまして、そこでは身分証明書といいますか所得証明書、あと戸籍謄本等の提示がないと会員になれないということもあります。その会社はことしは年間通して60組の結婚が決まっとる会社であります。やはりどこまで、個人情報の関係もありますので、そこを詰めて話をしていきたいなと思いますけど、やっぱり個人情報、今どこまでその人のことを調べられるかということもありますので、その辺大変難しいものだと思いますけど、結婚したくないわけでないんです、若者も。出会いがないんですよ、実際に本当に。会社と家の往復しかない人というのはたくさんいるんですよ、実際。やはり場所さえあれば何とでもその場に、盛り上げ役の人もいますし幾らでも何とでもなるので、やはり出会いの場の提供をぜひ来年度以降でも考えていただきたいと思いますけど、よろしく御答弁お願いします。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 来年度から実施するようにしておりまして、今、下準備をそれぞれの団体等に声かけてお願いをしておるということでございます。大変奥田議員の力強い質問でございまして、ぜひまたいろんな御意見を賜ればとこう思いますので、協力していただきますようによろしくお願いいたします。 ○議長(池田 捷昭君) 暫時休憩いたします。(午後4時46分休憩)       ─────────────────────────────── ○議長(池田 捷昭君) 休憩前に引き続き再開いたします。(午後4時47分再開)  会議時間は、会議規則第9条第1項の規定により午後5時までとなっておりますが、時間内に終了しそうもありませんので、会議規則第9条第2項の規定により会議を延長いたします。これに御異議ございませんか。                〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田 捷昭君) 御異議なしと認めます。  引き続き一般質問を行います。  1番、奥田伸行君。 ○議員(1番 奥田 伸行君) それでは、続きまして砂丘地の農業の振興についてでございますけど、結局今あるかん水施設だと2日に1回の給水があるということなんですけど、そういう作物しか今はしないということで、それでもよろしいということなのかもしれませんけど、これから新たな作物への転換を考えたときに、やっぱり作物というものは水が欲しいときに欲しいんですよ。要らないときに水が来たって何の意味もないことで、非常にちょっとおかしいかなと思うんですけど。例えば今は、北栄町も合併してますし、大栄の方はかん水設備整ってますから、これを北条側にも伸ばすことは不可能なんでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 大栄側に今あるかん水施設の水を砂丘地にという御質問だと思いますが、これも以前この議会で議論したところでございます。その中で、豊富にあるということで何とか砂丘地の方に回してもらえないだろうかというようなこともありまして、東伯の改良区、北栄町と琴浦町が一つになって国営のダム、あるいは基幹水を管理している組合でございますが、そこでお話をさせていただきました。実は砂丘地がこういうような状況であるので、何とかその水を回すようなことはできないだろうかというような話もさせていただきましたが、この水利の問題というのはかなり難しい問題でございまして、特に西高尾ダムの水は船上山ダム、また小田股ダムから取水しとる、加勢蛇川から取水しとるというようなことでございまして、一つの単体のダムであれば北栄町の皆さんでちょっと話をして何とか協力してもらえんだろうかというような話もなるわけでありますが、やはり琴浦町も琴浦町なりにやはりそれを使っていかないけんというようなことでございまして、なかなか水利面でもそういう難しい問題がございます。  また、よしんばなら少しでも使ってもいいよということがあっても、どこにそのポンプをつくっていくか、貯水池をつくっていくかということが問題になってきます。大栄地区の方から送るということになれば、大栄地区の方が管が細いんですね、その砂丘地のポンプの。これらがまたちょっと難しいという面もありますし、なかなか今のところはそういうダムの水を砂丘地にということは今難しい問題であります。 ○議長(池田 捷昭君) 1番、奥田伸行君。 ○議員(1番 奥田 伸行君) それでは、例えば本日も一般質問で同僚議員の方から同じ質問が2点も出てますので、砂丘地の振興基金はどうしても道の駅中心でしか使えないということなのか。これは昨年度も12月議会で同僚議員の方から質問ありましたけど、やはり町長の任期中にどうにかこれを使ってでも北条砂丘の農業に投入していってほしいと思われますけど、いかがなものでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 再々答弁させていただいておりますが、道の駅の周辺を開発しようということで基金を積み立てておるところでありまして、その中に例えば農業の何か施設をつくるということがあれば多分それは可能だろうと、こう思っております。  じゃ果たしてその畑にどうやって使っていくかということになれば、またいろいろ考え方あろうと思いますので、今のところはそこまでは考えていないところでございます。また生産者の皆さんと議論等が詰まりまして何とかということがあれば、また皆さん方の方にお諮りすることがあるかもしれませんが、現在のところはそういうような考えでおるところであります。 ○議長(池田 捷昭君) 1番、奥田伸行君。 ○議員(1番 奥田 伸行君) それでは発想の転換といたしまして、クロスカントリーがファイナルを迎えてしまったんですけど、これは海岸の侵食等、いろんな状態によって走れないところもあるということなんですけど、やはり県外の方々が鳥取県の北条砂丘があるというのを知らない方って結構おられるんですよ。鳥取といったら、砂丘といったらもう鳥取市の方のラクダがいる砂丘で、あとナシ、あとゲゲゲの鬼太郎、これだけしか、私も月に何度か県外の方へ出ますけど、北条砂丘を知ってもらうために例えば北条砂丘を利用した北条砂丘ビーチバレーボール大会とか北条砂丘大運動会等を開催するようなことをしてまず砂丘を知ってもらって、その砂丘にはこういう作物があるんだよというのを全国の方に知ってもらうためにもそういう案も必要じゃないかと思われますけど、いかがなもんでしょうか。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) そういうイベントを起こしながら、北条砂丘でそういうものをしながら知っていただくということであります。以前、ビーチバレーボール等も海岸でさせていただいたんですけど、今はなくなっております。海岸線が本当に細ってまいりまして、十分な土地を確保できないというようなところもあります。そういう意味でなかなか難しい面もあるわけですが、そういう奥田議員の思いもありますし、私といたしましても何かそういう活用する中で北条砂丘の農産物なり、あるいは町を知っていただくということも考えてまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) 1番、奥田伸行君。 ○議員(1番 奥田 伸行君) 北条の方では大栄に比べて10分の1ぐらいしか販売額がないということなんですけど、やはり高齢化率、遊休農地、後継者不足という問題点もありますが、結局今の北栄町のどの地区はなぜこれだけ後継者がいて、なぜこの地区には後継者がいないかという実態の調査もこれからしていって、やはりもう合併して一つになっていますので喜びはみんなで分かち合いたいと思いますので、なぜこの地区にたくさん後継者がいるか、それはやはり生産も安定していて面積も広くて家族で経営している、祖父母、父親、母親、息子夫婦の代まで農業をしているとかやはりそういう実態の調査もしていって、じゃこの部分には何が必要か、この部分にはどういう作目をつくったらいいのかというのが見えてくるはずだと思いますので、まずそのいろいろな情報を北栄町全体から吸い上げて、これからの高齢化、後継者不足に対しての歯どめをかけていただきたいと思いますけど、最後にこれを伺いたいと思います。 ○議長(池田 捷昭君) 松本町長。 ○町長(松本 昭夫君) 遊休地等の実態調査につきましては、農業委員会の方でお願いしてしていただきたいなと、こう思っておりますし、またその中でそれぞれの地域の実態等も把握していただければと、こう思っております。  大変農業は難しい問題でございます。なかなかもうからないというようなこともあるわけでございますが、逆にもうけておられる方もあるわけでありまして、やはりそういう方たちのようになるように学びながらそういう産地形成をしていかなければならないだろうと、こう思っておるところでありますが、後継者等大変難しい問題でございますが、そういういいものをまたPRしていくというようなことも必要だろうと、こう思いますし、そうすることによってまた地域の活性化になるんだろうというようなことも必要だろうと、こう思います。  ただ、そういう後継者も個人でやるのか、あるいはまた法人でやるのか、あるいは企業が参入するのかというようなこともあると思いますので、いろんなパターン等も考えながら砂丘地の農業振興を図ってまいりたいなと、こう思っております。 ○議長(池田 捷昭君) よろしゅうございますか。  以上で奥田伸行君の一般質問を終わります。       ─────────────・───・───────────── ○議長(池田 捷昭君) お諮りいたします。本日の会議はこれで延会したいと思います。これに御異議ございませんか。                〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(池田 捷昭君) 御異議なしと認めます。よって、本日はこれにて延会することに決定いたしました。  本会議は、明日15日の午前9時から開きますので、御参集ください。御苦労さんでございました。また、傍聴者の方、御苦労さんでございました。                 午後4時57分延会       ───────────────────────────────...